スペースノイズ

α宇宙域「地球」からの素粒子ストリングス変調波ノイズを受信!彼らの歴史、科学、娯楽、秘密など全てが含まれていた。

3g(/880,000,000g)も取り出せない東電。東電社長はミスを認めず開き直り。いずれ福島に災いが、次に日本、そして世界に。

2024-08-23 22:34:55 | 原子力
東電も国もやる気なし。自分の在任中、在職中は大きな問題にはならないだろう、というチンタラ作業

2024.8.22、東電が溶け落ちた核燃料デブリたった3gの取り出しにまた失敗。原因は、取り出しマシン用の5本ある押し込みパイプの順番が間違っていたことを作業途中で気づいて中止したという。しかもパイプは先月7月28日から並べられていた。1か月近くも前から準備されていて、誰も間違いに気づかなかった!恐るべきズサンさ!

企業や事業でも、重要な作業を開始する直前にはチェックリストで再確認する。常識である。そんなこともできない会社が原発を動かし、世界最悪の原発事故の収束作業にあたっている!

現場任せ、下請け任せの生ぬるい東電体質が招いた結果だ。それを国(原子力ムラからの寄付金がおいしい自民党主催)が許しているのだ。

NHK.NEWS.WEB 2024.8.22)


筆者は何度も言っている。
・利権と保身と金しか頭にない国(自民党)と隠蔽・誤魔かしの東電に任せていたら、福島は永久に終息しない。
・廃炉はできない。放射線と風雨に晒された福一の施設は、長期になれば、更に脆く倒壊しやすくなる。
・終わらない汚染水の海洋放出は、SF小説「渚にて」(放射能汚染による世界終末)に近づく。


<東電社長は杜撰なミスを認めず謝罪もせず>


小早川社長「しっかりと安全最優先に作業するよう指示していたので、無理に進めるよりは、何か心配事があったので立ち止まったと受け止めている

この釈明会見の発言から分かることは、現場から「状況を判断して作業を中止しました」という主旨の報告があったのだろう。「杜撰なミスで中止した」との原因報告があれば、このような発言にはならない。ミスではなく心配事か?どんな心配事か詳しく訊くのが高給を取っている社長の責任だろう。他人事のように優しい態度。

この後の小早川社長は「これから私も福島に向かうので、原因を調査したうえで対策を行いたい」と続けている。また「燃料デブリの取り出しは廃炉の中でも重要な局面」とも発言している。

最重要局面なのに「現場に立会することもせず、部下まかせ」、「中止をした詳しい原因も報告させず、慌てて現場に飛ぶ」緊張感もなく、事が起きたらその時に対応。再開時期も未定。セカンドプランもないとは!自分の在任中はこの程度の緩さで十分と考えているようだ。

(上から下まで無能な東電。 報道ステーション 2024.8.22)



中国の要求「放出前の処理水や海水の独自採取」。なぜ日本は拒む?

汚染水の海洋放出について、今月8月24日で1年となる。岸田が福島の漁民との約束を破り、独断で放出を決定、実施した。国も東電も「処理水」は科学的に安全と叫ぶが、中国は信用しない。筆者も信用していない。中国は「海水や放出前の処理水を、中国が独立して試料採取することを要求」している。日本政府は「国家主権に関わる」として拒否。つまり後ろめたい、何かを隠していると疑われても仕方がない。他国の反対を押し切って海洋放出をしたくせに、何が国家主権だ。海洋は人類共通のインフラ。日本だけの汚水場ではない。ALPSに完全な処理性能があるなら、中国の要求を受け入れればいいじゃないか。

東京新聞 2024.8.16)



ALPS処理後も基準の2万倍の放射性物質が残留!その後、ALPSは飛躍的に改善されたのか

2018年9月29日、各紙が一斉に報道した!
汚染水、「最新鋭のALPS」で浄化後も基準2万倍超えの放射性物質を検出。トリチウムどころではない

あれから6年。今は海洋放出しても大丈夫なくらいの処理性能がALPSにはあるのか?
中国だけでなく、「強い懸念」を抱く太平洋の島しょ国にも自由に独自採取してもらい、評価してもらったらどうだ?

