11月26日(火) 晴れのち曇りのち雨
2024大田原マラソンの完走記のその2です。中間点付近からフィニッシュまで。
***完走記-その2***
21km 1h50m16s 5m14s
22km 1h55m23s 5m07s
23km 2h00m30s 5m07s
24km 2h05m39s 5m09s
25km 2h10m45s 5m06s 25m43s
さてさて中間点を過ぎた時点では順調。向い風になるのは25km以降なのでそれまでは楽な区間といえる。巡航速度で体力温存を図った。
前半もそうだったのだが、晴れているのにときどき細かい雨粒が漂うことがあった。濡れるほどではないのだが、眼鏡に水滴がつくので多少気にはなった。那須連山が雪を遮ってくれるのだが、強い北西の風に乗って山を越えた水滴がここまで飛ばされてくるようだ。うっすらと虹の見えるときもあった。
23km以降は北に向かうため横風となのだが、25kmの手前で左折すると途端に向い風になった。ここからが試練である。
26km 2h15m59s 5m14s
27km 2h21m14s 5m15s
28km 2h26m46s 5m32s
29km 2h32m05s 5m19s
30km 2h37m25s 5m20s 26m40s
不安で一杯だが、26.5kmに置いたスペシャルドリンクのことを考えることで気持ちをポジティブに保った。スペシャルを取る(摂る)という経験は今までほとんどなかったため、エリートランナーになった気分だけでも結構うれしいのであった。
スペシャルテーブルはまだかなぁなどと小学生並みにワクワクしながら走って行くと「スペシャル」の表示が見えてきた。とにかくうまく取ることに専念である。
スペシャルテーブルは、最初にSクラス用があり、それ以降はゼッケン番号の末尾毎に分かれている。私は末尾1なのでSのすぐあとにあるはず。走りながら探してうまいことゲットできた。担当のスタッフも「あったねー」と喜んでいたので「ありがとうございます!」と返した。でもここでちょっとしたミス。スペシャルを取るときに大田原市名物の唐辛子に引っ掛けて「ありがとうがらし!」とギャグをかますつもりだったのだが忘れてしまったのだ。芸人失格…
虎の子のスペシャルを飲むと、まだ炭酸が残っていたのでそのシュワシュワ感に加えてソルティライチの塩っぱさとキレートレモンの酸っぱさが微妙にマッチ、かなりイケた味だった。大成功、エガッタエガッタである。
とはいえ明らかな向い風になってかなりのシンドさを感じ始めた。風除けランナーを見つけて後ろにへばり付きたいのだが、周囲も明らかにペースが落ちているため適当な人がいない。もう覚悟を決めて必死に脚を動かすだけである。
終盤に失速する可能性もあるが、悪くても4時間は切れるはずだし、最初に決めたようにキロ5分20秒を守るべくがんばった。
30km通過で2時間37分台を確認した。キロ5分20秒ならば30kmでは2時間40分なので、まだまだ貯金はある。これならば、今後さらに向い風がきつくなっても3時間45分は切れそうと思っていた。
31km 2h42m37s 5m12s
32km 2h48m05s 5m28s
33km 2h53m45s 5m40s
34km 2h59m00s 5m15s
35km 3h04m24s 5m24s 26m59s
相変わらずの那須おろしの向かい風だが、継続的に吹くのではなく、息をするように強弱を繰り返す。それを利用して、弱いときにはしっかりと歩を進め、強くなれば前傾して耐えるのを繰り返した。
先月の札幌あおぞらマラソンでは絶え間ない強風だったが、札幌と大田原では地形が違うために吹き方が異なるのではないか。札幌は石狩湾から直に風が入るが、大田原は那須連山を越えるせいで風が若干乱れるのではと推測した。知らんけど。
周囲は向い風に耐えかねてペースを落とすランナーが多かった。そのためズンズン抜き勝手となった。あのときは全然意識していなかったが、先月の強い向かい風の経験が役立っていることを実感した。あおぞらマラソンに出てよかったと今にして思う。
