遠藤雷太のうろうろブログ
何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。




観劇三昧:幻灯劇場『DADA』(全国学生演劇祭)

2017/4/23

ロッカーに捨てられた赤子が、幽霊かつロッカーになって成仏していく話。

タイトルはダダイズムのDADAでいいのかな?

掛詞を多用して世界を拡張していくやり方は野田秀樹作品っぽいけど、言葉の選び方はだいぶん荒っぽい。

舞台装置は3×4×1のジャングルジム状の物体のみ。

シンプルでかっこよく、場面場面での利便性も高い。うまく使いこなしている。

BGMや効果音はエレキギターの生演奏。かなり主張が強い。

登場人物も役者の人数も多く、強い表現をどんどん足していくやり方。

セリフと演奏と歌と踊りのそれぞれのバランスを取りながら、総合芸術としての表現にチャレンジしている。

ただ、映像で見る限りそのバランスが取れていないような感じがして、集中力が続かなかった。

客席は沸いていたようなので、録画環境のほうの問題なのかも。

================メモ===============
公演時期:2017/02/26

脚本/演出:藤井颯太郎

配役

らじお:谷風作
マリア:松本真依
ケンちゃん:小輝
サナエ:鳩川七海
サンショウウオ:神保七味
小石:戸根亮太
お菊:橘かれん
バッキー:小野桃子
ブッキー:平元花奈
ボッキー:藤井颯太郎
おばば代表:富永美里
金さん:今井聖菜
銀さん:西園寺桜子



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観劇三昧:岡山大学演劇部『山田次郎物語』(全国学生演劇祭)

2017/4/21

山田次郎の一生を、山田次郎物語という本を通して高速で振り返る話。

なんでもない普通の人の一生がすばらしいという日常賛歌。

一人の山田次郎とそのほか大勢のコロスで成り立っている。

家族友人知人、喫茶店のドアや立ち木まで、ぜんぶ人で演じる。

有効に時間とスペースを埋めて、作中、一定の情報量と緊張感が保たれている。

個々の役者が、ちゃんと頭を回して作品を支えているのがわかる。

文脈は違うけど、平田オリザの「俳優は考える駒」という言葉を思い出す。

編集力と演出力が問われる作品。

テンポの良さと見せ方のバリエーションは十分だったけど、会話や動きの精度はもっとのびしろがありそう。

あと、山田次郎がほんとうになんでもない普通の人かどうかは、ちょっと判断が分かれるところだと思う。

================メモ===============

公演時期:2017/02/26

脚本/演出:伊藤圭祐

配役
山田次郎:田中優真
ヤマダ・ミク:中尾小夏
ふせん:
小原千明
佐藤晴香
吉田陸也
宇賀朋美
青木大地
太田健斗
眞庭周之
中村洸太
原田実季
嶋田有希



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