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ウクライナ危機PARTⅩ ロシアは分裂・内戦の可能性。プーチン皇帝はロシア国民とも敵対し始めた。ロシア革命前夜に非常に似てきた

2022-09-27 17:06:02 | 軍事
●思い通りにいかなくなったプーチン皇帝が暴走を始めた。ロシア国民でも容赦なし。TVに出てくる識者の多くが、ロシアではTVもネットも統制されていてロシア国民の多くは、ウクライナの惨状、ロシアの劣勢、戦争犯罪行為を知らないと言うが、そんなことはない。スマホ時代、ロシア国民はよく知っている。

ロシア革命を先導しソ連邦初代人民委員会議議長となったレーニン。彼もスターリン、プーチンと同じ冷酷な政治家だった。社会主義国家実現のため強硬な穀物徴収政策を断行。反抗する農民を毒ガスで殺戮した。3人の悪魔に共通するのは、目的実現のためには手段を選ばず自国民の命でも一顧だにしない非情さだ。

9/9にウクライナ軍に東北部を奪還された。露呈した武器と兵員の不足。北朝鮮にも武器供与を打診したとも報道が出る始末。最後の頼みの綱とされる中国。ウズベキスタンで習近平と首脳会談を行ったが、習の口は堅かった。経済連携はしてもウクライナ戦争への軍事協力は得られなかった。

追い詰められたプーチン。とうとうロシア国民から反発を買うことが確実な「部分的動員令」を2022年9月21日に発表した。

(「部分的動員令」に署名した、反対するやつは容赦しないと目が異常に座ったプーチン。7day2022.9.24)



<5月 だらだらと続くプーチン戦争。早く終わってほしいと願うロシア国民>

2月侵攻当初、プーチンもロシア国民もクリミヤ侵攻と同じように1週間程度でキーウを占領できると考えていた。
ロシア国民も自分たちに被害も及ばずに終わるだろうと気楽に推測し、プーチンや軍を支持した。だが思惑は外れ、3月、4月が過ぎてもウクライナの抵抗は続き、マリウポリではアゾフスタリ製鉄所で長期籠城するウクライナ軍に手こずった。

本来なら5月9日の対ドイツ戦勝記念式典で国家総動員令を発令して、一気にウクライナ侵攻をしたかったプーチンだが、目立った戦果の発表ができなかったので、国民の反発を恐れ当たり障りのない式典演説となった。

ロシア国民も、長引く泥沼戦争にプーチンや軍が発表するプロパガンダ報道に不信感を抱き始め、支持率が低下していった。

ロシアの独立系世論調査機関「レバダセンター」でも、軍への支持率低下要因の調査をしたところ、気にかかる理由として、
「民間人や兵士の死、破壊、捕虜」、
「戦争がないことを希望」が挙がった。

ロシア国民も戦争が長引けば、自分や家族が徴兵され死が間近になること、反撃で家が破壊されたり、捕虜になったりしないか、ウクライナの悲劇がわが身に降りかかってこないかと懸念がでてきたのだ。とにかくプーチンに早く戦争を止めてほしい、というのが多くの国民に広がっていったようだ。

(戦争が長引けばウクライナの悲劇がロシアにもという不安が拡散。報道ステーション2022.5.11)



<TVやネットを統制しても今はスマホ時代。噂は一瞬で千里を駆け抜ける>

下の動画をTVで見た方も多いだろう。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジン代表とみられる人物が、刑務所の受刑者を集めて、動員を強要している動画だ。

「半年経ったら、あなた方は戦場から帰宅し恩赦を受ける。そのまま居続けたい人は続ける。再び刑務所に戻るということは絶対にない。しかし戦地にきて初日に「想像と違う」と言い出したら、脱走兵として登録し銃殺する。考える時間は5分だ。私たちがここにいる間に決めろ」
世界各地で戦争犯罪の容疑がかけられている悪名高い「プーチンの私兵」と言われている組織の長だ。