口先だけで「科学的に安全」といっても、裏金・統一教会まみれの犯罪集団や当事者能力もない東電は日本国民でさえ信用していない。

各紙 2018.9.29)



トリチウムはそれほど危険ではないと喧伝して海洋放出した東電。だが世界の認識は違う

<日本語でAIに「トリチウムの人体に及ぼす悪影響について教えて」と訊いてみる。>



まとめると、
1.「外部被ばくによる影響はほとんどない」
2.「内部被ばくすると健康に影響がでる可能性あり」
3.「体内で蓄積・濃縮されることはない」
4.「内部被ばくは程度によって白血病やガンなどのリスクが高まると考えられる」

<では英語でAIに訊いてみた。「Tell me about the adverse effects of tritium on the human body.」>



これを日本語に翻訳して、まとめると、
1.「経口、吸入で体内に取り込まれる可能性あり」
2.「無機(HTO)と有機(OBT)の形態で人体に入るとDNA損傷、酸化ストレス、細胞死などの生物学的影響あり」
3.「経口取り込みの実効線量係数(被ばく指標)は・・・」
4.「陸上では放射線リスクは無視できるので、体内侵入を防ぐためにトリチウム濃度を低く抑えることが大事」

更に英語で同じ文章でAIに訊くと、もっと厳しい回答が返ってきた。

1.「皮膚からの摂取、吸入、または吸収によって体内に入る可能性あり」
2.「被ばくすると、ガンのリスク増加、遺伝的損傷、発達異常、生殖能力低下がある」
3.「トリチウムの潜在的な害を軽減するために、不必要な暴露を防ぐ、啓蒙・教育が必要」

なぜ、日本語ではボヤッとした検索結果で、英語AIでの「科学的な内容」と差がでたのか

それは、日本語では東電などの原子力ムラの情報しか検索しないからだ。
根拠情報の、「tepco(東電).co.jp」、「denkishinbun(電気新聞:電力会社の業界新聞).com」、「env(環境省).go.jp」などから明らかだ。

他方、英語AIの検索では、「academic.oup.com」からの引用検索だ。
これは、オックスフォード大学出版局(Oxford University Press, OUP)が運営する学術研究プラットフォーム「Oxford Academic」。このプラットフォームには、50,000冊以上の書籍と500以上の学術雑誌があり、そこからアクセスしてきたからである。


3gも取り出せない東電に、880t(880,000,000g)の核燃料デブリが取り出せるとあなたは本当に思うか?廃炉工程表は堅持?東電が30年から40年で廃炉を完了するとあなたは本当に思うか?
核燃料デブリの取り出しもできず、したがって廃炉も出来なければ、永久に海洋放出を続けることになる。
世界的な悪影響、海洋放射能汚染が出始めるかもしれないとあなたは本当に思わないのか?


筆者はやがて表面化するだろうと確信する。その時は手遅れだが。


放射能バラまきに利用される女子高生たち。「アオハルと原発」

2024-08-13 08:31:46 | 原子力
原発礼賛の国策に再び学徒出陣!プロパガンダ報道「アオハルと原発」 

2024年8月12日、深夜に放送されたNNNドキュメント24「アオハルと原発 私たちの紡ぐ未来」。25分ほどの放映番組。

とんでもない内容である。
満杯で使用済み核燃料の貯蔵場所が無くなりつつある現状に危機感を抱いた福井県の女子高生たちのグループ。このままでは原発停止になる。停止を防ぐ方法は?自分たちでできることはなにか?
溜まっていく廃炉などで出た低線量の放射性金属廃棄物を防犯灯やベンチなどに再利用して減らし、地域の人たちにも安全性を説明し理解を広めていこうという番組内容だ。

<原子力ムラがクリアランス制度(低放射性金属廃棄物の拡散制度)を広める魂胆>

「アオハル」とは「青春」を訓読みした、若い世代で流行しているコトバだそうだ。
「クリアランス制度」というのは、「国が安全と承認」した「低線量放射性廃棄物」を再利用・処分することを可能とする制度

中国電力資料 2019.7.25)


隠蔽・ごまかしが常態化したこの「国が承認」したものほど危険なものはない。原子力ムラの連中がいくら安全だと言っても信用されないので、純真無垢な「アオハル」の女子高生を洗脳して「クリアランス対象物は安全ですよ」と説明させることにしたのだ。

放送の中で、低線量放射性廃棄金属で作った防犯灯を町に設置しようとして、住民説明会で女子高校生たちが説明する場面。住民から「(原子力ムラに)子どもたちがそういうことに利用されている気がする」と危惧を表明する場面だ。

(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)



●なぜ女子高生たちは、クリーンな再生可能エネルギーの普及を主張せず、国策の汚い危険な原子力再稼働に協力するのか? 

