歳を取ると、昔のことばかり考えるようになるというか、
妙に懐かしくなるというか…
なので、少しずつ懐かしい出来事を書いていこうと思います。
よく想い出すのは、大分市内にいた祖父母の家のこと。
子どもの頃、遊びに行くと、いつも匂ってくるのが石油コンロの匂いです。
石油コンロだと後に聞きました。
何とも言えない匂いなのです。
おばあちゃん、おじいちゃん家に来たって思う匂いなのです。
その懐かしい匂いとともに香ってくるのがカレーです。
祖母のカレーは本当の手作りでした。
粉末のカレー粉を使って作っていました。
とっても良い香りなんです。
当時、母の一番下の弟が祖父母と一緒に住んでいました。
私の叔父になりますが、一番上のお姉さんとすごく年が離れていて
たまに来ると、どこのおばさんやろうと思っていたそうです。
昔は子どもがたくさんいましたからね。
母の場合、6人兄弟で、母は上から4番め。
一番下の弟は母が子守唄を歌って寝かせつけていたそうです。
だから、よく遊びに来ていました。
「姉ちゃんのチキンライスが好きや」
母のチキンライスがお気に入りでした。
祖父母とは、中学1〜2年のときに一緒に暮らしました。
父の転勤で、かなり不便な地域に移ったものですから
私は大分市内の祖父母の元で2年間暮らしました。
よく覚えているのが、午後9時になると、コーヒーが出てくるのです。
昔のことですから、インスタントコーヒーです。
大瓶のネスカフェです。
そのネスカフェの大瓶は、祖母手作りのキムチの容器となり
父が好きだからと両親の元に届けられていました。
それは随分長い間、続きました。
祖母は何でも手作りしてました。
キムチにはイカの塩辛や昆布などいろんなものが入って美味しかったなあ。
作り方、聞いておけばよかった…
今は簡単キムチの素があるけどね。
祖父と言えば、相撲とプロレス。
そして飲めないけど、寝る前にかならずサントリー角瓶を1杯。
そうやって考えると、そんな前からネスカフェも角瓶もあったんだねえ。
一緒に暮らしているときも、よくカレーを作ってくれました。
良い香りが祖母と祖父の想い出です。