注目して欲しいのは、この悪党の言葉ではない。左上にある赤丸の文字だ。「テレグラム@VCHK-OGPC」。
「テレグラム」は無料のロシア製スマホ・アプリ。運営は本社をドイツ・ベルリンに置く独立系非営利企業。Wikiによれば、世界で約4億人、ロシアで約3千万人が利用されている(2020年時点)。
2018年に一度はロシア当局が規制をしたが、テレグラムはそれに技術的に抵抗してサービスを継続した。今はどうやらロシア当局は規制をあきらめたようだ。

長い説明だったが、要はこの動画はテレグラムで誰かが隠し撮りをしてサイバー空間にアップしたものだろう。
他にも「テレグラム」動画で、ロシア情勢が流布されている。TVが規制されてもロシア国民はプーチン戦争の実情をよく知っているのだ。

(兵士不足解決に受刑者も狩り出すハメに。元CIA長官のレオン・パネッタはプーチンのことを「手段を選ばない、何でもあり」と称した。下画面は7days 2022.9.24)



<牙をむくプーチン皇帝、裏切られたロシア国民>

ロシア国内に多少の経済的痛みがあるぐらいで、国民の命や財産の破壊・喪失がなければ、そのうち戦争も終わるだろうから、独裁的なプーチン皇帝の好き勝手にさせておけ。下手に逆らえばひどい目に合うから黙っておこう、というのが、ロシア国民のスタンスだった。

だが「動員令」発令で、ロシア国民はプーチンが自身で勝手に始めた無謀な戦争の失敗のツケを国民に払わせようとしていることに気づいた。しかも「部分的」と姑息な言い回しで実際は誰彼構わず徴兵していることに、国民の不安・混乱・怒りが拡散した。特に子供をもつロシアの母親の反発は激しい。

(部分的動員令に反発・抗議がロシア各地で拡大。BBC NEWS|JAPAN2022.9.25 )



●ロシア革命の発端も、日露戦争戦時下で困窮するロシア国民が皇帝に「戦争反対」を訴えたところから起きた

20C初頭まで約300年間続いたロマノフ王朝。世界の全陸地の1/6を有する巨大なロシア帝国の富は、一握りの貴族と大地主によって独占されていた。半面、多くの労働者と農民は貧しい暮らしを強いられていた。鬱積した不満のマグマは革命の時を待っていた。

ソ連崩壊のドサクサに紛れて国営企業をタダ同然の金額で手に入れて巨万の富を得た新興財閥オリガルヒ、権力と特権を独占しロシアの国富を自由に享受する治安・国防省庁のシロヴィキたち。今のプーチン帝国の大地主と貴族たちだ。
オリガルヒとシロヴィキによる富と特権の独占は、ロシア国民の大多数を困窮させている。豊富なエネルギー資源の収益はオリガルヒたちのフトコロと軍需・防諜・治安を潤すが、多角的な国内産業の育成・振興には回らず、いびつな産業構造になっている。


<ロシアは超格差社会 6人に1人は最低生活水準以下の暮らし>

ロシアの人口は約1億6千万人。貧しい庶民の7割がロシア正教に入信。神にしかすがるものがないからだ。22年超の長く続く圧政と簒奪のプーチン政権下で信者が増え続けている。社会保障も手薄で手抜きにされ、孤児、麻薬、ホームレス、高齢者・身障者への支援が社会問題化している。プーチンは民衆の不満の受け皿を教会に担当させるためにロシア正教と癒着し庇護した。教会はさらに踏み込んで見返りに、孤児や貧しい家の子どもたちを集め、愛国心を育てるために「ロシア正教 軍事愛国団キャンプ」を組織化した。

(社会保障には金を出さずロシア正教を庇護し、国民の不満を教会に丸投げするプーチン。 NHK「失われし人々の祈り 膨張するロシア正教」2009年放送)



<1904.2-1905.9 日露戦争。大日本帝国が旅順を攻略しロシア帝国の威信が失墜。革命の時がきた!>

南下するロシアと日本が満州南部と遼東半島で激突。列強の1つで超大国のロシアと開国して間もないアジアの小国の日本との戦争は、今の軍事大国ロシアとウクライナとの戦争に似ている。

1904.2の開戦以来、一進一退が続いていたが、1905.1、攻略が難航していたロシア海軍の要塞、旅順軍港を陥落させた。
これは2022.9.10ウクライナ軍による東部ハリコフ州の要衝イジュームの奪還に似ている。エポックな戦勝転換点である。

