どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『国宝 雪松図と動物アート@三井記念美術館』なのだ

2019年01月21日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<銀座 八五>でランチをしたぼくらわ 三井記念美術館に移動して 1月31日まで開催している<国宝 雪松図と動物アート>を見たのだ



この展覧会も良かったんだけど 感想わ えこうに任せるのだ

三井記念美術館 <国宝 雪松図と動物アート> 1月31日(木)まで

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

作品リスト
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_181213.pdf




展示構成

三井記念美術館所蔵の国宝・<雪松図屏風>、<志野茶碗(銘卯花墻)>と、展覧会のタイトルにもなっている動物の絵画、茶道具、工芸品など約90点を展示しています。(※うち2点は、特別出品の個人蔵)


気になった作品

1-15.惺斎 竹置筒花入 銘白象

どっしりしている竹の花入れで、ゾウの足のよう。だから白象と銘が付いている。


2-1.野々村仁清 信楽写兎耳付水指

左右に1つずつ耳の長いウサギの顔があって可愛らしい。横からだと臼のような形にも見えなくもないし、上から見ると月のようにも見えるので、月に兎の意匠にもなるみたいです。そういえば、色も月に見えなくもないような・・・?


3-3.志野茶碗 銘卯花墻 国宝


解説には、こう書かれています。
『桃山時代の茶陶のなかでも、筆頭にあげられる名碗。全体を撫で三角形にゆがめたヘラ削りを随所に施し、簡略な鉄絵の垣根文様を描き、志野釉が掛けられている。箱に貼られた小色紙に「やまさとの うのはな かきのなかつみち ゆきふみわけし ここちこそすれ」の和歌が認められている。』


4-5.円山応挙 雪松図屏風 国宝


雪が積もる松が描かれ、雪の白い部分は屏風のそのままの白い地を活かしているそうです。地面には金箔を砂子にしていて地面に輝いて見える。

よく見てみると左右で、雪の質感が違うように感じた。左隻は降り始めた雪でサラサラ、軽く積もっている感じで、右隻は木の幹がどっしりているからか、湿気を帯びて重そうな雪に思えました。


4-6.長澤芦雪 白象黒牛図屏風


新出で初公開だそうです。プライスコレクションのは見たことがあるが、同じ図柄の作品他にもあったなんて知らなかったし、この作品のほかに、もう1点島根県立美術館に所蔵されている作品もあって、合計3点もあるみたいです。

左右で、相反する構図といいますか、逞しく三角形の形をした若い黒牛と、しわしわで画面からはみ出すくらいに真ん丸な身体で年老いた白象が描かれいる。

あと、黒牛のところにちょこんといる白い犬が可愛いし、その白象の背にも、黒いカラスが2羽いて、こちらも相反する色の動物を配している。


4-7.森狙仙 岩上群猿図屏風


二曲一隻の屏風。墨を流しかけるように描いた岩に上にサルと秋草が描かれている。狙仙の猿は、毛の質感がモコモコで表情が可愛らしい。


4-10.円山応挙 秋草に兎図襖(※部分画像)


4面の襖絵で、ヘギを薄く斜めに貼り風を表現している面白い作品。軽やかに跳ねるウサギと、強風に耐える秋草がいいし、1番右の襖の上には、うっすらと月も描かれていたので、夜の情景?だったのか。


5-26.安藤緑山 染象牙貝尽置物

この作品は初めて見たような・・・?アワビ、カキ、ハマグリなど7つくらいの貝で一塊に接合している。象牙を掘り出し、彩色していてリアルというか美味しそう・・・。


5-33.源琦 東都手遊図


紅葉の枝と玩具の木莬(みみずく)、犬鳥が描かれた作品で、縁起物のような玩具の色合いがいい。

展示していた中で、この作品が1番惹かれた。


あと、象彦・戸嶌光孚の<遊鯉蒔絵額>も良かった。


10日ほどで終わってしまいますが、動物に関した作品は見ていて面白いですし、国宝の雪松図屏風は今の時期しか見れないので、オススメだと思いますよ。


今回も素晴らしい作品を見てたし、美味しいものを食べることが出来て良かったです。

ありがとうございます。