番組冒頭で、「廃炉、再稼働で増え続け、溜まり続ける低線量放射性廃棄物。私たちは本当に向き合っているのか?(無関心過ぎるのでは、という問いかけ場面)」
後回し後回しにしていると次の世代が困ることになるとこの女子高生は訴える。
つまり福井のアオハルの女子高生のように「真剣にクリアランス対象物を再利用して減らすことを考えよう!」と無関心な一般国民を暗に非難しているのだ。(原子力に無関心ではないし、女子高生を利用するな!)

(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)


原子力ムラと結託した局側がこの女子高生にそのようなセリフを言わせているような感じがするが、反論させてもらうと、原発を動かせば動かすほど高線量使用済み核燃料が増え続ける。いわゆる「トイレのないマンション」問題。クリアランス対象物よりもっと次の世代が困るやっかいな問題である。逆に訊きたい。再稼働を容認して使用済み核燃料が増え続けるのは後回しにしていいのか?世界最初の原発(露オブニンスク原発1954)から70年経つが、未だに世界中でも完全解決できない問題だ。

このアオハル女子高生たちは本当に原発問題を考えているのか?

国がクリアランス対象物は人体に影響が出ない放射線量である、と承認したから「安全」だと鵜呑みにして説明しているだけである。ウイルスより更に1千分の1も小さな放射性物質が体内に入ると、紙1枚で遮断できるα線β線放射性物質でも、シーベルト換算では測れない人体への悪影響が出る。おそらく彼女らはそこまで勉強していないのだろう。国際原子力ムラのUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)は内部被ばくを認めていないからだ。

福島の汚染水の海洋放出は科学的に安全である、と国が宣言したから安全だというのと同じ構造だ。福島の空になった大量のタンクも放射性廃棄物としてこれから大量に出てくる。これの処分の布石なのだ。福島の汚染土もやがてクリアランス対象物としてセメントに混ぜて日本中にバラまかれる。

この女子高生たちが原子力ムラに取り込まれていることを窺わせる場面もあった。
彼女らは福井南高校の生徒だが、下の場面は2023年12月に島根原発の見学で係員から説明を受けているところだ。
特別な筋からの取り計らいがなければ、このような説明を受けることはないハズだ。

(NNNドキュメント24 「アオハルと原発 私たちが紡ぐ未来」2024.8.12)



クリーンな水素社会が到来中。再生可能エネルギーの普及を妨げる原子力ムラ

水を電気分解してできる水素。燃やしても二酸化炭素は出ない。水に戻るだけだ。次世代エネルギーとして有力視されている水素。脱炭素のエネルギーだ。太陽光などのクリーンエネルギーで作られた「グリーン水素」、天然ガス熱分解で生成される「ターコイズ水素」、他にも生成方法により「ブルー水素」、「グレー水素」などがある。

さらに近年では天然採掘で得られる「ホワイト水素」の可能性もでてきている。

百年、千年、万年、・・も危険な放射能を出し続ける原発からでる放射性廃棄物。世界でも有数の地震国である日本には、原発ではなく、クリーンな再生可能エネルギーがふさわしい。

<ドイツの脱原発が完了。再生可能エネルギー全面移行目指す>

福島の恐ろしい原発事故を目の当たりにしたドイツ。2011年6月のドイツ連邦議会で脱原発を決定。
2023年4月15日、最後の原子炉3基が運転を停止。脱原発が完了した。2035年までに再生可能エネルギーのみによる電力供給を目指す。

ロイター2023.4.17)


<ドイツのグループによる1980-2003年の大規模調査>

「原発の5km圏内と70km圏外で比較。5才以下の小児白血病の有病率は、5km圏内は2.3倍多い」という統計結果が出た。

日本では、原発推進のため放射能を日本中にバラまく予定だ。そうすれば有病率の差が無くなり、原発は安全と喧伝することができるからだ。

(放射線生物学の資料から)



東電のヒラメ飼育は本当か?9月21日、全国の各紙が一斉にトリチウムは体内蓄積しないと報道!それが本当ならおかしなことが起きている

2023-10-24 21:53:47 | 原子力
●国と東電と共同通信の悪だくみ。 

隠蔽か?洗脳か? あるいは不都合な事実が出たので拡散するまえに打ち消し記事をバラまいたのか?

