遠藤雷太のうろうろブログ
何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。




2017/4/11

・淀川長治解説付きDVDで見る。

・大道芸人の男ザンパノと、助手の女の子ジェルソミーナが旅を通してそれぞれの孤独と向き合う話。

・ロードムービーつながりで、見た感じが前に見た『ペーパームーン』に似ている。

・ボロッボロのオート三輪がかっこいい。

・雰囲気や展開はだいぶん違う。

・ジェルソミーナの旅のきっかけが、死んだ姉の代わりにザンパノに買われたこと。

・家族の口減らしも兼ねている。

・彼女は頭が良いわけでも特技があるわけでもない。

・そして、可愛いというより愛らしい感じ。

・「アザミ顔のブス」という表現が強い。

・ザンパノの女好き要素は共通しているけど、乱暴だしジェルソミーナに対して愛情がないので、全体的に救いがない。

・時々、彼女がとてもかわいらしい表情や仕草をしているのに、まったく気づかれない。

・特にピエロ演技がかわいい。

・淀川長治が解説で言うほど、始めから頭おかかっただろうか。

・一方、男の一番の芸は「鉄の肺を持つ男」。体にきつめに巻いた鎖を胸の筋肉で引きちぎるというもの。

・地味だけど、ふだん娯楽のない人たちには大ウケ。

・綱渡り芸人イルマッソの明るさに救われる。性格悪いけど。

・やるなと言われることをやらずにはいられない芸人向きと言えば芸人向きの性格なんだと思う。

・結局、ザンパノがこの綱渡り芸人を憎む理由が最後までわからず。鉄砲ってなんだったんだろう。

・何かを見落としているのかな。

・ザンパノの理不尽さの表現だと考えれば、理由は説明しなくてもいいのかも。

・自己評価の低いジェルソミーナは、自分の存在意義を、このどうしようもないザンパノの中に見出そうとしている。

・彼を見捨てなかったのも孤独を共有しようとしたんだと思う。それも切ない。

・「この世の中にあるものは何かの役に立つんだ」も「少しは私のこと好き?」も「彼の様子が変よ」も悲しい。

・サーカステントの片付け方が無駄にアクティブでほほえましい。

※ジェルソミーナとアザミと石ころ

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アイ・ヴィ・シー


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