どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ホイッスラー展@横浜美術館』なのだ

2015年01月31日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<センターグリル>でランチをしたぼくらわ 横浜美術館に移動して3月1日まで開催している<ホイッスラー展>を見たのだ



ぼくが気になった作品をちょっとご紹介するのだ

<白のシンフォニー No.2:小さなホワイトガール>なのだ


白いドレスを着たジョー(ジョアンナ・ヒファーナン)が 鏡のある白い暖炉の前に立っていて 鏡の前と 鏡に写ったジョーの表情が違って見えるのだ

鏡の前にいるジョーわ 何か考えてるような 物憂げな感じに見えて 鏡に写ったジョーわ なんだか 寂しそうな表情に見えるのだ


<ノクターン:青と金色-オールド・バターーシー・ブリッジ>なのだ


川の対岸の景色で ちょっと疑問に思ったんだけど 橋脚の左側の方わ はっきり描かれているのだけれど 右側わ なんでぼかして描いていたのが気になったのだ

この作品わ 水辺の絵だからか 額縁の模様が『青海波』になっていて ステキだったのだ 

あと 隣に参考となった作品 歌川広重の<『名所江戸百景』のうち≪京橋竹がし≫>があって 見比べも面白いのだ


<肌色と緑色の黄昏:バルパライソ>なのだ


この作品わ ホイッスラーが制作に行き詰まり 1866年にチリの港町バルパライソに訪れた時に描かれたものなのだ 全体的に淡い色で透明感もあって 油彩画なんだけど 水彩で描いたように思えたのだ


版画の作品が多めだったように思うけど ホイッスラーの展覧会を日本でやるのわ 27年振りだし 気になった人わ ぜひ ご覧になってほしいのだ

あと 映像だけど フリーア美術館の<ピーコック・ルーム>も見れたのも嬉しかったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

横浜美術館 <ホイッスラー展> 3月1日(日)まで

http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20141206-251.html

公式サイト
http://www.jm-whistler.jp/




展示構成

第1章 人物画

第2章 風景画

ピーコックルーム

第3章 ジャポニスム

ホイッスラーゆかりの品々

ホイッスラーの油彩、水彩、版画など約130点と、参考出品として影響を与えた浮世絵など14点、2章と3章の間に映像展示の<青と金色のハーモニー:ピーコック・ルール>もありました。

あと、1階のロッカールームの隣の部屋に9分程度のホイッスラーの紹介映像もありました。


気になった作品

11.灰色のアレンジメント:自画像


38歳の自画像。帽子の下に白くなっているのは、白いメッシュだそうです。

筆を持っている手の上にあるトンボみたいなマークは、1870年代頃に、ホイッスラーのイニシャルのJWを図案化したもので、日本人の我々から見ると、家紋のように思えてくる。


12.ジョー

描かれているのは、1860年にホイッスラーと出会い愛人となったジョアンナ・ヒファーナン。

解説に書いてあったが、彼女の豊かな赤褐色の髪とすらりとした体躯を持った彼女は、「ファムファタール(運命の女)」として多くの画家たちを魅了した。『白のシンフォニー』と題した3点の代表作もこのジョーがモデルを務めているそうです。


13.倦怠

気怠そうな女性が描かれ、豊かな髪をしていたので、モデルはジョーであろう。


20.灰色と黒のアレンジメント No.2:トーマス・カーライルの肖像


オルセー美術館にある<灰色と黒のアレンジメント第1番>を気に入り、カーライルはモデルになったそうです。下に載せた画像と見比べると、同じ構図をしています。

※参考として<灰色と黒のアレンジメント第1番>を載せます。(クリックすると拡大します。)



30.ライム・リジスの小さいバラ


長時間モデルをして疲れ、むすっとした感じに見える可愛い少女。描かれたのは、ライム・リジスの市長の娘ロージー・ランドル。


97.白のシンフォニー No.3


解説には、こう書かれています。
『音楽用語を含むタイトルで発表された、ホイッスラー最高の作。画面左下にもタイトルが描き込まれ、絵画の物語性より色の調和を重んじ、ヴィクトリア朝期の典型であった教訓的な絵画との決別を試みようとする、画家の強い意志が読み取れます。』


118.ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ


解説の一部には、こう書かれています。
『1890年鉄橋へ架け替えられる以前の、木製のバターシー橋が伸びや蚊に描かれています。青の色調で統一された画面の中で、夜空に煌めく花火の残り火と、水面に揺らぐ対岸の光がアクセントとなり、夜のテムズ川の美しさを捉えています。』


他にも、<黄色と金色のハーモニー:ゴールド・ガール-コニー・ギルクリスト>と、<赤と黒:扇>も良かった。


今回の展覧会を見て、ホイッスラーは、色の調和が素晴らしいと思いました。他にも、ホイッスラーが影響を受けたジャポニスムの作品との見比べとかも良かったです。

しいて言えば、<白のシンフォニー>のNo.1も見たかったです・・・。


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て良かったです。

ありがとうございます。