どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧@千葉市美術館』なのだ

2021年11月26日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 千葉市美術館12月19日まで開催している<福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧>を見てきたのだ


ぼくらわ 2013年に福田美蘭さんの展覧会を見たことがあって 今回の展示も気になったので行ったのだ

素晴らしい作品を展示していたけど 今回わ えこうに感想を任せるのだ

千葉市美術館 <福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧> 12月19日(日)まで

https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/21-10-2-12-19/

作品リスト
https://www.ccma-net.jp/wp-content/uploads/2021/11/miran_list.pdf




千葉市美術館のコレクションの中から福田美蘭さんが自ら選定した江戸時代から明治までの作品をもとにして、新たな作品を創作して、それらを見比べられるように約80点を展示しており、福田さんの作品は約40点でした。

8階の一部の作品のみ写真撮影がOKでした。


気になった作品(※作品のネタバレ的な感想も書いてあるので、これから見に行こうと思っている人は、読まない方がいいと思います!)

1.福田美蘭 見返り美人 鏡面群像図


菱川師宣の有名な<見返り美人>が6面の鏡に映った姿を描いていてちょっと面白い。


4.菱川師宣 天人採蓮図


宙を漂う姿が優美な作品だった。


7.鳥居清倍 二代目市川団十郎の虎退治



8.福田美蘭 二代目市川団十郎の虎退治


元ネタのNO.7の作品の虎を退治しているのに比べると、福田さんの作品は、虎と一緒にダンスをしているみたいに思える。


12.鈴木春信 三十六歌仙 紀友則



13.福田美蘭 三十六歌仙 紀友則


上に載せたNO.12の作品は、図柄に凸凹をつける「きめだし」の摺技法の美しさが際立つ作品だそうで、この技法の作品を作りたいと思い、新型コロナウィルスの飛沫感染シミュレーションの粒を表現している。


14.鳥居清長 美南見十二候 九月



15.福田美蘭 美南見十二候 九月


NO.14の作品に陰影表現が付いた作品で、女性に手をかけて乗っている女性が、ずっとこっちを見ていてちょっと怖かった・・・。

NO.14は美しく、この作品は怖い。


26.福田美蘭 冨嶽三十六景 凱風快晴

だまし絵の技法を用いていて、左から見ると、雲が龍に見えます。


30.月岡芳年 風俗三十二相 けむさう 享和年間内室之風俗


「風俗三十二相」は女性の心情や願望を描いたそうで、けむそうは、広がる煙に悩まされる様子を描いている。


31.福田美蘭 風俗三十二相 けむさう 享和年間内室之風俗(※展覧会のチラシの画像)


「オリンピックがけむたい」という2020年の心情を表しているそうで、女性の顔の周りには、煙で五輪のマークになっている。


35.福田美蘭 四季山水図 夏景山水図 秋景山水図 冬景山水図 春景山水図

四幅の作品で、文字で音が書かれている。


36.福田美蘭 雪舟 冬景山水図

トーハク(東京国立博物館)所蔵の秋冬山水図の冬の方を横向きに変えており、その山の稜線を歩む人が描かれていて面白かった。


40.福田美蘭 虎渓三笑図

解説には、こう書かれています。
『虎渓三笑図とは、中国の故事で、東晋時代、江西省の廬山(ろざん)に隠居した高僧慧遠(えおん)は、修行のため二度と虎溪の石橋を超えないと誓ったが、友人の陶淵明(とうえんめい)と陸修静(りくしゅうせい)を見送る際、話が尽きず、楽しさのあまり、うっかり虎溪を超えてしまい、数百歩過ぎてから、虎の吠える声を聞いて初めてそれに気づき、三人で大笑いしたという逸話。』

右下の3人いる場所から真上の民家がある岩場は、トラが口を開いているように見える。左下の橋のある川の上にいる三人の上の岩場には、小さめだが口を閉じたトラのように見えて、2頭で阿吽を表していると思うけど、左のトラは見間違いなのかも?

あと、この作品のタイトルが<虎渓三笑図>なので、3頭のトラがいるような気がするので、家に帰ってポストカードが確認して見ると、さっきの右下の3人のいる場所からそのすぐ上の木が3本ある隣に、半分木に隠れているが、正面を向くトラっぽいのが描かれているように思えるけど・・・。


41.曾我蕭白 獅子虎図屏風



42.福田美蘭 閉じた屏風の中の獅子

NO.41の右隻の蝶に驚き岩にしがみつく唐獅子を屏風が閉じて合わさったの状態で描かれており、蝶と唐獅子はもっと近くなっていて、発想が面白いし、NO.41の作品より、この作品の方がもっと滑稽に見える。


43.伊藤若冲 雷神図(※以前、千葉市美術館のコレクション名品展で撮ったもの。)



44.福田美蘭 大津絵─雷公

NO.43を元ネタに描かれた作品のようで、波間に落ちた太鼓を紐に付けた錨?で取ろうとしている雷神様たち、ゆるくて面白い。



47.福田美蘭 琴高乗鯉図

解説には、こう書かれています。
『「琴高乗鯉」とは、古代中国の仙人「琴高」がある日、龍の子を取ると言って川に潜り、弟子たちは祠を設け、水辺で待っていると、約束の日に赤い鯉に乗った琴高が水中より現れ、祠の中に坐し、一月余りで再び水の中に去っていったとも、鯉に乗って昇天したとも言われる中国の逸話。』

鯉に乗っている姿がロデオ見たいで面白い。


48.福田美蘭 松竹梅

松竹梅を特上、上、並の3つのうな重で表した作品で、着眼点が面白く、あと、背景の豆絞りの柄がいい。これは、江戸小紋の伝統柄で、うなぎ職人の定番の手ぬぐいの柄だそうです。


あと、福田美蘭の1つの掛軸で描表装で表現していた<龍虎図>も良かった。


チラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます)
   


やっぱり福田美蘭さんの作品の着眼点が面白く、元ネタとなった千葉市美術館所蔵の作品と見比べをしたり出来て良かった。

会期末になってしまったが、すごく面白いのでオススメの展覧会だと思います。


この後わ 稲毛駅に移動して<ペルテ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。