シネマライズで
LAST DAYSを観てきました。
エレファントが好きだったので結構期待していたのだけど……
ひたすら観るのがしんどい映画だった。
ニルヴァーナファンにもガス・ヴァンサント好きにもあんまりオススメできない作品な気がする。
手法はエレファントと同じく風景描写のみで感情描写が一切無い出来事のみを語ってゆくというガス・ヴァンサント独特の手法なんだけど、恐らく主役に据えた人物が悪かったんじゃあないのかな。
と、いうのは、この映画はニルヴァーナのボーカルのカート・コバーンの亡くなる迄の数日間を元に作られているのだけどカートは精神病が元で自殺してしまった人。
そんな状態の人の行動を延々観る事になるわけだから…内容はもう想像できますよね。
なので観るにはそれなりの覚悟が必要です。
いつもは映画館で寝落ちなんて滅多にしないのだけどこの映画では序盤があまりにも静か過ぎて何度も昇天しかけた。
過去字幕の情報量に脳みそがパンクして寝落ちだとかは有ったけど静か過ぎて寝落ち何てことはあまりした事無いんだけどなあ。
うつらうつらして主人公の叫び声で起こされる、と言うのを2度ほどやった。
その後は寝落ちする事は無かったけれど…うーん。
考えさせられるとかではなくてひたすら辛かった印象しかない。
あの状態の人間を演じきったマイケル・ピットは評価すべきかも知れないけれど作品としては失敗だったのでは?と思う。
私がニルヴァーナに思い入れが無いからイマイチと感じてしまったのかもしれないけれど、これはニルヴァーナが好きな人が観ても辛いんじゃあなかろうか。
意外にも好評みたいでゴールデンウィークまで上映が延長したらしいので興味ある人は観に行ってみると良いかも。
あんまりオススメはできないけどね。