2023年10月21日、全国の地方紙が一斉に報じた記事。
ヒラメには海中濃度以上のトリチウムは蓄積されない

あまりにも不可思議な記事だ!

TOKYO.Web 2023.10.21)



<不可思議その1>

大手各紙(毎日、朝日、日経、ゴミ売、3K)の報道は無し(筆者が調査した限り)。地方紙の多くが発信元の共同通信からの、この洗脳記事をタレ流したのだ。

北海道新聞、 秋田魁新報.電子版、 千葉日報、 埼玉新聞、 YAHOO!ニュース、 西日本新聞、 山陽新聞、 神戸新聞、 愛媛新聞、 沖縄タイムス.プラス、 等々、他にもあるが手間がかかるから省略する。

何が怪しいのか?上記記事の赤字③をよく見てほしい。
この重水素を使ったヒラメ飼育実験は、2021年12月に環境科学技術研究所(国の認可を受けて六ケ所村で放射線研究等を行う公益財団法人。つまり原子力ムラの1つ)が発表した研究成果である。2年ほど前の話である
記事ではそれが最近発表されたかのように印象づける書き方である。

赤字②にあるように、どうやらトリチウムが、FWT「自由水型トリチウム」だけでなく、OBT「有機結合型トリチウム」という形で生物体内にも蓄積することが世間一般にも知れ渡ってきたので先手を打って、打ち消すために2年前の成果記事を全国発信したのではないか。「有機結合型トリチウム」という文言がようやくマスゴミに登場してきた。

東電のヒラメ飼育PJチームは、2022年3月から140匹を飼育し始めた。5月には産経新聞の記者(?)に「魚類飼育は初めて。基礎からのスタート」と語っていて、その記事のなかで、この重水素飼育研究の話がでてきている。東電は古い知見であることは周知のことである。
産経新聞の記事「長辻象平 ヒラメの応援団 処理水海洋放出「安心」に一役」2022.5.25)

この記事には嘘も含まれている。それは後記参照。


<不可思議その2>

次が最大の不可思議な点だ。上記記事の赤字①をよく見てほしい。

記事のとおり、重水素は「水素の安定同位体」、トリチウムは「水素の放射性同位体
環境科学研は被ばく避けるため重水素で実験。

友達から借りたビデオだが、下図は2023年10月18日、NHK「あさイチ」で放送された「処理水は?廃炉は?みんなのキニナルに答えます」の番組から抜粋。

視聴者から寄せられた疑問・不安のメール内容

・処理水を30年にわたって放出し続けることで、海や海産物に蓄積されないのか知りたい。
・処理水に含まれる成分(放射性物質)は薄めて放出されても、海中の生物に蓄積されることはないのか知りたい。

もっともな疑問・不安である。

だがNHKあさイチは東電のヒラメチームの現場ルポの映像で回答した。

・通常の海水で育てた水槽のヒラメとALPS「汚染水」で育てたヒラメを見て下さい(東電ヒラメ飼育の責任者・山中和夫)
・去年から1年間、ALPS「汚染水」で育てたが問題はない
・ゲストの坂下千里子「(驚いた表情で)全然変わらないですね!」

ALPS汚染水には、トリチウムのほかに取り切れていない他の放射性物質も含まれている。その中には透過力の強いγ線を放射している物質もあるだろう。

つまり冒頭記事の環境科学研の実験に較べて、東電のヒラメ飼育は極めて被ばくリスクの高い環境下の実験である。
ヒラメの親分、山中君は気にならないのか?軽々しくメディアなどの外部の人間を招き入れてもいいのか?

・遮蔽ガラス越しでのエサやりではなく、直接フリカケを与えるようなエサやり
・ALPS汚染水槽の表面から蒸発するトリチウム水蒸気(プルーム)の防護施設はなさそうだ
・トリチウムは皮膚からも吸収されるが、ヒラメの跳ね飛沫に対して皮膚が露出している服装で大丈夫か?

TV画面ではそれほど防護管理が厳重とは思えないが。

ひょっとしてALPS汚染水ではないのかもしれない。ものすごく安全なまでに薄めているのか?それとも山中君は放射能知識に無知なのか?(だから責任者に抜擢された?)

