どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『カラヴァッジョ展@国立西洋美術館』なのだ

2016年04月01日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<うさぎやカフェ>に行ったぼくらわ ゆったり20分くらいかけて歩いて 国立西洋美術館に移動して 6月12日まで開催中<カラヴァッジョ展>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

カラヴァッジョが描いた<法悦のマグダラのマリア>なのだ


ひとすじの涙を流し マグダラのマリアが描かれているのだ 右下に 持物(アトリビュート)の髑髏も描かれていて ひじ掛けのように使っていたのだ

画面左上の暗くなっている部分にわ 十字架と 十字架から線のようなもの?が描かれていて 6羽の鳥のようなものも描かれていて 意味が解らなかったし お腹がポッコリ出ているのわ なんだろう?って思うのだ

この作品わ 長いこと行方不明で2014年に発見されて 今回が世界初公開なのだ


カラヴァッジョが描いた<バッカス>なのだ


お酒の神様のバッカスが ワインを飲んで 顔を赤らめていて もう何杯も飲んでいるように見えて 気持ち良さそうなのだ

左手に持つグラスにわ 注いだばかりなのか ワインの波紋も描かれているのだ

解説に書いてあったけど 左下のワインの入った瓶にわ 画家の自画像が描かれているそうで ぼくも探してみたんだけど 1回目に見た時わ 見つけられなかったのだ・・・でも 全部見終わってから 最後見たら ワインに光が当たって白っぽくなっている部分の すぐ右隣に それっぽ顔のようなもの(髪の毛・顔・白い襟の3色?)が描かれていたのだ


カラヴァッジョが描いた<メドゥーサ>なのだ


キャンバスを盾に貼り付けた作品で カラヴァッジョは同じようにメドゥーサを2つ描いていて ウフィツィ美術館所蔵のものよりも一回り小さい個人像の方が展示しているのだ

首を落とされ 断末魔の叫びをあげているようで 迫力がすごいし ずっと見ていたら 石になっちゃうかも?なのだ


オラツィオ・ジェンティレスキが描いた<スピネットを弾く聖カエキリア>なのだ

卓上用の小さな鍵盤楽器のスピネットを弾く 音楽の守護聖人の聖カエキリア(聖セシリア)と 彼女に楽譜を見せる 天使が描かれいるのだ

カエキリアの服わ 赤く 天使の服も黄色で 華やかな感じだし カエキリアの美しさにウットリなのだ


ぼくわ カラヴァッジョの作品って 初めて見たけど 彼の人生なども含めて インパクト大で すごかったのだ

ぼくらが見に行った時わ それなりに混んでいたけど これからどんどん混みそうな気がするので 気になっている方わ お早めに見に行った方がいいと思うのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想をなのだ

国立西洋美術館 <カラヴァッジョ展> 6月12日(土)まで

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016caravaggio.html

公式サイト
http://caravaggio.jp/

作品リスト
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/caravaggio_list.pdf




展示構成

第1章 風俗画:占い、酒場、音楽

第2章 風俗画:五感

第3章 静物

第4章 肖像

第5章 光

第6章 斬首

第7章 聖母と聖人の新たな図像

Special Section:エッケ・ホモ

カラヴァッジョの作品が11点、カラヴァッジョの影響を受けた代表的な継承者たち(カラヴァジェスキ)の作品も合わせて51点を展示していました。


気になった作品

1.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 女占い師


手相を見る女占い師に良いことでも言われたのか、若い男は気を良さそうにしている。女占い師は、手相を見ながら、薬指に付けている金?の指輪を抜き取ろうとしていた。

X線撮影で分かったそうですが、この作品の下には、聖母像が描かれていたそうです。何らかの理由で上から女占い師を描いたそうですが、この下にある聖母像も気になります。


2.シモン・ヴーエ 女占い師

NO.1と同じ題材で、隣に展示していた。こちらは、手相を見ている隙に、後ろにいる老婆が財布を抜き取ろうとしている。この老婆の右手のポーズは、トスカーナ地方で人を馬鹿にするときのジェスチャーだそうです。


