この絵は、三巨匠の中で最後に登場した
ラファエロ作『大公の聖母』です。
フィレンツェで最も有名な聖母子像です。
暗闇に浮かぶ聖母子。
幼子イエスの手は、母の胸と肩に置かれ、
聖母マリアはその温もりを
感じているかのような優しい母
の顔をしています。聖母子の姿と
家庭的な情愛に満ちた母と子の姿、
ラファエロは見事にこの二つを
両立させています。
ラファエロの代表作です。
東洋美術における「考える像」で有名な、思惟半跏のこの像は
飛鳥時代の彫刻の最高傑作であると同時に、わが国美術史上
あるいは東洋上代芸術を語る場合にも欠かすことの出来ない
地位を占める作品です。また国際美術史学者間では、この像の
顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑(アルカイックスマイル)」
の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、ダ・ヴィンチ作
のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれています。
中宮寺は法隆寺の隣にあります。
フェルメールはバロック17世紀オランダの画家であるが
その生涯ははっきりしていない。11人の子供をかかえ
貧窮のうちに45歳で亡くなっている。
時代はカラバジョ、レンブラントなどに見られるように、
光と闇の対比によって、劇的な効果を出す絵画が主流であった。
そんな中、一人、静かな光の使い方をした画家がいた。フェルメールである。
彼の絵はすべてが、やさしい静寂に包まれている。
この絵は彼の代表作の「真珠の首飾りの少女」である。
「オランダのモナ・リザ」とも称される。