スイスに亡命していた革命家レーニンは、アジアの小国日本軍により旅順が陥落したニュースを知って、ロシア国内の革命組織を通じてプロレタリアート(労働者階級)に呼びかけた。
「旅順陥落。専制政治は弱体化した。革命を最も信じていなかった人でさえそれを信じ始めている。ロシアのプロレタリアートは革命の攻撃を広げるよう努力しなくてはいけない」
今こそ革命の時、「戦争反対!」、「専制打倒!」を掲げて立ち上がれと檄を飛ばした。

1905年1月22日、当時の首都サンクトペテルブルグで、約10万人の労働者たちが皇帝への「戦争反対!」、「政治改革」、「労働者の権利・待遇の改善」を掲げての請願デモが実施された。それを鎮圧しようと政府が動員した軍がデモ隊に対し発砲し、多数の死者を出した。いわゆる「血の日曜日事件」、第一次ロシア革命の起爆となった事件である。

この発砲により、皇帝への信頼は失われ、各地で暴動が頻発した。
これはプーチンの「部分的動員令」の発令と似ている。ロシア国民の多くはウクライナ戦争を早く止めてほしいと願っているのに、その思いを逆なでするような行動に出たからだ。

第一次ロシア革命では、皇帝ニコライ2世の命も狙われたが、ニコライ2世は民衆の請願に答えて、国会(ドゥーマ)
改革を約束し、第一次ロシア革命は終息していった。再び皇帝政治打倒の革命の火が燃え盛るのは1917年の2月革命
である。

ここからがプーチン政治との分岐点である。ニコライ2世皇帝は民衆の請願を聞き入れたが、プーチン皇帝は国民にウクライナ戦争を止めるとは言っていないのである。むしろ戦争継続のため命を差し出せと強硬姿勢を崩していない。

(民衆の不満の鬱積が、あるキッカケで爆発する。NHK「ロシア革命 100年後の真実」)



ロシア革命を研究したロシアの歴史学者ゲンナジー・ボルジュゴフ氏は、

政権につく者には、常に社会の爆発を予見する賢さが必要です。つまり自ら改革、変化する力です。そうしないと爆発を招き、多くの犠牲が生まれることになります
と語っている。またロシア革命では1千万人から1千2百万人の犠牲がでたとも語っている。

果たしてプーチンに社会の爆発を予見する賢さがあるのか?


●分裂した場合、主に守旧派は3分裂、欧米歓迎派に分かれるだろう。プーチンの重しが無くなれば、ベラルーシなど近隣も不安定になる

3分裂する守旧派
1. プーチン派:プーチンにこけてもらうと困るグループ。必死でプーチンを支える。
2. 新旧派:プーチンの座に取って代わりたいグループ。全てプーチンのせいとして喜んで彼を世界に差し出す。
3. 風見鶏派:様子を見て態度を保留するグループ。上記1,2の勝ち馬に乗る気を窺う。

4.欧米歓迎派:もうプーチンやオリガルヒやシロヴィキは嫌だ。欧米の自由な政権を望むグループ。

中国などが絡んでくると、長期内戦の可能性も捨てきれない。


フミオ馬鹿よね〜♪、おバカさんよね〜♪国葬の〜♪あきらめが悪いのよ〜♪

2022-09-17 14:59:05 | 社会
●片や弔問の長い列(英)、片や「反対!」「ヤメロ!」怒号の長い列(日本)。数十億円をかけて日本の混乱した国葬の姿が世界中に知れ渡る。岸田には想像力もない

2022年9月8日、英国のエリザベス2世女王がご崩御。96才だった。世界中から哀悼の意が続々と寄せられている。19日の国葬までの間、英国民が安置された女王の棺に引きも切らず弔問を続けている。厳粛だが荘厳で威厳のある弔問風景である。