このような飼育実験は、事故を起こした当事国の機関や東電、原子力推進派のIAEAが監視管理するのではなく、グリーンピースや海洋放出反対を唱える中国の研究機関に任せるべきである。実験が厳格に行われ、研究結果の信頼性が高くなる





<不可思議というより誤魔化しのグラフ>

これまでの記事で筆(正しくは「クチ」)がスッパくなるほど書いたが、生物体内の「トリチウム濃度」を説明するときは、体内のFWT「自由水型トリチウム」濃度とOBT「有機結合型トリチウム」濃度の両方を測って発表するのが正しい説明であると。片方だけの数値やグラフでは正しい濃度ではない。

下図のNHKあさイチで紹介されたグラフは、FWTだけの測定濃度である。このような都合の良いデータで「体内蓄積リスクはない」という嘘の結論を印象付けようとする。東電、政府官報放送局のNHKらしい、恥ずかしい魂胆がまる見えだ。



●冒頭記事の嘘を暴く。 

冒頭記事の赤字②を再度ご参照。次のように書かれている。

「海水中のトリチウムは魚に取り込まれると一部がタンパク質などの有機物に結合されて「有機結合型トリチウム」になるが、海の魚への蓄積データはこれまでなかった

真っ赤な嘘です。

筆者の過去記事、「汚染水の海洋放出問題 第4部」、「汚染水の海洋放出問題 第5部」にも掲載しているので、それをご高覧していただければ嘘であることは一目瞭然だが、読者の手間を省くために再度掲載しよう。

<1つ目> JAEAの研究開発論文

(データは2015.11.25〜2018.12.18間に福島県沖で採取したヒラメが試料。当論文は2020年発表のもの?か
注:TFWTは組織内自由水のこと。魚体内の水の状態のトリチウムのこと)


<2つ目> (独)水産総合研究センター 森田貴己2014.2.7

(放射性セシウムとトリチウムの海洋生物への濃縮係数、生物学的半減期)


<3つ目> (放射線医学総合研究所)須山一兵、江藤久美(1980年代?

「水生生物に対するトリチウム水の影響」日本原子力学会誌に掲載。

(アクセス許可制限があるので、詳細な紹介は省くが、論文の「Ⅳ。おわりに」にある著者のキニナル警告を抜粋しておこう
トリチウムが、・・環境中に放出された場合、生物体内に容易に侵入して放射線影響を与えると考えられる。本稿では水生生物におけるトリチウムの代謝および放射線影響に関して概説した」)


他にも京大・名誉教授(当時)でトリチウム研究で著名な齊藤眞弘先生の「トリチウム、水、そして環境(2)」など多数あるが、これ以上は省略。
原発事故前には、トリチウムによる環境への放射線の影響研究は多く発表されていたが、スリーマイル島、チョルノブイリ、福島後、それらは原子力ムラによって社会から隠されるようになった。

いずれにしても、海洋放出は安全、仕方がない、という国、東電、マスゴミTVの洗脳情報を鵜呑みにせず、自ら調査して真偽を確かめる姿勢が大事。

海洋放出は地球環境への大規模汚染という犯罪であり、それを日本が犯している事実に気づくべきだ。
「食べて応援」、それは人助けではなく、岸田と言うバカ男の間違った決断を後押しすることと同じである。


●予言 

筆者は予言者ではないが、科学的勘と推察で予言をしておこう。

・利権と保身と金にしか関心のない自民党と、全く信頼性のない東電では、廃炉は永久にできないだろう。

・東電はいずれ汚染水海洋放出に関してとんでもない改ざんを行うだろう。

・福1では再び取り返しのつかない放射能汚染が起きるだろう。





AIに訊いてみた-1 「トリチウムは安全か?」 日本語と英語の質問ではAIは真逆の回答

2023-05-01 09:13:01 | 原子力
●Bingの操作は簡単

MSのEdgeを起動して、「Webを検索」の欄に「Bing」と入力すると、プルダウン・メニューが表示されて、一番上の行に、
「こんにちは、Bingです。AI搭載のWeb用Copilot(副操縦士)です。開始する」がある。
「開始する」をクリックすると、BingのTOPページが現れる。
最下段の「何でも訊いてください」の欄に質問を入力して、「Enter」を押下するだけ。



●質問「トリチウムの人体に及ぼす悪影響について教えて」と入力してみよう。




読んでみると、
1.「外部被ばくによる影響はほとんどない」:正しい
2.「内部被ばくすると健康に影響がでる可能性あり」:正しい
3.「体内で蓄積・濃縮されることはない」:間違い
4.「内部被ばくは程度によって白血病やガンなどのリスクが高まると考えられる」:正しい

