●売名のために手段を選ばない扇動者、立花孝志。
兵庫県議会において全会一致で不信任決議案が突き付けられて、失職を選択し出直し選挙に出ることを表明した斎藤元彦兵庫県知事。2024年9月26日。記者会見でその理由を聞かれ、
「文書問題の解明は必要だが、県知事が職を辞すべきことなのか、」
この鉄面皮男は、自身が知事として下した行為で3人の関係者が死んでいる事実に対し、道義的責任を感じていないのである。
(報道ステーション2024.9.26)
そして2024年11月17日の出直し選挙の投票の結果、驚くべきことに、斎藤が2位の稲村候補に約14万票の差をつけて再選されたのだ。
そしてこの異様な結果を誘導したのが、SNSによるデマの拡散だ。
デマを信じて、斎藤に投票した人たちのコメント。
「斎藤さんは県政改革を進めたために既得権益者から嵌められた犠牲者」、
「疑ってごめんね、斎藤さん」
「斎藤さんは違法行為も不正行為もパワハラもしていない」、
「TVメディアは信用できない。SNSで事実を知って、斎藤さんに投票した」
「既得権益側の稲村候補は、外国人参政権の導入や、県庁建て替え1000億円を承認しようとしている」
・・・
このデマ拡散の主導人物がデマゴーグ立花孝志という政治ゴロだ。
立花が斎藤を応援すると言い出したころから、「斎藤を支持」(赤線)のSNS拡散数が急激に上昇した。
(Mr.サンデー2024.11.17)
<立花のデマに騙された人のコメント>
朝日新聞DIGITAL2024.11.20から抜粋。
・立花氏の演説を聞いていた神戸市長田区の会社役員の男性(49)は、「斎藤さんのイメージは悪かったが、立花さんのユーチューブを見て考えが変わった」
・西宮市の女性(76)も「立花さんは正義感が強いし、勇気をもって主張しているってわかる」とし、斎藤氏の支持を決めたと語った。
立花が一人でこのデマ拡散をやったのかどうかは不明だ。斎藤側の支援デジタルボランティア、立花に供託金を出した支援者、デマを信じた斎藤支援者も共犯かもしれない。
これは非常に危険な現象だ。
金が潤沢にあり、組織力のある政党が、デジタルサポーター多く雇って、自陣営に有利なデマ、他候補に不利なデマを
拡散させれば、選挙結果を左右することができる。
今後の選挙で「裏金問題は嘘だった」、「統一教会との癒着もなかった」などとデマが飛びかうことを恐れる。
筆者と友人は、2014年1月頃から、安倍が籾井をNHK会長に押し込み、森友問題発覚後、御用ジャーナリストのスシローや山口某などをTVに出し続けて、世論を操作し始めた頃からマスゴミ・TVは信用できないと言い続けてきた。
だからと言って、「SNSの方が信用出来る」といった単純な真贋判断はしていない。
情報の信頼性判断の目安の1つは、「発信者・人物が信頼できるか?」そして「何を狙っての動機か?」をまず疑う。
立花孝志の話を信じるなんて、失礼だが、「アホか」。
2022年7月の参院選で当選していながら、国会にいちども出席せず、UAEに逃亡し、2023年6月4日に有名人への常習的脅迫で逮捕された、ガーシー議員を生んだのも立花。
(サンデーモーニング2023.3.23)
2019年7月の参院選では、ふざけた候補者をNHKの政見放送に出して、最後には候補者全員が「NHKをぶっこわーす」と笑いながら出演。比例得票数96万票を獲得して、立花が議員に当選。
仲間の候補者はただ踏み台に利用されただけ。ちなみに掲げた政策、NHKをぶっ壊すことはできたのか?
