2025/2/16
店主が亡くなった小さなバーに、閉店を惜しむ人々が集まる話。
こじんまりとした題材のわりに登場人物が多い。店員、元店員、建物のオーナー、遺族など、90分強で15人。
話の進展よりも新しい登場人物が出てくるほうがはやい。役者さんの起用方法がとても贅沢。
あらすじを見る限り、しみじみ方向の話なのかなと思ったら、それぞれが話したいことを話すし、人の話を遮りがちだし、デリカシーもないし、わりとギスギスしている。
奥様連中が、関係性の近い人が集まっている場所で、亡くなったばかりの人のゴシップを想像してニヤニヤしている。
残された彼女が、店を続けるのを固辞するのも当然だなと思ってしまう。
たかが三十路で年齢マウントを取られるのも面倒すぎる。
タイトルは「勘弁して」だけど、「予備としての私」の意味もかかっているのかな。今後は自分自身のための人生を歩んでほしい。
結構最後のほうまで、店主が亡くなったのは客と店員から受ける心労が原因だったのではと勘繰りながら見てしまった。
《詳細》(観劇三昧HP参照)
■キャスト
染谷綾子
藤﨑啓
杉山朱里
古川日菜子
ヤスススム
棗田淳耶
安曇野やよい
小林妙子
北原華瑠那
水上あやみ
岩崎理沙(エヌ・クリエイション)
森川芽衣
濵田創
だんだー
西山晴香
■スタッフ
戯作・演出:鈴木実
舞台監督:わたなべひでお
照明:山岡茉友子
音響:ひのだい
舞台美術:猫侍
動画撮影・編集:平井将人
宣伝製作:ヤスススム
制作:劇団なのぐらむ
衣装・小道具:劇団なのぐらむ
企画・製作:劇団なのぐらむ
■あらすじ
田舎のバーを切り盛りしていた京子さん。
突然亡くなっちゃって…悲しいけど、みんなで店じまいをしよう。
京子さんの作る料理、おいしかったなぁ…。
でも京子さんってどんな人だったのかな?
私たち、京子さんのことあまり知らなかったかもしれないね。
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