スペースノイズ

α宇宙域「地球」からの素粒子ストリングス変調波ノイズを受信!彼らの歴史、科学、娯楽、秘密など全てが含まれていた。

HOMM5攻略記3 ネクロポリス・キャンペーン

2022-06-25 21:56:00 | PCゲーム
Heroes of Might and Magic V


●Haven(人間界)キャンペーン


●Inferno(地獄・悪魔界)キャンペーン


●Necropolis(幽界) キャンペーン 降霊術師(Necromancer)MAP



 1MAP:誘惑(The Temptation)
 2MAP:攻撃(The Attack)
 3MAP:侵略(The Invasion)
 4MAP:反逆(The Regicide)
 5MAP:ヘレシュ王(The Lord of Heresh)


●1MAP.誘惑

 

<ネクロマンサーのマーカル(Markal)は女王イザベルの陣営に加わることによって、自分以外のすべての人にあいまいな目標を追求させ、状況を有利に利用することにした。そのまえに彼は帝国の境界に到達するためにウィザードたちによって守られた土地を横断しなければならない。>

達成目標(Primary objectives)

・グリフィン帝国のヴィジルに到達する。
・ウィザードの偵察隊との戦闘を避ける。
・ヴィジルの反逆者を壊滅させる。
・マーカルは生き残らなければならない。


出発地は複雑に入り組んだウィザードの土地。ところどころにネクロポリスのユニットを補給する場所があるのでこまめに兵力を増強しよう。兵を雇うには金がいる。落ちている資源も回収して市場で換金しよう。だがウィザードのパトロールがうろついていて、序盤の兵力ではマーカルに勝ち目はない。逃げ上手でなければならない。

帝国の境界を探してヴィジルに到着したら、次は反逆者を探して一掃しなければならない。

動画1 出発、帝国の境界に到達、イザベルに加勢


●2MAP.攻撃

 

<マーカルとイザベルとの同盟が結ばれた。それは死者と生者の協定だ。ネクロマンサーの次の計画は古代都市ロアキープを探し当てることである。そこはかつてグリフィン帝国のネクロマンティック活動の巣窟だったが、狂信的な騎士たちによって破壊されてしまった。その土地は今もシルバーシティの魔術師たちによって管理されている。マーカルにとっては致命的な敵である。>

達成目標(Primary objectives)

・古代都市ロアキープを見つけ、復興する。
・マーカルとゴドリックは生き残らなければならない。

波状的に強力な上陸部隊が来襲する。ゴドリックにマーカルのユニットや武具などを集め、ゴドリックを早めにエースに成長させることがポイント。マーカルのスペルパワーはかなり高いが、魔力の量と種類がゴドリックに比べ貧弱すぎるからだ。味方が十分戦力を整える前に、第1波の上陸部隊がやって来る。レベルの高い魔術師ヒーローが指揮する部隊なので、非常に嫌な魔法を仕掛けてくる。マペット(操り人形)魔法が味方の強力ユニットにかけられると、味方を見境なく襲う修羅場になる。ゴドリックの適切な魔法の反撃が勝敗を決する。

第1波、第2波の上陸部隊を撃退すると少し一息つける。海上封鎖していた魔術師艦隊を撃破してロアキープの捜索開始。地図製作者(Cartographer)の工房を見つけることが一番の近道だが、地図が無くても発見できるだろう。

廃墟の古代都市ロアキープを見つけて復興すると、次はこの一帯を管理している魔術師の一掃だ。強力な魔法を駆使し、厄介なタイタンなどのユニットを持つ魔術師(アカデミー界)は強敵だ。

動画2 マーカルとの同盟を危惧するゴドリック。廃墟の古代都市ロアキープ。タイタンとの闘い
動画3 魔術師の都市、攻撃


●3MAP.侵略

 

<マーカルは新しい課題に直面している:彼は「バンパイアの衣」を合成するのに必要な3つの宝物を入手しなければならない。それらは、冥界の杖、死の影の外套、悔い改めぬ者の指輪だ。そのためには、彼はシルバーシティを攻め、3人の魔術師を倒さなければならない。彼らがそれぞれの宝物を持っている。>

達成目標(Primary objectives)

