土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

感想

2009-02-16 22:57:06 | 本・映画
さて、
昨日「徒然王子」の連載(朝日新聞)が終わりました。

今まで何回か書込んだ話題なので、
スルーしてそのまま、という訳にはいかないだろう。
という事で、ちょっとちょこっと書きます。



正直な第一声は、m(_ _)m
「おーーい」「もしもーーし?」。

あと数回で連載が終わると知ったその時から「終わる(終われる)の?」と感じていたのですが。


感想。
個々のお話は面白かったのですが、それを繋ぐ最後の締めが物足りなかった様に思います。(八十八。事後報告?)

最後遡った前世。その前の清貧(?)に生きたクリスチャンの前世からの反動?で放蕩に至った設定は話の流れ上理解出来るのですが。

それでも。
(もし誌面、連載回数の関係だったのなら?)
江戸放蕩編を抜いて(間引いて)でも現世の話(問題)に戻って、そちらにページを割いて欲しかった様な…。

「満たされない」を、埋めるを求めて転生を繰り返した過去生。

過去を学んで次に活かす、(だけ)なら王子でなくとも良い訳ですし、
王子(設定)ならやはり最後、国(社会)ともっとリンクさせて、この先(指針・可能性)の一、提示をもう少し見せて欲しかったという気がします。
何を書いて下さるのか期待していたので。(甘え?)

終局。
(ひえだの、ディスク?)アレイ君は語部(かたりべ)として今生の世に影響を与え、
王はニニギに対するアマテラスの如く(??)後見人として力を振るい(本来の姿を取り戻し)、
テツヒトは幽界と現世を行き来しつつトモヒトを教育する。

満たされなかった想い(学び)は来世に続く…


…最終話の最後四行で、語り手が自らテーマを語ってしまった?のだろうか?
『この国はどこへ向かうのか?
それはこれから生まれてくる者が決める事だが、歴史をないがしろにした者は歴史に復讐されるだろう。(本文引用)』

「歴史(及び経験)を大切に。その中で培った知恵を活かせ」
(もっと言えば神国日本の天皇制に踏み込んだ事なのか或いは自然回帰か)
(天皇制)難しい話になってしまった私には;う~ん。


最後;「まとめ」に代えて(?)。
5月に出る単行本第二巻(ブログ情報)に最終章の加筆を…
私は;期待します。(駄目;でしょうか?「完」ですものね)


色々と書きましたが、
新聞連載という形から、読み手も話をしっかり(?)把握、覚えていない事もあって、ここに書いたものは読後直後の印象です。
通してちゃんと読んだならまた違った感想になるかもしれません。
単行本第二巻の刊行を待ちたいと思います。



5月…
実は。会田誠さんの表紙絵がメッチャ楽しみなのです。
(って小説の方じゃないの?;)^^;

島田様、すみませんです。m(_ _)m
待ってます。


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