この男が売名のためなら、手段を選ばないのはこれで分かるだろう。
(サンデージャポン2019.8.4)
●斎藤は明確な法令違反を犯した。イエスマンだらけの側近を動かし告発をもみ消そうとした足跡。
<斎藤等が犯した法令違反> (公益通報者保護法、以下「同法」とする)
・通報順序について
外部通報から先に行っても正しい行為。また外部通報先には報道機関も含まれる。
立花孝志は公示ポスターで、告発したA氏が「
後から内部通報した」ことをもって、「
同法を悪用した」、「
A氏は卑怯者」と暴言、誹謗中傷、デマを拡散させた。選管はこのようなデマ・ポスターの掲示を許した。
公平中立な選挙が行われたとするには疑義がある。
(
消費者庁HP 通報先に関するQ&Aから)
今回のように事業体のトップ(県知事)を告発する場合、内部通報窓口に通報すれば、通報がもみ消され、場合によっては報復を受ける恐れがある。(まさに斎藤はこれを行った)
・公益通報者の告発内容の調査をせず、かつ保護もせず、真偽の結果が出る前に懲戒処分を行った。
・懲戒処分は無効(同法3条)
・公益通報をしたことを理由に懲戒処分をすることは違反行為。(同法5条1項、不利益取扱いの禁止違反)
・県の井ノ本前総務部長が、公益通報者の私的情報を漏洩し、告発者の信用性が低いことを強調する狙いがあった疑惑。
・公益通報対応関係者が公益通報者を特定させる情報を漏らすことは義務違反行為(同法12条)
斎藤の側近であった井ノ本が、自身の判断で独自で行ったのか、あるいはイエスマンだらけの斎藤の側近であるから、斎藤からの指示があった可能性も捨てきれない。
(私的情報漏洩疑惑を報じた
産経新聞2024.8.29。当新聞のほかに、複数の県議が、私的情報を触れ回っていたことをTVで証言)
・兵庫県警の怠慢。外部通報を県警は3月12日に受領しながら、いまも放置。
・告発文の6番目は、「阪神・オリックス優勝パレードの寄付金集めがうまくいかず、県からの補助金供与をちらつかせ、その見返りに企業からキックバックさせた。司令塔は斎藤側近の片山副知事。実務担当者は産業労働部地域経済課長。一連の不正行為と大阪府との困難な調整で、精神を病み、うつ病を発症。現在、病休中」
・件の担当課長は4/12に死亡。自殺とみられている。斎藤は7月24日の記者会見まで、死亡の件を隠していた。
森友事件の赤木さん自殺と同じパターン。
・税金は全て予算科目があり、この事業にはこの科目の予算をこれだけ使う、として予算を積み上げ、議会で承認されて次年度予算案が可決・執行される。だが補助金の見返りに、その分を企業側から寄付金としてキックバックさせるのは、税金の洗浄であり、補助金の不正流用、不正使用が疑われる。また補助金受け取り側との癒着、贈収賄の有無も含んでいるかもしれない。
・この告発は、主に「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」の33条2項「国又は
地方公共団体において29条から31条(補助金等の不正使用や不正流用に関わった場合の罰則)までの違反行為があった時は、その行為をした各省各庁の長その他の職員又は
地方公共団体の長その他の職員に対し、各本条の刑を科する」に該当するのではないか。
・兵庫県警が当該告発案件の捜査担当行政機関に該当しないなら、検察か然るべき関係担当行政機関等について、公益通報者に「教示しなければならない」(同法14条)のではなかったのか。それを怠った兵庫県警はA氏自死の責任についておおいに反省すべきである。
●政治ゴロ・立花孝志のデマと脅迫を暴く。歪められた民意。ネット脅迫等で百条委の兵庫県議2人が家族を避難。
今回の知事選、立花は、
「自分は当選するつもりはなく、無実の斎藤さんが迫害されているのを黙って見ておれなかった。真実を知らせるために立候補した」
と
ニコニコ動画2024.11.2に出演して、正義の味方ぶって語っている。
こんな当選を目的としないおかしな動機で立候補した時点で、何か企んでいるなと気づくべきなのだが。
この動画を見るとその動機は売名であり、うまくいけばこれだけサポートすれば、お礼に副知事になってくれと言ってくるかもしれない(斎藤さんの恩返し期待)と厚かましい催促も吐露している。
11月18日現在、その気配がなさそうなので、南あわじ市長選にでることを表明した。
これだけデマでコロッと騙せる兵庫市民だから、うまくいくと判断したのだろう。
ではこの政治ゴロの言い分とデマを紹介しよう。
司会者「
立候補した理由は?」
① 04:32「ちょっとまて。内部告発制度を悪用して、(A局長)あんたのやっていること犯罪やないか。公益通報者保護制度を悪用するな。それによって知事が苛められて、メディアも信じて言わない。だから立候補して真実を明かさないといけない。それが主な理由」
司会者「
公益通報者保護法を悪用しているという理由は?」
② 05:29「亡くなったA局長が、3月12日に
嘘の情報をいっぱいマスコミにバラまいた。これは名誉棄損なんですよ」
③ 05:44「バラまいたのは、ほとんど嘘だったんですよ」
④ 06:00:「名誉棄損された方は、当然犯人探しをする。ところがバラマキがバレたので、最初からそうすればいいのに
後から内部通報した」
⑤ 06:40:「内部通報には、2つある。根拠のない内部通報。・・(だらだら事例説明)。噂をバラまかれた当人は当然犯人探しをする。
嘘かどうかは本人(斎藤)が一番よくわかる。誰やこんなことするのは・・