7.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ トカゲに噛まれた少年


この画像だと分かりづらいが、右手の中指をトカゲに噛まれ、劇的というか、ちょっとオーバーリアクション気味で驚いている少年が描かれている。

透明な花瓶に映り込んだ部屋の情景も細かく描かれていた。

この少年は、カラヴァッジョ本人と考えられているそうです。


9.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ ナルキッソス


水面に映った自分に惚れてしまったナルキッソス。

この後、水面に映った自分に見惚れて、水の中に吸い込まれ溺れて死んでしまうのだが、ナルキッソスが水面に映る自身を見ている表情が良い。


13.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 果物籠を持つ少年


駕籠に入った果物と人物の色が明らかに違う。果物にピントが合っているような感じ?


19.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ マッフェオ・バルベリーニの肖像



20.作者不詳 カラヴァッジョの肖像

悪人顔?疑り深く、喧嘩っ早いような感じに思えた。


25.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ エマオの晩餐


解説の一部には、こう書かれています。
『エマオの町にいたキリストの弟子のふたりが、その正体を知らずに、復活したキリストを夕食に招きます。キリストがパンに祝福して裂いた瞬間、彼らはその人物がキリストであることを知りますが、すでにその姿はありませんでした。』

劇的というよりも柔らかい光が当たっていた。


28.ジョヴァンニ・ランフランコ 牢獄で聖アガタを癒す聖ペテロ

聖アガタが傷ついた胸をあらわにし、その患部に手を当て聖ヨハネが傷を治そうとしている場面。

傷を治そうとする聖ペテロは、手のみが光が当たり、体は暗くなっていた。ペテロにいる天使は、治癒の力を表したものだろうか?


29.ヘリット・ファン・ホントホルスト キリスト降誕

キリスト自身から光を放ちあたりを照らしている。キリストは泣き、周りに天使の2人と、大工のヨセフ?は満面の笑みで喜んでいるが、聖母マリアは喜びもあるのでしょうけど、キリストのこの先の受難を予期しているかのような微笑のように思えた。

大工のヨセフ以外は、皆、幼いような気がする?


31.蝋燭の光の画家(ジャコモ・マッサ?) 聖ヒエロニムス

ロウソクの揺らめく光に照らされた聖ヒエロニムス。


33.ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 煙草を吸う男



40.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 洗礼者聖ヨハネ



44.アルテミジア・ジェンティレスキ 悔悛のマグダラノマリア

カラヴァッジョの<法悦のマグダラのマリア>の隣に展示されていた作品で、カラヴァッジョの作品と比べると、上半身が露わになっており、官能的。


49.タンツィオ・ダ・ヴァラッロ(本名:アントニオ・デンリーコ) 長崎のおけるフランシスコ会福音たちの殉教

1597年豊臣秀吉の命によって、長崎で26人のキリシタンが殉教した場面が描かれている。

遠景には、十字架に貼り付けの刑に処されている人たちが描かれ、近景には、これから十字架に磔の準備がなされていた。画面中央の十字架には、磔にされた信者が槍で刺され殉教しているが、頭部の上には、天に昇る魂だろうか、上半身がうっすら描かれていた・・・。


50.ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ エッケ・ホモ


解説の一部ですが、こう書かれています。
『「エッケ・ホモ」とは、「この人を見よ。」という意味である。ユダヤの総督のピラトはこう言いながら傷ついたキリストを民衆に示し、彼の無実を訴えた。しかし、民衆はキリストを十字架にかけるように求めに屈することになった。』


私は2005年から美術館めぐりをしていますが、カラヴァッジョの作品を見たのは、たった1点のみ・・・。それが、11点も見れるって、奇跡的な展覧会だと思いますし、もう二度とないのでは?と思いました。

この展覧会は、巡回もないそうですし、旅行を計画するのもアリだと思いますよ。


この後わ 美術館から 稲荷町方面に10分ほど歩いて<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