2018/11/16
・ガラス細工の動物とレコード音楽を愛する引っ込み思案な女性が、過干渉な母親と、夢見がちな弟と、やたら踏み込んでくる愛想のいい男に煽られまくった挙句、窓際でたたずむ話。
・オープニングの長台詞がとても重要で、ここでこの作品の格付けが決まってしまう感じ。
・木山正大くんがその責任重大な役割をしっかりこなしている。二人芝居フェスも相当インパクトあったけど、ちゃんとその面影を消して淡々と聞かせる。頼もしい。
・自分が前にこの演目を見たのは20年くらい前。そのときの母親アマンダ役が緑魔子さん、娘のローラは南果歩さん。(ちょっと自慢)
・とにかく母親の圧が強いイメージで、もっと容赦のない話だと思ってたけど、今回は登場人物が四人とも愛される感じ。
・そして、終わり方はもっと閉塞感のあるイメージだったけど、本作では風通しのよさそうな感じ。地下のZOOなのに。
・映画と違って、風は起こさないと吹かない。
・Youtubeをちょこちょこ見た範囲だけど、そのあたりが今回独自の解釈なのかな。
・たぶん演出家の人は優しい。
・本来は、相性の悪い肉親同士が同じ家の中で顔を付き合わせ続けると、最終的には殺し合いになるぞというジェーン・スーさんのエッセイみたいな話なのかなと思う。
・一番の正解は、距離を置くことなんだけど、どう考えてもローラには無理っぽい。
・なので、その優しさが本戯曲の正解かどうかわからないけど、古典作品から作り手の人柄を感じるのは楽しい。
・大道具小道具のこだわりぶり。
・ソファの肘掛全面部分の装飾がかっこいい。ああいうソファあるのかな。つけたのかな。
・レコードプレーヤーは言うに及ばず、電気スタンドのもそっとつく感じも時代感があって好き。
・喉への斬撃も防げそうな張り切りすぎたネックレス。
・照明、フェードアウトのシーン全部きれい。
・長台詞の途中で色が変わるのもおもしろい。機会があったら真似したい。
・パンフを観ると、団体で既成の本は初めてとのこと。もっと色々な戯曲できそうだし見たい。