『連続殺人鬼 カエル男』
の著者の本。
カエル男がこのミス大賞最終選考に残った時(その時は『災厄の季節』という題だった)、一緒に選考に残って大賞を取った『さよならドビュッシー』を読みたかったのだが、無かったので、その音楽のシリーズでは無いっぽいものを借りてきた。
ら、
この本、『災厄の季節』の映画化を題材にしたミステリーだった。
ミステリーだけど、もはや映画小説。映画に携わる人たちの物語。事件なんて起こらなくても、映画が完成するまでの紆余曲折だけで充分に読み応えがある。
むしろ、無事に映画が完成して欲しかった為、「事件なんで起こらないでくれ〜」と思ったほど。
でも、事件は起きる〜。事件とその謎解き(?)はさほどでもなかったんだけど、最後に黒幕的な人の存在がでてきて、背筋が寒くなるような読後感を残すのは、前作と同じだな。
この作家さん、うまいね。うまいんだな。前作は警察の話、今回は映画製作の話、さらに、音楽にまつわる話も書けてるなんてね。
さよならドビュッシー、図書館にあるといーなー