・「冥界の杖」の入手。
・「死の影の外套」の入手。
・「悔い改めぬ者の指輪」の入手。
・マーカルとイザベルは生き残らなければならない。


このMAP攻略は手間がかかり厄介だ。なぜなら魔術師たちが最初から占拠している土地が広大だからだ。時間が経過するほど魔術師たちの戦力が充実していき、とんでもなく強力な部隊ができあがる。この部隊が占拠する都市を攻略するのは無理だ。他の方面からの侵略作戦が必要だ。うまく敵の都市を占拠できても、強力な部隊が奪還にやって来る。逃げるしかない。旧日本軍式に言えば、逃げるのではなく「転進」である。

だが占拠・転進・奪還・転進・・を繰り返していては埒が明かない。そこで威力を発揮するのが「冥界の杖」である。この杖を入手していれば、これを使って魔術師の都市をネクロポリス都市に一瞬で変える(呪う:curse)ことができる。


敵はネクロポリス都市と化した都市を奪還しても、ここから魔術師(Academy)ユニットを補充することはできない。今度は敵が諦める番だ。

そうして次々と魔術師の都市を攻略し、残りのアーティファクトを入手していく。
そこでサラミ戦術(サラーミタクティカ:ハンガリー語)。少しずつ削って食べ、最終的に元の大太のサラミを全部たいらげる戦術だ。
また中立であるはずのエルフ部隊が来襲するので、こちらの対応も必要だ。

途中、望成目標(Secondary objectives:達成できなくてもミッションクリアに影響しない)が加わる。

望成目標(Secondary objectives)
・魔術師の都市を呪う。
・1000体のスケルトンを甦らせる。
・エルフ部隊の撃退。




●4MAP.反逆

 

<マーカルは「悔い改めぬ者の指輪」したままのサイラスを見つけ、彼を倒し、「吸血鬼の衣」のこの最後の部品を手に入れる必要があります。マーカルは、ヘレッシュを占領し、主人であるサンドロを殺したのはサイラスの軍隊であることを忘れていません。>

達成目標(Primary objectives)

・サイラスを見つけ倒す。
・マーカルは生き残らなければならない。


ダンジョンの奥深くに逃げ込んだ大魔術師サイラスを追う追跡行。途中、カラー関門が随所にあり、鍵がないと通れない。鍵はダンジョンのどこかにある各カラーテントの中にあるので探す必要がある。またサイラスが放ったタイタンなどが行く手を阻むのでこれも排除しなければならない。
ただ宝を守るだけの中立のユニットもいるが、倒すか戦闘を避けるかの判断は、自軍マーカルのユニットをどれだけ温存できるかによる。なぜならサイラスとの決戦は激闘になるからだ。



●5MAP.ヘレシュ王

 

<マーカルはほぼバンパイアの衣を再現する準備ができた。あとはゴドリックからネクロマンサーの護符を受け取り、ニコライの遺体が安置されている英雄の館にいくだけだ。そこで、マーカルは死んだ王をこの世界に戻すために夜の儀式を行うことになる。>

達成目標(Primary objectives)

・「ネクロマンサーの護符」を入手。
・ゴドリックの娘を捕らえる。
・マーカルとイザベルは生き残らなければならない。









ウクライナ危機PARTⅨ 映画で実感できる、狡猾で残忍なソ連・ロシアの侵略弾圧の手口

2022-06-03 17:35:40 | 軍事
●公開された2018年に観ていたら、ウクライナの身勝手なプロパガンダ映画、酷い映画だと世界中が批判しただろう。

2018年公開のウクライナ映画。日本語タイトル「バンデラス ウクライナの英雄」
原題「Позивний Бандерас」
(ウクライナ語:Pozyvnyy Banderas(発音:ポゼニー バンダーラス):コールサイン バンデーラス)

(アマゾン DVD)

もし筆者が2018年公開時にこの映画を観ていたら、次のような感想を抱いたと思う。
「そこまでロシアを悪者にするか」、「ウクライナも酷いプロパガンダ映画を作った」、「ちょっとやりすぎ」

だが2022年5月に観た筆者の感想はこうだ
「このような工作・手口でウクライナを貶めるための自作自演の襲撃を行い、親ロシア派住民を扇動して増やしていったのか」、
「ウクライナ軍に潜入したロシア工作員による暗殺、洗脳した占領村での獣心むき出しの兵士によるレイプ、住民虐殺の偽旗作戦、・・。米のレオン・パネッタ元CIA長官(のち国防長官にも就任)が非難した通り、プーチンは手段を選ばず、何でもあり」、
「プーチンは20年かけてロシア領土拡大の野望そしてチェチェン、グルジア、ウクライナ侵攻を画策。着々と布石していた。今回のウクライナ侵攻は予定路線」 