安倍の国葬には出ないが、女王の国葬には参列したいとバイデン大統領、マクロン大統領など世界各国の元首級の要人が表明している。
岸田は安倍の国葬理由の1つに、「世界各国で国を挙げての敬意・弔意が示されている」としたが、外交辞令の儀礼的機械的な弔意であることは明らかだ。
おまけに、ミャンマーの民主派政府「挙国一致政府(NUG)」の代表たちが、正当な政権としてお墨付きを与えることになるから、弾圧を続けるミャンマー軍事政権に安倍国葬の出席をしないでほしいとした要望書を9月9日に日本の外務省を通じて岸田と林外相あてに提出しているにもかかわらず、要望を無視して軍政側に国葬を通知したのだ。ミャンマー国民の怒りを買うことを平気でする岸田。

英国はミャンマー軍政権を招待していない。もちろんロシア、ベラルーシも招待していない。

岸田には脳ミソがないのかもしれない。自分が決断した国葬にはミソもクソも大勢が来ればいいという外交センスしか持ち合わせていないのだろう。

(2022.13-15 報道ステーション、ニュース23)


話題を変えよう。女王繋ぎで余談を2つ。

余談1
すでにご存じの方もおられると思うが、王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃の第2子の女の子の名は「リリベット」。これはエリザベス女王が幼いころの愛称だ。女王にとって特別の思い入れがある名前だという。ロイヤルファミリーの中の女性には、女王にちなんでミドルネームに「エリザベス」をつけている方もいるという。

ある日ヘンリーは第2子誕生で女王に電話をした。
「女の子が生まれた。おばあちゃんの名前をつけていい?」
「優しいのね。ありがとう」と女王が快諾した。当然エリザベスとつけるのだろうと思った。

後日、ひ孫のリリベットと初対面した女王は、2ショット「2人のリリベット」を公式写真として撮りたいというヘンリーの申し出に、体調がすぐれないからという理由で断ったという。

ちなみに「リリベット」の由来は、幼いころの女王が自分の名前をうまく言えず、それを聞いた女王の父君ジョージ6世が「リリベット」と聞き取り、それをそのまま愛称にしたと言われている。
余談中の余談だが、我が家の子どもをおんぶして散歩中の時、走っている電車を指さして、「あれはなーに?」と聞いたら「かかか」と答えたことを覚えている。筆者が「でんしゃ」と教えると、また「かかか」と答えてくれた。子どもの耳には「かかか」と聞こえていたのかもしれない。あるいは「でんしゃ」と本人は言っていたのかもしれない。


余談2
英国の国歌「女王陛下万歳」または「神よ女王を守り給え」。これが国王に代わると「国王陛下万歳」または「神よ国王を守り給え」と歌詞がかわるという。メロディーはそのままだ。
調べてみると、既に新国歌「国王陛下万歳」がYouTubeにアップされていた。


余談の本題はこれから。上記は女王または国王への賛歌であるが、実は英国には、ほかに隠れた国歌が存在している。
聖歌「エルサレム」(Jerusalem)だ。

19Cの英詩人ウィリアム・ブレイクの詩に、20Cの英作曲家サー・チャールズ・ヒューバート・パリーが作曲した合唱曲。ラグビーやクリケットの大会でイングランド代表が国家として使ったり、オリンピックやウイリアム王子とキャサリン妃との結婚式でも演奏された。清々しいメロディーの特別な国歌である。

和訳の歌詞の1番を下記に抜き出してみた。

♪いにしえの時♪
♪イングランドの緑の山々に♪
♪神の御足が降り立ったというのか♪
♪聖なる神の子羊が♪
♪清純なる緑野に顕れたというのか♪

気づかれた方もいるだろう。「聖なる神の子羊」。イエス・キリストのことである。この聖歌はイエス・キリストのブリテン島訪問伝説に基づいている。ただの伝説だろう。そうとも言い切れないという人もいる。
聖書にはイエス・キリストが12才でエルサレム神殿で学者と討論していたこと、30才位で布教を始めたことは書かれているが、12才から30才までの間の青年期のことは何も書かれていない。18年間の謎の空白がある。この空白時にアリマタヤのヨセフとともにブリテン島を訪れたという伝説である。聖杯伝説のルーツにも繋がっていく伝説である。

(ナショナルジオグラフィックCH「キリストと7つの謎」)



●本当にこの国賊の売国奴を国葬にするのか!

