いつも心は春気分

2017年9月17日の台風18号被害で生活が一変しましたが、新しい地で心機一転。
穏やかで元気な日々を綴ります。

ホニャちゃんのトラウマ

2018-05-04 22:15:25 | ネコ


ホニャは6月で10歳になります。
見た目よりおばさんです。

去年、3月に兄のベベを亡くしました。
ずっと一緒だったのに、寂しくなりました。

そして、9月17日に台風18号が襲いました。
水が押し寄せ、私は慌てて、ホニャをケージに入れ、2階に避難しました。



写真はこれしか撮れませんでした。
水は、ここからさらに、1m以上増えました。

警察に電話をしたら、玄関まで救命ボートがやってきました。
家の中は、床上75cm、外の田んぼから計算すると4mはあったでしょう。
辺りは湖のようでした。

救命ボートには、何も持って乗れないことがわかりました。

申し訳ないんですが、猫ちゃんは置いていってください。
ケージは乗せられないんです。
もしケージがボートを傷つけたら、人を救助できなくなってしまいます。

ケージに入れたままのホニャを2階に残さざるを得ませんでした。
後ろ髪を引かれる思いで、ボートに乗り込みました。

避難所で一晩明かし、早朝、自宅に帰りました。
まさか水が来たとは思えない、静かな朝。
ゴミがあちこちに散乱していましたが、いつもと変わらない朝のような気がしました。

勝手口のドアを開けると、荒れ果てた我が家。
2階に上がると、ケージの中でニャーニャー鳴くホニャ。
抱き上げるとしがみついて離れませんでした。

それから長い片付け生活が始まるわけですが、
ビジネスホテルに泊まるしかなかった私たち姉妹は、
その日は濡れていない机の上にエサを置き、
ホニャの寝場所もそこだったので、
夜真っ暗な中、ホニャを置いて、家を離れました。

翌朝、ビジネスホテルから家に向かい、勝手口を開けたとたん、
ホニャが飛びついてきました。
電気も切れたままなので、真っ暗で荒れ果てた誰もいない家の中で、
不安で不安でたまらなかったのだと思います。

その日も片付けをし、同じように家を去りました。これでいいのかと考えました。
でもホニャを連れていく場所もなく…です。

翌日は、2階の私の部屋を片付け、エサとトイレを置き、
フスマをしめてホニャを置いて出ました。

家の中は、異臭が漂い、2階に置いているものまで湿気を帯びてくるような状況でした。
この悪条件の中にホニャをいつまでも置いて行くわけにもいかず、
かかりつけの動物病院に相談をして、預かってもらうことになりました。

結局、ホニャは3週間余りを動物病院で過ごしました。途中、すごい血尿が出たそうで、
連絡しませんでしたが、治療させてもらいましたと、
先生から後に聞かされました。
ストレスだと思います
ということでした。





今は、平和です。

ただ、夜中や明け方に、よく鳴くようになりました。家ではほとんど鳴かない猫でした。

暗闇が不安にさせるみたいです。
人の姿が見えないのも不安になるみたいです。

病院からアパートに来た当初は、全く私のそばに来ませんでした。
あんなに甘えていたのになぜ?
と思いました。

妹いわく、病院に連れて行ったのが私だったからでは…と言います。
多分、ホニャは怖い思いをした挙句、捨てられたと思ったのだと思います。
連れて行ったのが私だったので、同じ思いをしたくなかったのでしょう。

かわいそうな思いをさせてしまいました。

今でも暗闇やひとりになるのが、怖いみたいです。





ベッドで一緒に寝るようになったホニャをなるべく平和な環境で
過ごさせてやりたいと思う今日この頃です。