遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

チャウ・シンチー監督『少林サッカー』

2017-04-07 22:09:43 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2017/4/7

・少林拳の使い手たちがサッカーチームを作って、因縁のチームと戦う話。

・恵まれない環境→メンバー集め→序盤の快進撃→宿敵に苦戦→大勝利という鉄板展開。

・落ちぶれた仲間達との再会→一度は拒絶→再集結までのテンポが異常に良い。

・よっぽどサングラスが好きなんだな。

・基本的に「一芸に秀でた落ちこぼれ集団」というのはファンタジー。わかっていても、楽しい。

・バナナで転ぶという信じがたい古典的ギャグにあえて踏み込んで、おもしろくしてしまうのも技術。

・一瞬、重要な登場人物に見えてしまうくらい存在感ある人が何の捻りもなく転び、出番はそれっきりというのがおもしろい。

・最初の試合で、その世界観の方向性をしっかり決めている。スパナにハンマーって。

・日本人は『キャプテン翼』で鍛えられているから、新鮮さというよりも、「あのキャプ翼みたいなことが実写で見られるなんて!」という喜びのほうが強い。

・むしろ、『リベロの武田』のほうが近いかも。

・というかチャウ・シンチー監督には『リベロの武田』の実写版を撮ってほしい。

・白鳥君とか竜巻蹴足とか見たい。

・みんなが憧れる香港人像にあふれている。

・当たり前のようにキーパーがブルース・リーの格好をしている。

・主人公シンの好青年ぶりと唐変木ぶり。

・それでも、主人公がどうこうしてあげるんじゃなくて、彼女が自分自身でやるべきことを選択しているところ。

・吹き出物の扱いをどうするのかなあと思ったら、なんとなく治っていた。

・一芸集団がその一芸で各個撃破されていく様子に容赦がない。凄惨で壮絶。

・強い理由がアメリカの薬って、そこは雑なんだな。

・終盤、なかなか見たい展開にならず、やきもきする。

・それでも、じらされた挙句、ちゃんと期待どおりの展開にしてくれるところが信頼できる。

・時間が気にならず、最後まで楽しめた。

・もうみんな知ってると思うけど、傑作だった。

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劇団西一風『ピントフ™』(全国学生演劇祭)

2017-04-07 12:49:59 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:劇団西一風『ピントフ™』(全国学生演劇祭) 無料

2017/4/7

コンベアで流れてくる直方体の物体に、霧吹きのような「ピントフ」を吹きかける工場で、工員達が仕事の話や世間話をする話。

ピントフが霧吹状の道具を含めたものなのか、中に入っている液体のことなのか、よくわからない。

ピントフする、ワントフするなどの派生表現がある。

こういう不条理なギャグを成立させるために、そのほかの要素は極力リアルに作られている。

工員が淡々と日常をこなしている様子で「実在しないがごく平均的な工場」の雰囲気をよく再現している。

さりげなく一定感覚でガシャコンガシャコンと機械音が鳴っているのも、重要な一手間。

その機械音なのか録音の関係なのかわからないけど、重要そうなセリフを聞きもらしてしまうことが多く、集中がなかなか続かない。

リアルな日常を作ると、シーンが退屈になってしまうジレンマ。

最初のインパクトが強いぶん、損をしてしまっている印象。

================メモ===============
公演時期:2017/02/26

脚本/演出:福井裕孝

配役:
工場長:奥村半太
ツツミ:田岡真路
ナンバラ:立脇魁人
ノギ:山本拓耶
カン:Lucia Seong
マスモト:Onew Seong
タルタニ:楢兎深笑(劇団立命芸術劇場)

・「TM」は「Trademark」の略語
 単に商標を意味する記号。法的な効果はない。

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
名古屋学生演劇祭 推薦:南山大学演劇部「HI-SECO」企画(南山大学)

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劇団宴夢『大四国帝国』(全国学生演劇祭)

2017-04-07 00:23:18 | 観劇三昧・全国学生演劇祭

観劇三昧:劇団宴夢『大四国帝国』(全国学生演劇祭)

2017/4/7

日本から独立した大四国帝国が、アメリカから攻撃される話。 

発想の第一歩が狂気じみている。

もっと風刺的な話だと思ったら、四国四県の擬人化コントという感じ。

香川=うどん、愛媛=みかん、徳島=阿波踊り、高知=坂本竜馬、アメリカ人=マクドナルドと金髪。

ここまで擬人化が雑だと怒る気にもならない。

しかも、四国出身者が自虐的に演じているのではなく、北海道の劇団宴夢が上演しているところにハラハラする。

それはともかく、20分でまとめようとすると、ある程度、キャラクターが類型的になったり、わかりやすい演出になるのは仕方ないのかな。

役者さんのセリフや動きは安定感があって、基礎練習はかなりやりこんでいるように見える。

詰め込んだギャグそのものはあんまり乗り切れなかったけど、腕はよく振れていて若いうちじゃないとできない話だと思った。

================メモ===============

公演時期:2017/02/26

作・演出:本澤貴史

大統領:高橋永人
香川:松田弥生
愛媛:宮下花林
高知:梶原正樹
徳島:森本周平
秘書:村田昌子

第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
京都学生演劇祭 推薦:劇団西一風(立命館大学)

◇審査員賞受賞作品

 

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