日本に長く多く害をなした政治屋ほど国葬に値するというのが、岸田の判断基準なのであろう。
英国の国葬を見終えた世界の要人が、参列する武道館の外から聞こえる「反対!」、「ヤメロ!」、「憲法違反!」、「税金使うな!」との怒号を聞いてどんな感想を持つだろうか?
弔問外交というが、この騒ぎを岸田はどう説明するのか?ちょっと国葬反対派が騒いでいますが気にしないでください、ってか。
外国メディアもこの異様な光景をどのように報道するのだろうか?
何十億円もかけて日本の恥をさらしてどうする。正気か?
傷は浅いうちに手を打つのが常識だが、岸田には想像力もないので、自分が招いた「決断と実行」の結果が想像できないのであろう。
小手先の目くらましで政権を運営できるという浅はかな考えの男だ。日本の国を良くしようというビジョンも方策もないのだ。だから世間・社会がどう動くかをみるまで動こうとせず、ビジョンも想像力もないから、小手先の対策と口先だけの美辞麗句で事を治めようとする。
陽はまた、いやもっと沈む。道ずれはイヤだが仕方がない。多くの人が自民党を選んだのだから。

(デモ映像は2015.7.15戦争法案を強行採決した時の報道ステーション報道から)



<なぜ統一教会と因縁のある日本武道館なのか?館長が教会の元弁護士・高村正彦なのに>

2022年7月22日の閣議で、岸田は安倍の国葬を9/27に日本武道館で実施すると早々と決定した。
これには旧統一教会の意向が反映したのではないかと思うのは筆者だけだろうか?国葬の映像をあらゆる角度から撮影して編集し信者洗脳に使うのではないかと考えられるからだ。なぜなら現在、公益財団法人・日本武道館の館長は、自民衆議院議員の高村正彦だからだ。教会関係者に館内での便宜を図るのではないかという懸念がある。

高村は安倍以上に旧・統一教会とズブズブの関係があるとされている人物だ。Wikiにも記載されているが、弁護士時代に統一教会の弁護士をしていて、33年前の1989年に霊感商法の元締め的会社「ハッピーワールド」から当時の時価で380万円相当の高級車を提供されている。

<統一教会と因縁のある日本武道館>

報道特集(2022.7.30)から。米の統一教会・政治部門の元幹部(1960-70 現在は脱会)アレン・ウッド氏は、報道特集のインタビューにこう答えている。
「文鮮明氏らは権力者たちを支配しようとしていた。信者に「組織(統一教会)が世界を牛耳っている」と信じ込ませようとした。そのために権力者たちのビデオを作成し若者に見せるのです

またウッド氏は1970年に日本武道館で開かれた国際勝共連合主催「WACL世界大会」で司会を務めた。彼はそこで驚いた光景を見たと語った。日本側の講演に立った右翼の大物、笹川良一氏が「私は文(鮮明)氏の犬だ」と言い放ったからだ。「日本で最強の人物が自分を文氏の下に位置付けた。あのとき「我々は世界を支配できる」と思った」とも語っている。日本武道館は統一教会系の政治家と教会関係者には、何か象徴的な意味があるのだろう

(報道特集2022.7.30)



<高村 統一教会とのなが〜〜〜い、おつきあい>

下図は週刊現代(1999.2.27号)に載ったスクープ記事。
1999年当時の世情について。
・6年前(1993)には、各地の地裁で統一教会による霊感商法が次々と不法行為として認定されていった。
・5年前には、オウムによるサリン事件があり、翌年には改正宗教法人法が施行された。

当時は、官僚を政治家の犬に変えてしまう内閣人事局(2014年、安倍政権が設置)もなかったので、公安は正義の味方だった。オウムの次の解散ターゲットとして統一教会をマークしていた公安は、現職国会議員が統一教会・勝共連合(どちらも文鮮明が親玉)とズブズブの関係であることに国家的危機感を抱いていた。国家機密や重要情報が悪名高いカルト集団に筒抜けになる恐れがあったからだ。

当週刊現代の記事によると、勝共連合は統一教会を政治的側面から支援する団体でスタッフは統一教会会員。1993年6月の都議選で勝共連合に1千万円を渡し票の取りまとめを依頼した都議候補の選挙違反に関連して、勝共連合の幹部5人を逮捕した際、中央本部や東京本部をガサ入れしたときに押収した資料やフロッピーから、公安が政治家と統一教会との関係に気づき調査分析した結果のリストだ。

