こんな題にしたものの、私は花育てをしていません。だから人(人格・品格)も育ってません。
今日(11/7)は多度津で写真を撮りました。
桜川。上手く写っていませんが、写真上部で川が左へ曲がっています。その数百メートル先で海に出ます。
地名無しで「四国 鉄道発祥の地」 と打って検索すると、多度津町を紹介するサイトが沢山出てきます。
多度津は鉄道とゆかりの深い町です。
武道 少林寺拳法・・少年の頃 私も習ってた・・その本部があることで、知っておられる方もいるかもしれません。
地面20センチの所で、土から茎が伸びて咲いてたランタナ。この花は初夏からずっと咲き続けています。
花はないかと多度津の町並みを歩く。だけどこの時期、花がない。そして時間もない。
サザンクロス・・と思ったら四弁じゃん!
ボロニア(・ピナータ)? 花期も葉も違うぞ?
もう一枚載せといて、あとで判ったら書き込もう...
民家の玄関前で花鉢に「植樹」されていたイチョウ・・でしょ? もう、不安になって来るよ..
花がないから こんなの撮って見ました。自転車店の看板。私は古い看板のマニアです・・
空き地にコスモスが見えました。でもロープが張ってある。厳密には誰か(民間人か、土地を売る会社か、自治体か)の所有地なんだろうけど、枯れ草ボーボーだし、人が住んでる家も見えないし、立ち入り禁止の立て札もない。ロープは車を停めさせないためなんだろう、コスモスを撮るために入るのは、違法とまでは言えないと考えて(厳密には多分違法..)ロープを跨いで入った。
この背景に建物が見えるでしょう。
それがこれです・・
倉庫だな。
かなり古い。ものすごく古い。築100〜120年? 大正期くらいの建築物だと根拠なく推定。倉庫としても使われてなさそう。意外に由緒ある建物だったりして。
さて、もう時間がない。戻るか.. と思ったら、花壇を見つけた。
サルビア・ファリナセアが風に揺れていました。
向こう側から茎がヘビのようにくねって、花が迫って来る(揺れに悩みながら 超集中してピント合わせたらこうなった)。
「それ、もうほとんど花が落ちたんですよ」 ふと声がして、振り向くと女の人がいた。「9月頃はね、ほんと 一杯に花、付いてたんだけど」 この花壇の持ち主さんでした。「〜 すいません、撮らせて貰ってました」 「いいんですよ、いくらでも撮ってください」
こういう場面、今まで何度経験したことか。信じられないかも知れませんが、一度も苦言を発せられたことがありません。大抵、和やかな花談義になります。「サルビアならこれも..」と指差されたのはメドーセージ。そしてホットリップス。「JRさんに土地を借りて花を作ってるのよ」 「え?」と見ると、すぐ前に線路があり、その両側、20mくらいの長い土地が全部花壇になってた!
「ちゃんと協定書みたいなのに書いてね、許可貰ってるわけ」・・なるほど、そりゃ線路脇に勝手に花壇つくれないよなぁと、納得した私でした。「春には一面、芝桜が絨毯みたいに...」色々な花について、生き生きした表情で語ってくれました。
ハナキリンがある、と言われて・・
さらに おうちからわざわざ花鉢を持ってこられて 「これは茎がどこまで伸びるか、試してみたもの」長いトゲトゲの茎の先に花が。撮らない訳にいかない。すぐそばで奥さんが見てるので、緊張して上手くは撮れなかったけど載せます!
「春になって、いろんな花が咲き出したら また撮らせて下さいね」「どうぞどうぞ」
リタイア後は(だから60年配の方です)花三昧と言われた奥さん。優しいお方でした。
経験上、確信しています。花を熱心に育てていらっしゃる方は人間が出来てる。おおらかで、品がある。
.. 花を育て、そしてまた、花に品格を育てられてもいるのだなあと、そんなふうに思ったものです。
四国の鉄道発祥の地 多度津町で、良い経験をした一日でした。