どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『えこう版 <2019年 展覧会ベスト10>』

2019年12月31日 | 『えこう』の展覧会ベスト10

2019年に見に行った75の展覧会の中から私(えこう)が選んだ『2019年 展覧会ベスト10』を発表します。

第1位 『ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史@国立西洋美術館』


どるちと一緒ですが、カルロ・ドルチの関連作品(<悲しみの聖母><受胎告知(天使・聖母)><聖母像(親指のマリア)><観想の聖母マリア><聖チェチリア)は5点しか見たことがなかったのですが、今回新たに2点<聖母子><オーストリア大公女クラウディア・フェリツィタス>も見ることが出来たのが最大の理由です!!

あと、甲冑や、シシィ(エリザベート)の肖像も素晴らしかったです。

まだ、このハプスブルク展は1月26日まで展示なので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


第2位 『国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅@東京国立博物館』


最後の展示していた<仏像曼荼羅>が素晴らしく21体中15体が展示されており、写真撮影可能な帝釈天以外は、360度ぐるりと見ることができ、降三世明王の裏側にあるお顔も拝見することが出来た。


第3位 『ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華 大様式と形成と変容@東京富士美術館』


フランス絵画の17世紀から19世紀、印象派へ至るまでの流れが分かる展示で、ロココはそんなに惹かれませんでしたが、大好きなブグローや、ヴィジェ・ルブランの作品が良かったですし、私は利用しなかったのですが、美術館のフリーWiFiにアクセスして自分のスマホで作品ガイドで聞くことが出来るのは、良い試みだと思います。

この展覧会は、1月19日まで見れるので、イヤホンも忘れずに持ってご覧になってみてはいかがでしょうか?


第4位 『ラファエル前派の軌跡展@三菱一号館美術館』


元々ラファエル前派の画家たちの作品が好きでしたし、3階の大きな展示室が写真撮影可能だったのは、すごく嬉しかった。

今回の展示では、ロセッティの3点(< ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)><ラ・ドンナ・デッラ・フィネストラ(窓辺の女性)><「夜が明けて」―ファウストの宝石を見つけるグレートヒェン>)などが印象に残っています。


第5位 『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち@パナソニック汐留美術館』


2005年に日本で展示されていたらしいのですが、その時はまだ美術館巡りをしていなかったので見ることがなかった<一角獣>を見れたこと、それにつきますし、サロメの<出現>などを見れて良かったです。


第6位 『ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年@国立新美術館』


ルネサンスから20世紀初頭までの作品が展示されていて、オールドマスターの作品ももちろん良かったのですが、ハンガリーのモナ・リザと言われる作品で、シニェイ・メルシェ・パールが結婚したばかりの妻を描いた<紫のドレスの婦人>は素晴らしかったですし、知らなかったハンガリーの画家の作品を見れて良かったです。

この展覧会は3月16日まで展示されているので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


第7位 『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』


12年振りに再会を果たした対の作品で龍虎図の<雨中の虎図> & <雲竜図>はやっぱり素晴らしかったですし、大きな掛軸の<弘法大師修法図>、一輪でまっすぐ伸びる<向日葵>などが印象に残っています。


第8位 『カルティエ、時の結晶@国立新美術館』


各章によっての異なる展示空間が素晴らしく、あまり見ることが出来ないミステリークロックが多数展示していましたし、最後の3章だけですが、写真撮影可能だったのも嬉しかったです。

個人的には、蛇の蛇腹の部分が黒、緑、オレンジの宝石を使った<「スネーク」ネックレス>が印象に残っています。


第9位 『吉村芳生 超絶技巧を超えて@東京ステーションギャラリー』


吉村芳生さんって知らなかったのですが、作品は写真のように細かくて凄かったです。

金網のフェンス越しに見える藤の花を描いた7mの作品<無数の輝く生命に捧ぐ>は見ているとなんだか救われるような感じに思えました。制作の動機は東日本大震災で、花の一つ一つが亡くなった魂と思って描いたそうなので、気のせいかもしれませんが、浄化の効果があるのかもしれませんね。


第10位 『富取風堂 ー洗練の素朴ー@千葉県立美術館』


今回の展示で、
富取風堂さんのこと初めて知りました。

写実性と装飾性を合わせたかのような作品で、神々しい光を放っているような<親子猿>、展覧会のポスターにもなっている<游鯉(其一)>&<游鯉(其二)>銀の背景にの芍薬が描かれている<花>などが印象に残りました。


次点は、下記の4つの展覧会です。

『没後50年 坂本繁二郎展@練馬区立美術館』

円山応挙から近代京都画壇へ@東京藝術大学大学大学美術館 *後期展示

山口蓬春展 新日本画への飽くなき挑戦@日本橋高島屋


コートールド美術館展 魅惑の印象派@東京都美術館



↓昨日書いたどるちのベスト10も載せます。
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/5c01e00f459bdafb8b6ee3ff20c583e3


今年も1位以外はどるちと被らないように選んでみました。

今回のランクインの展覧会は、私が不勉強なのが原因ですが、知らなかった画家などの展覧会が多かった印象で、いろいろ見ることが出来て良かったです。

ありがとうございました。


↓過去の<えこうの年間ベスト10>です。
2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 


今年最後のご挨拶を・・・。

ブログを読みに来ていただいた皆様、ありがとうございます。

2020年もよろしくお願いいたします。


2020年のオススメ(私が見たい)展覧会のご紹介は、年が明けたら書こうと思っています。



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