映画のストーリーは、アマゾンに出ていた「Oricon」データベースを借りると、
「2014年9月、ウクライナ東部のドネツク州。政府軍と親ロシアの分離派勢力による衝突が激化するヴェセレ村で、乗り合いバスが何者かに襲撃され多くの住民が死亡した。首謀者は村近くに駐屯する政府軍部隊に潜入しているとされるロシア人活動家ホドックと断定した軍上層部は、同村出身のアントン率いる特殊部隊を現場へ派遣した。ホドックの目的は、次の休戦会議を混乱に陥れることだった…。」

別のまとめ方をすると
ロシアのFSB、GRUなどの扇動工作の後押しで親ロ・分離独立派ウクライナ人部隊に占領された同国ドネツク州ヴェセレ村。ウクライナ軍と分離独立派部隊は休戦状態で対峙。ロシア側が仕掛ける偽旗作戦による襲撃は、ウクライナ軍の仕業とされ、村人のウクライナ軍への感情は悪化。さらに対峙するウクライナ軍内でも暗殺が発生。事態を重視したSBU(ウクライナ保安庁)は、同村出身で凄腕のスパイ、アントン・サエンコ大尉(オレグ・シュルガ)率いる特殊部隊を派遣し、ロシア側のスパイを捜索・追跡するが、やがて大きなロシアの野望が・・。

ロシアの侵略の手口が、「そういうことか!」と腑に落ちる戦場スパイ・アクション!ウクライナ軍も協力した戦闘シーンは圧巻。現状のロシアの無差別砲撃を再現しているかのようで見ごたえあり!


●バンデラスは実在した「ウクライナの英雄」。だがスターリン・プーチンは「ナチの手先・ロシアの敵」として侵略の口実に

映画の主人公のアントン・サエンコ大尉のあだ名が「バンデラス」。映画の中で主人公のアントン・サエンコがアントニオ・バンデラスに似ているからというセリフがある。しかし筆者には似ているようには見えなかった。「コールサイン、バンデラス」というタイトルに、クリミヤを強奪したロシアの暴挙に対する映画製作者の悔しい思い、「バンデラスよ、再び」の願いが込められたタイトルである。


ステパーン・バンデラスは1909年1月1日生まれ、西ウクライナ出身。(Wiki)

<蹂躙され続けた民族独立の歴史>

1917年 ロシア革命。帝政ロシア崩壊。社会主義革命と労働者階級独裁を標榜しボリシェビキが台頭。
 〃   ポーランドとロシア帝国により分割されていたウクライナもウクライナ人民共和国を宣言するが・・。
1919-1921年 ポーランド・ソ連戦争で、再びウクライナ西部をポーランド、東部をボリシェビキ赤軍が支配。
1922年 ソ連邦成立。ロシア共産党書記長にレーニン就任。
1924年 レーニン死去。トロッキーとの権力闘争を制し、スターリンが党書記長に

<コールサイン バンデラス>

1928年 バンデラス19才 UVO(ウクライナ軍事組織)参加。
1929年 20才 OCN(ウクライナ民族主義者組織)参加。
1932-1933年 スターリンによるホロモドール(飢餓ジェノサイド)で数百万人が餓死
1933年 24才 OCN幹事長に就任。
1936年 27才 ポーランド共和国・内務大臣暗殺事件への関与疑いで死刑判決。(のち終身刑に減刑)
1939年 30才 WWⅡ、ナチス・ドイツ軍がポーランド第二共和国を崩壊させ、バンデラス解放される。
1941年 32才 バンデラス、OCN総裁に就任。ウクライナ東部を支配していたソ連。「ソ連からの解放軍」と早合点し、独ソ戦にはドイツ側を支持。
このことがソ連・ロシア側から見た「ナチの手先・ロシアの敵」の視点の理由。
だがバンデラスが「ウクライナ国家再生宣言」を発表すると、ドイツ占領軍に逮捕され、ザクセンハウゼン強制収容所に送致され、ソ連とドイツ両方と闘う象徴となった