バレたので懲戒処分を恐れて、後から内部通報した。それが悪用するな、という事」
(デマを吐き続ける立花。
ニコニコ動画2024.11.2)
おそらくこのデマゴーグの政治ゴロは公益通報者保護法を理解していないのだろう。
しかも、「死をもって抗議する」と悲痛な覚悟で告発し自死したA局長を、物事の判断がつかない犯罪者扱いしている。
死者への冒涜である。
<立花の論点の間違い>
・A氏の告発内容は嘘と断定したうえで、それを前提にした話の展開をしている。
告発文の内容の真偽はまだ結論が出ていない。11/19現在、百条委員会で審議中である。
・組織体トップの告発であるから、危険を判断して外部通報を先にしたA氏は犯罪者でもなければ、悪用もしていない。
同法で、内部通報を先にせよとする優先適用条項はない。
<立花が百条委・県議へ脅し>
選挙期間中に、立花が百条委員会の奥谷委員長の自宅前で、街頭演説と称して、脅迫。
「引きこもってないで出て来いよ!これ以上
脅して奥谷が自死しても困るので、これくらいにしておく」と脅迫。
その後、奥谷氏は危険を感じ、母親を非難させた。
また別の県議の竹内県議も、ネットの暴力で家族が狂乱状態になり、家族から「政治の道をやめてほしい」と懇願され辞職願を提出。
(百条委・奥谷委員長の自宅前で脅迫を行った立花。斎藤の反対派を脅して、斎藤有利の雰囲気を醸し出すためにあらゆる手段を実行。斎藤からの副知事のイスのプレゼントを期待(ニコニコ動画ご参照)。
FNNプライムオンライン2024.11.18)
<立花が非公開の百条委の音声データを街頭演説やユーチューブで公開>
「百条委はデタラメ」と印象付けるために利用。
この音声データを立花に提供した県議(おそらく)をプライバシー保護法、秘密守秘義務違反で調査すべき。
(
神戸経済ニュース2024.11.06)
<立花のデマ・ポスターがそこら中に貼られた。こんなことを選管は許すのか!>
この選挙は無効である。立花の嘘のデマ・ポスターが兵庫県中に貼られたのだ。公平中立な選挙を管理すべき選管のミス、審査ミスである。今回の選挙は公平中立な選挙が担保されていなかった。
問題だらけのポスター。明確な嘘、デマ部分を抜粋すると、
●
「・・ウワサ話を集めてウソ話を拡散した元県民局長はなぜ自殺を選んだのでしょうか?・・」
繰り返すが、告発文書の内容の真偽結果はまだ出ていない。百条委で今審議途中である。だがこの立花のポスターでは、告発文書は「ウソ話」と断定している。完全な「デマ」である。
●
「・・前知事(斎藤)は、犯罪も違法行為もしていませんでした」
公益通報をしたことを理由に懲戒処分をすることは違法行為である。(同法5条1項、不利益取扱いの禁止違反)
公益通報者保護法違反の結論はまだ出ていないが、
真偽調査もせず、告発者探しをして、告発文を「嘘、八百」と一方的に切り捨てて懲戒処分を行った斎藤の行為は、法律の専門家も認める「ほとんど真っ黒な違法行為」。
こんなデマを多くの人に信じ込ませるために、XY情報源(X=元ツイッター、Y=ユーチューブ)から拡散させたのである。これによって、斎藤は「正義の人」、「既得権益者に嵌められた」といった陰謀論を加速させたのだ。
もっと酷いのは、
●
「・・公益通報者保護制度は正義の人間を守る制度であり、前知事(斎藤)の足をひっぱるウワサ話を集めてウソ話を拡散する卑怯者を守る制度ではありません」
A氏を「
卑怯者」と呼んでいる!「死をもって抗議する」と義憤のなかで旅立ったA氏への名誉棄損であり、死者を冒涜するものである。繰り返すが、「内部通報後に外部通報しなさい」という条文はない。A氏の行動は、悪用でもなく、ましてや「卑怯者」呼ばわりされるものでもない。むしろ、今回のケースのように、組織体のトップを告発する場合、先に内部通報していれば、告発が握りつぶされ、報復される恐れがある。斎藤はまさにこれを行ったのだ。3月20日の記者会見の時、「嘘八百」と告発内容を打ち消そうとした。6番目の告発(犯罪行為の告発)関係の担当課長がうつ病を発症し病休中であること(その後4月12日に自死)も隠された。
しかも通報者を保護しようとせず、懲戒処分にした。同法11条2項(事業者がとるべき措置)違反、同法5条1項(不利益取扱いの禁止)違反である。
こんなポスターをよく選管は許したものだ。日本の地方選挙史上、最悪の事例。選管は全員、責任を取って辞めろ!
●マスゴミTVは底の浅い切り口で斎藤を持ち上げるな!民意が示されたと拡散すると、また地金が出る。
「民意が示された!斎藤知事のネット戦略の勝利」。馬鹿を言うな。投票率51%のうちの半数弱が斎藤に投票しただけだ。つまり1/2×1/2=1/4の民意。しかも、ネット・デマの熱狂に騙されて投票してしまった人が多数だろう。
おとなしそうに見える外見だが、本性は冷血で独裁志向のモンスターだ。この強烈な性格は簡単に変わるものではない。いずれ頃合いをみて、徐々に地金を出すだろう。風見鶏の伊丹市長や宝塚市長、ゴマすりのイエスマンが徐々にこのモンスターの周りに集まって来るだろう。彼の決まり文句は「民意は文書問題より、県政を前に進めることだ」と問題そらしがミエミエだ。
百条委員会や県議会は、「民意が示された」という過大に膨らんだ幻に恐れることなく、このモンスターに再び不信任を出すべきだ。
なぜなら、法令違反、3人の死者への責任感の欠如は、県知事失格である。このまま斎藤を野放しにすれば、必ず禍根を残すだろう。