観劇三昧:サキトサンズ『梨の礫の梨』
2017/4/2
宮川サキさんとSUN!!さんの二人芝居。
カウンターの真ん中にマッカラン10年の瓶を置いて、チビチビやりながら会話をする。
シンプル過ぎる設定。
二人芝居なので、当然役者二人の演技合戦が見所になるわけだけど、この設定はどう考えても宮川サキさんのホーム。
普段の一人芝居と違って、素に近い雰囲気の役が見られたのは新鮮。
一方でSUN!!さんはアウェイになるんだけど、演技で戦うというよりは、相手役も含めて設定にうまく乗っかって自然にしている感じ。
関係性がはっきりしてからは、現実社会では有り得ない状況にもかかわらず、その関係にしか見えなくなる。配役がいい。
予想を裏切るのが良いお話とは限らない。正面突破が力強い。理屈より泣くほうが説得力出ることはある。
ダメなところも含めて、ちゃんと人間とか人生とかがいとおしくなる、手練れの役者さん二人による間違いのない物語だった。
================メモ===============
作・演出:横山卓也(iaku)
公演時期:2012/06/10
地域:関西
出演者:
宮川サキ(sunday)/Sun!!(ミジンコターボ)