正義の味方の公安(当時)はそこで統一教会関係国会議員のこの極秘調査資料をマスコミにリークした。
スクープ情報を入手した週刊現代が、件の国会議員に統一教会との関係性についてのアンケートを実施し、その結果を公表したのが下図のリストである。

リストの見方
秘書:教会派遣秘書の数。①勝共推進議員か? ②1988年勝共推進議員教育報告書に載っているか? ③1988年総支部活動報告書に載っているか? ④支部結成の貢献度は?A〜D ⑤安保セミナーに参加? ⑥勝共推進議員の集いに出席したか? ⑦世界平和連合設立発起人か? ⑨旧ソ連共産党からの財政支援疑惑に関する請願紹介議員か?

高村 教会からの秘書は無いが、勝共推進議員であり、支部結成の貢献度は「A」。アンケート回答「弁護士としての関係がかってあったが、今は何の関係もない」。萩生田や山際と同じ返しコメントだ。

下図には表示できなかったが、他にもリストに載っている有名なあの人も載っている。

森 喜朗 教会からの秘書派遣は無いが、勝共推進議員であり、支部結成の貢献度は「A」。高村と同じズブズブのようだ。

麻生太郎 秘書1名。①〜④まですべて「〇」。支部結成の貢献度は「B」。高村よりズブズブ度は高い
森も麻生もアンケートには無回答。

麻生が国葬にかなり賛成なのはこれで納得がいく。合同葬に傾きかけた岸田に3回も電話して「(国葬にすることは)理屈じゃねえんだよ」と凄んだと伝えられているが、そうだよね、理屈じゃ反論できないもんね。あんたも。

(週刊現代1999.2.27号から一部抜粋)




抽象化ブレークダウン式構造化プログラミング(COBOLベース)

2022-09-11 19:40:32 | IT
●抽象化ブレークダウン式構造化プログラミング(COBOLベース)

業務処理のプログラムを作成する場合の1手法をCOBOLベースで紹介しよう。
手法名が長いのでBDFA(Breaking down from abstraction)手法と呼ぶことにする。
コーディングの概念は下図の要領だ。気まぐれな気力がどこまで続くか分からないけどやってみよう。
ブレークダウンしていくと、自然と細部コーディングがされていく手法である。



●理解しやすくするために、「簡易例題1 人事マスターの作成」

ここに新しい合同会社、「三国志」を設立した3人の男がいる。劉備社長、関羽総務部長、張飛営業部長だ。あなたは孔明、IT部長である。社長から人事マスターを作るよう指示があったので、早速プログラミングにとりかかった。
簡単なプログラム仕様は下図のとおり。4人ぐらいのデータなら手作業でできるが、将来の急速な会社発展(社員1万人超)を考えて、バッチ(一括)処理を行う。



●BDFA手順1  上位抽象化パターンの適用

まず機械的に上位抽象化パターンを適用する。次に、前処理、主処理、後処理のプログラム構造を解析するのだが、その時に、着目するのが、
制御フラグ:プログラム全体のフローを制御するフラグ
処理フラグ:業務処理の判別をするフラグ



●BDFA手順2  制御フラグの抽出設定とデシジョン・テーブル解析

プログラムはどの言語であれ、フローの骨格は3つの処理でできている。順次処理、繰返し処理(COBOLならPERFORM文、Pythonならwhile文)、分岐処理(COBOLならIF、EVALUATE文、Pythonならif文)である。

ここでは分岐処理に着目する。
プログラムの終了は、トランザクション・ファイル(TR-F)のENDなので、制御フラグをTR-ENDとする。

前処理でTR-ENDに“OFF”をセットする。そしてTR入力処理(中位抽象化)を1回行う。

次の主処理では、TR-END=“OFF”であれば、トランザクション・レコード(TR-R)を人事マスタ(JM-R)に移送し、JM-Rを書き込む。そして次のTR-Rを読み込む。ブレークダウン対象(中位抽象化)としてJM出力処理、TR入力処理を設定する。TR-END=“OFF”の間は、主処理を繰り返す。

