1月27日(月) 晴れ
温暖化の影響か、今年は比較的暖かな日が続いています。特に先週まで行っていた札幌は降雪がかなり少なくて、雪祭りの雪像作りに苦労しているようです。おそらく岩見沢辺りからトラックで雪を運んでいるのでしょう。ご苦労なことです。
子供の頃、つまり60年も昔ですが、札幌の我が家の暖房は石炭でした。日本有数の産炭地であった夕張に近くて石炭が最も安価だったからでしょう。ルンペンストーブと呼んでいた円筒形のストーブに、下から新聞紙、薪、石炭と積み重ねて入れたものを何台か用意しておきます。朝、それに火を点けて石炭を補給しつつ1日過ごし、夜にそれが燃え尽きると翌朝にはストーブごと交換するのです。
ストーブ自体が鋳物ではなく板金製で軽いため容易に交換できたのです。なぜストーブごと交換するのか、それは汚れがちな灰の処理などを屋外でやりたいからです。これ、結構合理的なシステムと子供心に思っておりました。
風呂も石炭で沸かしていましたね。結構火力が強くてあっという間に沸き上がったように記憶しています。風呂桶が小さかったせいかもしれませんが。
石炭は物置の一角の石炭倉庫に蓄えました。冬になる前に業者に頼むとそこに石炭を満杯にしてくれるのです。その石炭を運んでくるのは馬車でした。ドサンコと呼ばれる馬が石炭を載せた荷車(冬は馬そり)を引っ張ってきてくれたのでした。この馬はおとなしい性質で思わず触りたくなるのですが、子供にはちょっと怖いし、突然おしっこをしてそれがかかることもあるので、遠巻きにしてその優しい眼を見ているだけでした。
私が中学に上がる頃には灯油ストーブがメインになりました。その頃からか、大気汚染が問題になりつつあり、また灯油が安くなったこともあるのかもしれません。当然ながら馬車も増えてきた自動車に邪魔もの扱いされ、次第に消えていきました。
北海道には「馬糞風」という季語があるのですが、これは、雪に隠れた馬糞が、春になって一斉に表に出てきて乾き、春の強い風と共に飛ばされる様を表しています。本州で言えば「春一番」に相当し、札幌生まれの私としては、その品のなさが少々恥ずかしかったのですが、今は懐かしさが込み上げてきます。
現在、札幌の実家では相変わらず灯油ストーブを使っていますが、昨今の灯油値上がりによって暖房費がバカになりません。安い石炭でいいじゃんと思っても石炭はほとんど販売されていません。
石炭あるいはそれを蒸し焼きにしたコークス(死語か…)は、熱効率が非常によいのに安価なので、復活してもいいのではと思っているのですが、石炭火力が海外から総すかんになっているくらいですから不可能なのでしょうね。
なお、ネットで調べるとルンペンストーブは主にキャンプ用として細々と残っているようです。燃料は薪を使うようですが、買おうかなとちょっと心が動いてしまいます。
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昨日は張り切り過ぎたようで少々疲労気味、そのためいつもの14kmはタラタラと91分(キロ6分半)かけて走りました。
これくらいで走ると、周りの樹々とか鳥たちが目に入ってきて癒されますな。今日の収穫はジョウビタキを見たことです。
ラン資金 -131817円
月間走行距離 272km
年間走行距離 272km