『風の陣』からの流れで読んだ。
『火怨』には、天鈴が出てくる。鮮麻呂の名前も出てくる。もちろん苅田麿の子として、田村麻呂も出てくる。嶋足、ちょっと出てきたよ。天鈴のセリフの中でかな。嶋足、結局何事も成さずに亡くなったっぽい。実在する人物だから、アレコレ物語を作れなかったんだろうか。それにしても『風の陣』の4巻まで主役で、突然出て来なくなるなんてー
で、『火怨』ね。面白かったです。2回目とか3回目とかだと思うんだけど。コレ、終わり方が良いんですよ。泣いたもん。
『火怨』読み終わったら、一休みしたいだろうと思って、軽く読めそうな小説も借りてきてたんだけど、
『アテルイを継ぐ男』だもん、『水壁』をすぐに読まなくちゃ!
って、思う終わりかた。
『水壁』はアテルイの4代位後の話。前にも一度読んだと思うけど、全然覚えてなかった。アテルイの血をひく天日子が主役だけど、アテルイの子孫ってのは、一部の人にしか知らせて無いのよね。そういう作戦。だから、アテルイの子孫という意味があるのかどうか…。
『火怨』も『水壁』も大体同じすじ。鮮麻呂の『風の陣』もかな。朝廷の蝦夷への態度を変えて欲しいが為に、闘いをする。勝とうとはしない。「このくらい強いですよ〜」って示して、和解に持ち込む。
嶋足(と天鈴)は、そもそも争いをしないで収めようとしていたかも知れない。
『風の陣』の4巻まで、嶋足は京都
5巻の鮮麻呂は宮城県(伊治、コレハルってどこだろね?)、
『火怨』全2巻の阿弖流為と母礼は岩手県(胆沢)
『水壁』の天日子は秋田県(鹿角〜能代あたり)
蝦夷がどんどん北に追いやられているのがよく分かる。
この中では『火怨』が一番面白かったんだけど、それは舞台が岩手だからか、でも2巻分の描写があるからかなぁ。
好きな登場人物は嶋足。だって4巻分だよ。いい人だしさぁ。鮮麻呂も好き。悲しい、鮮麻呂。阿弖流為と母礼も好き。この3人は、後を託して死ぬんだよね〜、結局。成し遂げて、死ぬ。悲しい。
天日子は生き残るからさ。そして、青森へ行く。どころか、北海道や大陸へ行きそうな気配もある。
『水壁』は『火怨』の規模が小さいお話のよう。期間も半年とかだしさ。戦いも一度だしね。秋田の話だし、あまり身が入らなかったかなぁ。
前回読んだ時の感想がこのブログに残っているんじゃないだろうかと思うのだが、今、ブログにインできなくて読めない。
今ねー、メモに下書きです。コレは。
図書館にあるのが単行本なので、解説とか無くて、それが残念。解説読みたーーーい!ゾ!
で、インできたので、読んだのです、前回の感想を。斗真くんが結婚した直後だったー。あ、でも、書いてる事、分かるよ。そんな短時間で信頼を深められる?とか書いてる。うんうん、そうそう。ねー。
さ、次はなんだ!?『炎立つ』だな!