Hello from the BoreBore Isrand.

ひびのあれこれ

憑神

2007-08-28 01:00:34 | 本の虫
憑神読み終りました。
良い作品に出会えて満足。
結末の賛否は分かれそうだけどお勧めです。
一日一日を大事にしようという気持ちになれる良いお話です。

やはり映画を見逃したのが悔しいなあ。DVD化が待ち遠しい。

以下は感想。ネタバレなんで下げときます。







































始めは落語みたいな軽いノリで始まるのだけど、話が進むにつれシリアスになってゆく。なんだけど重くなり過ぎない絶妙なさじ加減。
最終的には武士道とは死ぬ事と見つけたり。というのに帰依するようです。

彦さんはホントに可哀想過ぎなので個人的には茶店の主人の話に乗って欲しかったのだけど後ろ暗い思いを引きずる人生よりはやりたい事を思う存分やって納得のゆく人生を、という事なのか。

おつや、九頭竜、伊勢屋の三人が可愛らしくて良い。
中でもやはりおつや、可愛いなりして邪悪なのがもゆる。
九頭竜は力士なんだけど映画は赤井秀和でバリバリ関西弁だったので力士じゃなさそう。
ホント早く映画観たいわ。

風林火山

2007-08-27 09:28:11 | 本の虫
井上靖の原作が好きなので興味が無くもないのだけれど、いつぞやのテレ朝の年始時代劇で幻滅して以来どうも観る気になれなかった。
年始時代劇のは原作に忠実ではあったのだけどどうにも退屈だったのね。

大河の方は主役の人達のキャストが誰だか良く知らないのでイマイチぱっとしないなあという印象。
まあGacktというとんでもない飛び道具がいるけどさ。

でも題名のない音楽会で千住明がオープニング曲を演奏しているのを聴いて心ときめいたので先週辺りから観てみたら、ちょうどGackt謙信登場の回で吹いた。
Gacktのなりにもビックリなのだが(後で調べたら18歳の頃らしいのであながち間違っていないのかも知れない)、話の展開にもビックリ(゜Д゜)
勘助が越後に乗り込んで捕まるなんてエピソードあったかな。

気になって原作読み直したら案の定数ページで終るエピソードでしたとさ。原作のまんまだと1年も持たなそうだなあとは思うのだけどちと斜め上を行き過ぎな気が…。
まあオモロイと言えばオモロイけどさ…。勘助より御屋方様の方が老けて見えるのもちょっとなあ。
まあ時間が合ったら見よう。

横光三国志その2

2006-10-02 19:34:50 | 本の虫
引き続き横光三国志の話ナリ。

読み始めは張飛がかわいいなあと思っていたのだけど、読み進めば進むほどなんかこれ実は桃園3兄弟じゃなくて曹操が主役なんじゃなかろうかという気がしてきたよ。

もうね登場するたび腹がよじれるほどわらかしてくれる。
四天王とか魏の軍師の皆さんがあんまり出番なさそうなのが残念だけどこれはこれで好きかも。

蒼天航路とか覇ロードと読み比べると楽しさ倍増で良いですわ。
チョウ蝉とか蒼天と正反対のキャラクターで良いなあ。蒼天のも逞しくて好きだったけど。

大戦のLEに曹操もいたら良いのになあなんてチト思ったよ。まあいてもあんまり強くなさそうだけど。

続き買いたいけどそろそろ節約しないといけんので来月まで原作の小説を読む事にします。

横光三国志

2006-09-25 02:37:55 | 本の虫
チームに参加した事で三国志大戦熱が上がり、同時に私の中の三国志熱も急上昇。

蒼天航路をやっとこさ読み終えたので横山光輝の三国志をとりあえず文庫で3巻まで買ってみた。
実はこのマンガの原作にあたる吉川英治の小説の方を先に全巻セットで買っていたのだけど内容の面白さに関係なく活字を読んでいると睡魔が襲ってくる為断念。まあ順番的にマンガから入ったほうがイメージ湧きやすいので良いであろう。

小説は1巻の半分くらいまで読んでいたのだけどマンガの展開が本当に小説のまんまなのでビックリした。
寸分違わぬ展開とはこの事か。
逆のパターンで小説の曹操もマンガのまんまなのだとすると相当コミカルな展開が待っているのだろうか。そう考えるとちょっと小説の方も頑張って読みたい気がしてきた。

曹操の子悪党ぶりは噂にはきいていたけど色々笑える。
蒼天航路を先に読んだので割と格好良いイメージが着いてしまっていた。
ヤバイやばすぎるよこの人。
そんなわけで早く続きを買いたい。

30年の物語

2006-01-20 14:39:04 | 本の虫
岸恵子のエッセイが読みたいって以前書いてその後の事。
文庫で比較的新しい物はないかなと探したら丁度いい作品が見つかったので読んでみた。

女優、フランスと日本での二重生活、といった言葉から非日常的な優雅な生活を思い描き勝ちだけれど、彼女の場合それらも含んでいるのだけれど、もっと日常的で身近な感じがした。
体験そのものは非日常というか本当に稀な事ばかりで、書き手によっては恐らく嘘臭さを感じただろうと思うのだけど、彼女の文章は本当にあった事だと読み手に実感させてくれる説得力がある。
語り口もまた秀逸、風景だとか情景の描写に使う言葉の選び方が知的で素晴らしいと思った。
陳腐な表現でスミマセンがご本人のTVでの立ち振る舞いの如くなのです。

益々彼女が好きになりました。
テレビ朝日は大嫌いだがこの人の作品に触れるキッカケを作ってくれたことには感謝したい。

岸恵子って誰?と思った人は「私のパリ、私のフランス」なるフォトエッセイが本屋に並んでいると思うので手にとって見て下され。
収録されていた写真が番組で使われていたのと同じで、観てしまった身としてはちょっと物足りなかったけど、エッセイの舞台となった場所を抑えてくれていてちょっとした旅行ガイドブックの様な作りなので買ってもいいなあ。

そうそう、ずっと気になっていた彼女のお年なんですけれどこの本の後書きで本人が「もうすぐ70の坂を登ろうとしている」と語っていた事で60歳代である事が判明。

( A) ゜ ゜

スゲエ!20歳は若く見える!!
心の持ち様なんですかね。


30年の物語
私のパリ、私のフランス