後半は上り基調なのは覚悟していたが、向かい風を気にし過ぎたせいかダラダラ上りはさほど気にならなかったが、途中に1か所だけ急坂がありこれが辛かった。今改めてタイムを見ると、32~33kmで5分40秒かかっているのがそうである。ただ、この程度で済んだともいえる。
この辺りから残りの距離からフィニッシュタイムの予想を始めた。32km付近、つまりあと10km付近で2時間48分台なので、キロ6分程度に失速しても3時間50分は切れそう、このままのペースで行けば45分は切れそうと思った。少なくとも、冷やしラーメンに目が眩んで45分を切れなかった函館マラソンよりはいいタイムは確実、このあと冷やしラーメンはないし…
そして35km通過。3時間4分台とは悠々合格点なのだが、最後まで何が起きるかわからないのがフルマラソン、フンドシを締め直すのであった(タイツだけど…)。
36km 3h09m49s 5m25s
37km 3h15m02s 5m13s
38km 3h20m21s 5m19s
39km 3h25m40s 5m19s
40km 3h30m58s 5m18s 26m34s
向い風区間はさらに続いているが、何となく向い風での走り方がわかってきてペースを維持できるようになった。周りのランナーを面白いように抜けるのも(申し訳ないが)モチベーションアップに役立った。
市街地を走るようになって声援も多くなってきた。特に、手を振る子供たちにはこちらも手を降るようにはしたが、身体がかなりきつくなってきて全員には無理だった。
市街地では、祝日の昼ということで車も多いが、ランナーがかなり迷惑になっているようだった。警察官が総出で交通規制に当たっているが、マラソンに興味のない人たちには大いに迷惑をかけているのだろうなと恐縮の至りである。
37km過ぎから残り距離を表す「あと〇km」の表示が出始めるので、逆算してフィニッシュタイムの予想をすることになる。例えば、残り4kmでは3時間21分台なので、キロ5分半で行けば+22分として3時間43分台が出るかもと計算した。
今年度(4月以降)は、フルは洞爺湖と函館の2レースに出たのだが、洞爺湖のタイムは3時間44分台(ネット)なのだが42分台と記憶違いしていて、もうちょいがんばれば今年度ベストかも、いやいやちょっと届かないか、などと考えていた。結果的に記憶違いのおかげで追い込むことができたので何が幸いするかわからんもんだ。なお、42分台で走ったのは3月の東京だった。
どこかでガクッと落ちるかもと心配しながら残り3km付近からロングスパート気味にペースアップした。残るは市街地のコースなのでアップダウンはなく走りやすいことは織り込み済みだ。
41km 3h36m10s 5m12s
Finish 3h42m08s (5m58s) (11m10s)
40kmを通過してタイムを確認すると31分くらい、残り約2.2kmを11分半で走れば42分台が出るはずと思ってさらにペースアップ。どこにこんな余力があったのか自分でもよくわからない。もう完全抜き勝手モードになり、右に左にランナーを交わしながら走った。見覚えのある競技場が見えてきて、取り付き道路からトラックに入った。あと約300mだ。
延々とロードを走ってきた脚にはトラックが実に走りやすかった。前の方のランナーに目星をつけて、フィニッシュまでにあの人まで追いつこうとひた走り、コーナーを周ってから二人かわしてフィニッシュ。手元の時計を見ると42分台、それも前半が出ていたので自分でも驚いた。ネットタイムならば41分台ではないか。
うれしくて、帰りは絶対グリーン車に乗ろうと決めたのだった。
***番外編へとつづく***
午後から天候下り坂とのことで午前中に10kmだけ走っておきました。10kmでやめたのはダメージではなく所用があったため。
今月はあと4日、月間350kmには届きそうです。
ラン資金 -113102円(大田原の交通費、宿泊費を精算)
月間走行距離 317km
年間走行距離 3466km