1944年秋 35才 獄中のバンデラスに、敗戦濃くなったドイツ側から反ソ連武力闘争を提案されたが、協力を拒否
1945年  36才 ドイツ降伏により連合軍により解放されたバンデラスはソ連占領下のウクライナへ戻れず、ドイツ南部に移住。
1952年  43才 OCNからは離れたが、ソ連軍に抵抗していたウクライナ蜂起軍とは連携していた
1959年  50才 西ドイツ・ミュンヘンでソ連KGBのスパイ(西ウクライナ人)により毒殺された。


<ソ連下のロシア化教育を受けたウクライナ人にもファシストとして教えていた>

バンデラスはウクライナ民族主義運動のリーダーで象徴、生涯をウクライナ独立に捧げた人物である。1991年のソ連崩壊まで、ソ連は反ソ運動を後押ししたバンデラスを「ファシスト」、「ソ連の敵」と位置づけ、歴史教育を行ってきた。
ソ連が崩壊した1991年以降、ウクライナ共和国として独立したことで、バンデラスを「ウクライナの英雄」として評価する機運が広まった。反ソ連的言動が罪に問われなくなったからだ。

彼の銅像は、西ウクライナ・テルノーピリのタラスシェフチェンコ(ウクライナの詩人、画家)公園東側に立像されている。また各地に「Stepana Bandery Ave」と「通り」の名前にも付けられている。マンションやレストランにも冠されているところもある。




●スターリンによる飢餓ジェノサイド、残酷なホロモドールを描いた映画。耐えきれない空腹で自分の息子を食った。

2019年公開のポーランド・ウクライナ・英国の合作映画。
日本語タイトル「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」
英語原題「Mr.Jones」


(アマゾン DVD)

英語原題の「Mr.Jones」は、当時ソ連により封鎖されていたウクライナに潜入し、この人為的な飢餓虐殺を目の当たりにした、実在の人物、ガレス・ジョーンズ(英国人ジャーナリスト)を指している。

この映画をより理解するためには、スターリンが世界を欺いて恐怖のペテンを行ったことを知る必要がある。目標達成には手段を択ばず、多くの人命が失われることも厭わない。プーチンと同根の身勝手な残虐性が存在していたことを知る必要がある。

過去記事「ウクライナ危機PARTⅣ 殺戮者プーチンを生んだ国。キエフ大公国→ロシア帝国→モスクワ・クレムリン→スターリン」でもスターリンについて詳述したが、もう一度概括してみよう。


レーニン死後、その後釜に座ったスターリンは全権力を掌握し、独裁を確固たるものにするため、政敵、官僚、逆らう国民を容赦なく粛清した。そして国家目的(農業・工業の中央集権化)を達成するためには、どのような非道なことをしても許されるとした。
ソ連崩壊で、グラスノスチ(情報公開)によって公開された文書からスターリンの恐怖の語録や世界観、人物像がわかってきた。
「1人の死は悲劇だが、数百万人の死は統計だ」、「人は誰でも怯えて生きている(だから怯えさせれば人を支配し言いなりにできる)」、「猜疑心が強く用心深い男」。

公開文書からの推計では、粛正した人の数は約4000万人にも上り、ロシア史上の戦死者を全部合わせても、スターリンが虐殺した人の数には及ばないとも。その恐怖を与えるための暴力装置として、秘密警察(NKVD:エヌカーヴェーデー、のちのKGB)を創設した。

(ヒストリーCH「ヨシフ・スターリン」)



<さてここから映画関連の話>

1929年、NYウォール街の株価大暴落から始まった世界大恐慌。だがモスクワだけは例外で繁栄を謳歌していた。スターリンはソ連の工業化を進めるため海外資本の呼び込みが必要だった。そこで世界に向けて共産主義国家の誕生と成功を宣伝するプロパガンダをマスコミに流すことにした。各国から有名な新聞記者やジャーナリストらを招来し、酒・女で篭絡させ、スターリンが言う通りの記事を書かせ発信させた。
当時のプロパガンダ映画の1つ、「The song of THE HARVESTERS OF THE UKURAINE(ウクライナの収穫者たちの歌)」の映像では、ウクライナから豊富な「穀物を積んだモスクワ行きの貨物車両は黄金の流れのようです」と強調している。

だが主人公の英国人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズはそれを疑った。ソ連の監視官の目を逃れウクライナに潜入したジョーンズが見た光景は、想像を絶する飢餓地獄だった。

(映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」)