TR-END=“ON”になれば、後処理に移る。

以上の解析をデシジョン・テーブル(DT)を使って整理する。

ここで、具体的にコーディングできるものはコード化する。

例えば、前処理なら

OPEN INPUT TR-F OUTPUT JM-F(入出力ファイルのオープン)
MOVE “OFF” TO TR-END(制御フラグの初期セット)
PERFORM TR-IN (次のブレークダウン対象)

例えば、主処理なら
PERFORM JM-OUT (次のブレークダウン対象)
PERFORM TR-IN (次のブレークダウン対象)

主処理が終了したら、後処理となる。
CLOSE TR-F JM-F

ここでDTの点検を行うと、前処理でTR-ENDに“OFF”をセットしているので、制御フラグの判定表の「3」、すなわち制御フラグが“OFF”でもなく、“ON”でもない判定条件は余計であることが分かる。従って「フラグセットエラー表示処理」は不要として、コーディングの際に削除する。



●BDFA手順3  処理フラグの抽出設定とデシジョン・テーブル解析

次は業務処理フローを判別するために、処理フラグの抽出設定とDT解析を行うのだが、今回の簡易例題1では、制御フラグであるTR-ENDが処理フラグにもなっている(”OFF”なら主処理)ので、DT解析は不要である。

残るは、抽象化のままの、JM出力処理とTR入力処理のブレークダウンである。
ブレークダウンの結果をみると、抽象化する部分がなくなりコード化されたので、コーディング終了となる。
プログラム完了である。



●処理フラグとDT解析について。追加説明

業務処理の構造化と抽象化を行う処理フラグについて、上記の例題では説明できなかったので補足しよう。

合同会社「三国志」はますます発展し、本社を蜀CITYに移した。社員も当然大幅に増えた。趙雲開発部長はその目覚ましい活躍により開発本部長に昇格した。また新しく外部から社長室付きの黄忠顧問を招来した。重大な命令違反があった馬謖IT部長が懲戒免職で社を去った。他にも多くの社員の人事異動があった。そこで孔明CIO(最高情報責任者)は、新しく昇格した姜維IT部長に人事異動プログラムの開発を命じた。驚いたことに馬謖IT部長は今のいままで人事異動プログラムを開発していなかったのだ!そのことも懲戒免職の理由の1つだった。

人事異動プログラムの概要

これまでの人事トランザクション・レコードの先頭に、U(更新)、I(挿入)、D(削除)の異動コード項目を加える。
異動TRを読み込み、TRの社員IDでマッチングした人事マスタに異動処理を行う。
異動TR(順ファイル)がエンドになるとプログラム終了。

プログラム仕様は下図の通り。



●再度、BDFA手順3  処理フラグの抽出設定とデシジョン・テーブル解析

TRがエンドになったらプログラム終了であるから、プログラム全体のフローを制御するフラグはTR-ENDとなる。これについての制御とDTについては、上記で説明しているので割愛する。

さて業務処理の構造区分と制御を左右する処理フラグは、下図のDT解析から、TRの異動CD(U、I、D)と社員IDである。DTからフローチャートに展開すると下図の主処理となる。


もちろんこのままフローチャートからコーディングできるが、DTを点検して、改善することができる。


●BDFA手順3-1  デシジョン・テーブルの改善解析

改善後DTは下図のとおり。見ての通りDTからコーディングも可能で、抽象化にも役に立つツールだ。DT条件の中の「社員IDがマッチ」等の記述は、直接コーディングにつながらずブレークダウンが必要だが、処理構造の区分・分岐を分かりやすくするために敢えてそうした。いずれにしてもこのDTはコーディングと等価であり、各言語への自動コード生成が可能だ。

フローチャートもいいツールだが、DTの良さは情報圧縮された一覧性と判定・分岐の可読性に優れている点である。


以上、BDFA(Breaking down from abstraction)手法と勝手に命名した構造化プログラミング開発手法を紹介しましたが、現役プログラマー諸氏に少しでもお役に立てれば幸いです。

まだ書きかけで未整理のゲーム記事がたくさん残っているので、これにて。