10月22日(火)曇り(札幌)
札幌あおぞらマラソン40kmの部の完走記の後半、2周目以降フィニッシュまでです。
なお、昨日の記事でスタートが10kmの部と同時と書いたのは間違いでした。個人走は20~40kmの部が同時で10kmは別でした。
***完走記-その2***
2周目に入る際に改めて時計を押して「35kmを3時間で走る」と新たに目標設定。おそらく1周目は26分前後だからその設定で40kmを3時間28分切りの当初の目標をクリアできるはずだ。
とはいうものの相変わらず風が強くてゲンナリ。うまくペース維持ができないのだが、まあこれは仕方がない。1km毎のペースを気にせずに体感だけで走ることにした。2周目を終わって時計を見ると5kmラップ26分13秒、1周目はこれより速かったのは間違いないので25分台ということになる。強風下なのに突っ込み過ぎたのではとの不安がよぎった。まあ、構わずに体感通りに走り続けたのだが。
3周目、もともと参加者が少ないので前後に数人見えるかどうかのばらけ具合になった。まあ、淡々と走るだけだ。
モエレ沼公園はイサムノグチがデザインを担当したためそこここにオブジェというかモニュメントがあるのだが、マラソンコース付近は樹々が多くて見えるものは少ない。その中で非常によく見えて目印になるのがテトラマウンドである。
ゲージツに素養のない私にはちょっと説明できないのだが、どこか存在感のあるオブジェである。ピラミッドパワーと何か関係あるのであろうか。とにかくテトラマウンドに不思議な力をもらってひたすら走るジジィなのであった。
3周目を通過。5kmラップは26分18秒なのでそれほど落ちていないのだが、モチベーションが下がってきた。ランナーはおろか応援も少ない中をあと5周もあるのかよと思うと気持ちが萎えてくる。
そして、このコースはバンク(片流れ)が合って少々走りにくいのである。オーバープロネーションにならないよう気を遣いながら走った。風は相変わらず強い。
4周通過。ようやく半分まできた。この5kmは26分32秒だった。情けないことに順調にペースダウンしているが、てこ入れの対策も浮かばずどうしようもない状況。落ち具合がそれほどでもないことだけが救いである。風が止まないかなと願うが冬型の気圧配置では止むことはなさそうだ。
4周を通過すると20kmランナーがコース上から去るため、ただでさえ少ないランナーがさらに減ってしまって寂しい。前方50mほどに誰もいないこともしばしばである。もちろん観客もいないから練習と何ら変わらない。本番なのでペースを維持するのに全力を注いでいることが違うだけである。練習ならばこんな強風下ではさっさとやめているはずだから。
5周25km通過。この5kmは26分40秒なのでキロ5分20秒まで落ちてしまった。やはり強風下なのに最初に突っ込み過ぎだよな、強風なのだから少し目標レベルを下げればよかったなと反省するも後悔先に立たず。
25kmを過ぎてやや空腹感が出てきたため秘密兵器投入。前日、某スーパーで見かけて即買いした「片手で食べられる小さなようかん(抹茶味)」である。袋をぶにゅっとつぶせば中身がムニュムニュ出てきて片手で食べられるという代物であり、ならばマラソンの補給食にいいのではと考えたのだ。
これを2袋携行していたので食べてみたところ、なかなか塩梅がよろしい。もともとようかんは補給食として優れているのだが、走りながら食べるのが難儀だったのを片手プッシュにしたので簡便だし手がべたべたにならない。これ、お薦めです。
なお、この周回コース中に1箇所給水所があり(つまり5kmに)、水とスポドリの提供がある。途中でバナナも出ていたような気がするがスルーしてしまった。
ようかんでややモチベーションがアップして30kmを目指した。もう単なる走るマシンと化して何も考えずにひたすら脚を前後に動かすのみ。
晴れると日差しが強くて暑さを、向かい風では寒さを感じる状況なので、ハーフジップシャツのジッパーを上げ下ろしして温度調節。これがハーフジップシャツのメリットである。
6周、30km通過。この5kmは26分47秒であった。5kmから計測しているスプリットタイムは2時間16分を超えたのでとても「35kmを3時間」の目標はクリアできないことはわかった。1周目のタイムが不明ながら、「40kmを3時間半」も無理ではないかとこの辺りで悟った。言い訳を考えて「強風だったので仕方がなかった」とした。本当は「強風下なのに突っ込んでしまった」からなのだが。
6周を過ぎると30kmランナーがコースから去るためますます寂しい。もはや「無の境地」で「走る虚無僧」状態、深編笠を被り尺八でも吹きたい気分だ。
終盤を迎えて、速いランナーには「周回抜かされ」を食らったがこちらも遅いランナーを周回遅れにすることで何とかモチベーションを保った。順位は4位ではないかと思っていた。惜しいね、年代別ならば1位確実なのだが。
7周目を通過して最終周回に突入。この5kmは27分27秒とキロ5分半近くまで落ちてしまった。まあ虚無僧状態だから仕方がない。それでも最終周回に備えて2個目のようかんを摂取した。もう一度書くけどこれはお薦め。
最終周回である。行って戻れば終わりとの気やすさが湧き出てきて心なしかペースアップできた。あと25分ほど走れば帰れるのである。帰る途中でラーメンを食い、夕方蔵ノ湯に行って疲れを癒し、風呂上りに生Bを飲めるのである。頑張ってきた甲斐があるというものだ。
キロ表示を通過するごとに、あと4km、あと3km、あと2kmを心の中で呟きながらフィニッシュ地点を目指す。途中にいるスタッフに「どうも」とか「ありがとう」と声をかけたり最低でも手を軽く上げたりしながらぬかるんだトラックへ入り半周してフィニッシュテープを切った。5kmからの計測であるがタイムは3時間7分台であった。最初の5kmが26分とすると3時間33分くらいかと思った。
***つづく***
明後日、北海道を離れるため今日は必死こいて庭の枝払い。でかい松の枝払いをしたので少し庭が明るくなった印象です。明日は法事なのですが、午前中はまた庭仕事です。
ラン資金 -97503円
月間走行距離 256km
年間走行距離 3054km