ハブ ア ナイス doi!その2

たまあに振り返ったことや、ちょっと考えたことを綴ってゆきます。

中央アルプスの夏休み10

2022-08-28 21:02:32 | 山行き

花の名前を知ったからって、
そんなんで花に近づいたことに
なるのかなあと思うでしょ。
でもやはり名前を知って
見たり写真をとったりしていると、
どんどんと山の思い出と花の思い出が
重なって面白くなっていくのです。

時には、あそこの山には
固有種の花が咲いているぞ
なんて言う情報に合わせて、
出かけて行ったりすることも
昔はよくありましたね。
今回も久しぶりに行った
アルプスの氷河で、どんな花が
咲いていたのか
少し紹介してゆきましょう。

まずは、氷河の上にそびえる宝剣岳を
「花の百名山」の一つとして
位置付けた花があります。

それがコバイケイソウです。

ユリ科の花で、こんな風に
小花が固まって咲く花です。



てっぺんが両性花で即花が
雄花という咲き方をします。
高さは1mくらいになるので、
山の地面ににょきにょきっと
立ち上がって咲きます。

今回も見事に咲いていましたね。



次に目立つのが「チングルマ」
という名前の花です。
バラ科の植物で白い花が咲きます。

これがそうですね。

花の形が子どもの風車である
「稚児車」に似ていることから
こういう名前になりました。
変わった名前なんで知っている人が
多いですね。
なので、親しまれている感の強い
高山植物です。

このチングルマは花が終わると、
黄色の花序になって風にそよぐ
という独特の姿になるのも
また皆さんに親しまれています。



つぎに山道の岩の隙間に、
いくつも生えている植物で、
ナデシコ科の植物が
「イワツメクサ」です。



何株も目に入りました。



これは「クルマユリ」ですね。

小さくて可憐な高山植物の中でも
目立つ存在です。



それからこれが「ヒメウスユキソウ」ですね。
和製のエーデルワイスです。

ほかにもミヤマキンポウゲや



ヨツバシオガマ、ハクサンイチゲ、
にあいました。

少し珍しい感じでは、
ウメバチソウや
タカネグンナイフウロも咲いていました。



それからと、書きだしたら
もういくらでも出てきます。

まあ季節的にも場所的にも、
高山植物満載だった
中央アルプスだったのでした。

さあ千畳敷カールも最後の
きつい登りの部分に差しかかりましたよ。



ところどころに梯子なんかが
設けられています。

この時点で下を見下ろしてみると、
ゆっくりグループはずっと下です。
元から、木曽駒ヶ岳や宝剣岳までは
いかないだろうと言ってた人たちですから、
先行組は乗越浄土に到着後、
マイペースで駒ヶ岳へと向かいます。



中岳を登っている頃に
背後が大丈夫か気になったので
電話をしてみると、

「ちょうど乗越浄土にたどり着いた
ところなので、今回はこの辺まで
としてゆっくり楽しんで帰ります。」

とのこと。

いやあ、山でこうして電話ができるなんて、
昔に比べたら考えられない
便利さですねえ。

もし頑張って電話やメールをすれば、
アルプスの稜線から家に
連絡できるんですから
もうびっくりですね。

さあではdoiron達は、
まず駒ケ岳の手前の中岳を
目指しましょう。

とはいえ、doironも無理を
してはいけません。
有酸素運動を意識して
心拍数を上げないように
ゆっくりと上ってゆきます。

このあたり、もう標高は2900m
ありますので、発病してからは
一番最高峰の高さです。

登りを快調に登って行く二人に、
「マイペースで登るから」と
事前に声をかけて
慎重に登ってゆきます。



岩がごつごつした登山道ですね。

1歩ずつ慎重に足を置いて、
少しずつ高度を上げてゆきました。

続く


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