何が問題か?
英語で質問した場合のAI回答と比較すると、危険性についての回答が日本語での質問回答の方が「柔らかい」、「穏やか」なのである。
その理由は、回答の各行を生成する基になった日本語の根拠情報が「甘い」からである。
根拠情報の1を除くと、tepco(東電)、denkishinbun(電気新聞:電力会社の業界新聞)、env(環境省)など汚染水放出賛成派の情報を基にしているからである。


●では英語で質問「Tell me about the adverse effects of tritium on the human body.」と入力してみよう



回答文の上にカーソルを持っていき、日本語に翻訳させると、



外部被ばくは安全など、当たり前で無駄なことには触れていない。
1.「経口、吸入で体内に取り込まれる可能性あり」
2.「無機(HTO)と有機(OBT)の形態で人体に入るとDNA損傷、酸化ストレス、細胞死などの生物学的影響あり」
3.「経口取り込みの実効線量係数(被ばく指標)は・・・」
4.「陸上では放射線リスクは無視できるので、体内侵入を防ぐためにトリチウム濃度を低く抑えることが大事」


●再度英語で同じ質問「Tell me about the adverse effects・・.」をすると、別の回答。しかし内容は厳しい

同じ英語文で同じ質問をすると、同じ回答ではなく少し内容が違う回答が返ってきた。これは別の根拠情報を追加したためで、危険性への表現が強くなっている。


1.「皮膚からの摂取、吸入、または吸収によって体内に入る可能性あり」
2.「被ばくすると、ガンのリスク増加、遺伝的損傷、発達異常、生殖能力低下がある」
3.「トリチウムの潜在的な害を軽減するために、不必要な暴露を防ぐ、啓蒙・教育が必要」


●日本の専門家は米エクセロン社のトリチウム・リーク汚染事故を知らないのか?または知っていて無視しているのか?

AIに「トリチウムによる被ばく事例および死亡事例について教えて」と訊いたところ、ある記事が検索にかかった。

茨木大の理学部長にトリチウムの被ばく事例についてインタビューした記事である。
某教授曰く
トリチウムでつくDNAの傷1つ治せなかったら、人類は地球上にいない
「ヒトの細胞は常に傷つき、壊れ、修復されている」
「世界の原発や核処理施設からは物凄い量のトリチウムが放出されているが、それでも多くの人がガンで亡くなったと科学的に証明された事実はない。つまりヒトは遺伝子を修復して生きていること

それを受けて記者は曰く、
「DNAの修復という教授の説明を多くの人々が理解して科学的な知識をつければ、風評被害は起きないのではないか
「理解してもらう相手は(日本)国民にとどまらない。「復興五輪」の名の下に世界が注視している

これを書いた記者は、2023年4月16日、G7気候・エネルギー・環境相会合で、ドイツのレムケ環境・原子力安全相が「処理水の放出を歓迎するということはできない」と異議を唱えたことをどう感じているのだろうか?レムケは大臣のくせに科学的知識がないと判断しているのだろうか?ドイツだけでなく、近隣の中国、韓国も日本の汚染水海洋放出を警戒しているのを知っているのだろうか?

(福島のトリチウム放出程度で被害は起きない。風評被害に気を付けて、が結論。福島民友新聞2020.2.15)


筆者は過去記事「日本国民はバカなのか?partⅡ狂った岸田の原発政策で、トリチウム汚染拡大、過密貯蔵の危険増大、長期運転による格納容器の劣化が起きる」の中で、米オルセロン社のトリチウム汚染事故を書いた。

この教授や記者は、トリチウム垂れ流し汚染で被害者を多く出したことで争われた米エクセロン社のトリチウム・リーク訴訟を知らないのではないかと思った。あるいは何が何でも海洋放出することが至上命題の政府と原子力ムラの「風評被害」プロパガンダ拡散に逆らえないので、知っていても無視しているのか?それともエセ専門家だから?記者として調査能力が無いから?

(NHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル」2011.12.28放送)


筆者はAIに訊いてみた。
質問「米エクセロン社のトリチウム汚染事故について教えて」



AIで調べてみれば、トリチウムによる重大汚染事故が起きていることはすぐにわかる。

(米エクセロン社トリチウム汚染事故を報じた「食品と暮らしの安全」の記事)