遠藤雷太のうろうろブログ
何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。




2018/11/18

とある小劇場系の制作さんが、団員たちからの無茶振りの数々に、心が折れそうになる話。 

日程的に本番見られないので、脚本提供者権限でリハーサルを見せてもらう。

今回は南参さんの演出。初演の時は自分で演出していたので比較して勉強した気になる。

能登英輔くん演じる愛らしい本橋さんにニヤニヤしつつ、この制作さん像はどこまで普遍性が保ててるんだろうと思う。

設定は2000年代初頭くらい。スマホもSNSもほとんどない時代なので、今と比べるとできることが全然違う。

初演は2013年なので、その時点でもちょっと古い制作さんのイメージ。

ただ、仮にこういう制作さんは絶滅していたとしても、たしかに実在はしていたので、供養的な意味合いで作品化することには意味があるはず。

そして、今回もきれいにペンが飛んでてよかった。

 

見ていただいたみなさま、ありがとうございました。



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2018/11/17

・M-1でいいところまでいった学生時代の栄光が忘れられず、社会人になってもうだつのあがらない男たちが、人生の際に追い詰められる話。

・そのなかの一人は、ある知識や記憶を失うと、その重要さに応じてお金が生成される謎の能力を覚醒させる。

・ドラえもんの、身長が縮むたびに小銭がもらえるひみつ道具みたいな理不尽な能力。

・彼が大事な記憶を失うと大金を手にするし、大金を手にしているということは、大事な何かを失っている。

・それが友情だったり、過去の栄光だったりして、ドラマを生み出す仕組みとして優秀。

・ああいう感じで夢を追い続けているうちに自家中毒状態になるシェアハウスは、実際結構ありそう。三十少し過ぎたあたりが、転換期になるのもわかる。

・お笑い芸人が出てくる話だからというわけでもないんだろうけど、いろんな方向から笑いが飛んでくるし、客席も沸いている。

・~分に1回は笑いどころを作る、と決めて作っているような感じ。手数大事。

・同居人も、人のお金をかすめとってみたり、ろくな生活をしていない。

・今時、ああいう窓際の人っているんだろうか。金魚にエサやるだけでいいなら自分も雇われたい。

・いわゆる負け犬映画の系譜なんだけど、犯罪に絡むかどうかでもう一線あるような気がする。振り込め詐欺は被害者いるし。

・自分の場合、サイタマノラッパーの1と2は楽しんだけど、3では引いてしまったくらいの好み。

・同じ負け犬でも自分は前科がないので一緒にされたくないという同属嫌悪意識があったのかも。

・なかなか話の都合で動いてくれなさそうな性格、類型的ではない人物像を作って、かつ多くの人の共感を得られる範囲で話を展開しているのはうまい。

・終わってからのおまけコント。ラジオ体操、椅子取りゲーム、漫才コント、たけし。

・マスゲームみたいな大人数のお笑いコントは、こういう機会じゃないと作りにくそう。

・自分自身の「お笑い」に対する距離感が自覚できて、うんうんうなずきながら見た。



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