<日本橋 製麺庵 なな蓮>で支那そばを食べたぼくらわ 三井記念美術館に移動して 7月13日まで開催している<超絶技巧!明治工芸の粋 -村田コレクション一挙公開->を見たのだ
精密で すごい作品がいっぱいあって ぼくわ ただただ 見惚れていたので 今回わ えこうに任せるのだ
三井記念美術館 <超絶技巧!明治工芸の粋 -村田コレクション一挙公開-> 7月13日(日)まで
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/
展覧会のプレスリリース
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/pressrelease140419.pdf
作品リスト
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_140724.pdf
展示構成
七宝
金工
刺繍絵画
自在
牙彫・木彫
刀装具
印籠
漆工
薩摩
展示していた作品は、京都にある清水三年坂美術館の所蔵作品で、村田理如氏が四半世紀ほどの間にオークションなどを通じて買い戻したものだそうです。
1番初めの展示室は、それぞれの作品のオススメのものが展示、展示室3からは、上記の順に展示しており、展示替えを含め約160点を展示しています。
気になった作品
1-03.七宝 並河靖之 花文飾り壺
背景(素地)は、黒色だが、照明の影響なのか、紫色に見える。
1-16.七宝 濤川惣助 藤図花瓶
藤の青い花と蔓は有線七宝で、藤の白い花は、無線七宝で制作していて、無線七宝の白い花をぼかした感じと、有線七宝のはっきりとした輪郭が、相対的で美しい。
※無線七宝は、最後に金属線を取り除くため、「ばかし」や「にじみ」の効果が生まれるそうです。
1-17.七宝 濤川惣助 菖蒲図皿
無線七宝で描いた、菖蒲のグレデーションがキレイでした。
2-02.金工 正阿弥勝義 古瓦鳩香炉(※部分画像です。)
古い瓦にいる蜘蛛を狙っている鳩の香炉で、ハトは銀に赤胴の象嵌が施され、瓦は硬い鉄を焼き、金槌で叩いて成形したそうです。写真にあったが、ハトのいる部分はずれて、そこにお香を入れる。
2-07.金工 正阿弥勝義 蓮葉に蛙皿(※部分画像です。)
カエルが丸まった葉に乗り移ろうとする瞬間を作品で、左足を残して登ろうとしているカエルの後姿が可愛らしい。
あと、照明が当たってないから分かりづらいですが、土台の部分も蓮の蔓になっているので、しゃがんで見るのもいいかも?
6-07.自在 冨山宗好 蜂
映像にもあったが、この自在置物は、蜂の尾から針が飛び出す仕掛けとなっている。
7-14.牙彫・木彫 安藤緑山 竹の子、梅
象牙を彫刻したもので、遠目から見たら本物だと思ってしまうほど精巧な作りでした。竹の子の薄皮1枚を残して彫ったりしていて唯々圧巻です。
安藤緑山は弟子がいなかったため、詳しい制作技法がわかってないようです。
9-03.刺繍絵画 無銘(西村總左衛門、千總) 孔雀図屏風(※部分画像で、今は展示していません。)
刺繍糸で作られた屏風だからか、見る位置によって、孔雀の羽がキラキラと輝いて見えて美しい。
解説に一部には、こう書かれています。
『雌雄の孔雀の羽には、駒縫という技法で、膨大な絹糸が幾重にもにも重ねられている。駒縫とは、金糸などの太い糸を「駒」という糸巻に取り、下絵にそって置き、別の細い絹糸で押さえていく手法。』
あと、正阿弥勝義の金工の作品<群鶏図香炉>、<鯉鮟鱇対花瓶>や、高村光雲の木彫の作品<法師狸>も印象に残っています。
展覧会のチラシも載せます。(クリックすると拡大します。)
この展覧会は、『凄過ぎる!!』の一言につきます。どの作品も素晴らしいですし、特に、安藤緑山の牙彫は、どの作品もリアルに出来ていて、一見の価値ありだと思います。
年間ベスト10候補入りする素晴らしい展覧会ですし、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
あと、みなさん近づいて見ようとして、展示のケースのガラスに頭をぶつけているので、お気をつけて!!
巡回情報
佐野美術館 7月20日(日)~8月31日(日)
山口県立美術館 2015年2月21日(土)~4月12日(日)
富山県水墨美術館 2015年6月中旬~8月上旬
今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。
ありがとうございます。