2024/8/2
大正時代、フートボールに夢中になる女学生たちが、周囲の否定的な反応に苦しみつつ、遠い未来に思いをはせる話。
2018年の総文祭で最優秀賞になった演目。
そのときの上演映像を一度観ているので、話の内容は大体わかるものの、例によって録音環境から聞き取りにくいセリフが多い。
そのせいもあって舞台美術と衣裳の華やかさに目が行く。高校生がこの規模で準備を整えるのはとても大変そう。
袴姿の女学生たちがフットボールを楽しむ絵面のキャッチーさと、大正時代の露骨な女性差別。
表面的な楽しさと重いテーマが両立している。根本的に題材が強い。
差別克服の象徴としてのサッカーという捉え方もできるし、サッカーできるようになったくらいで差別を克服した気になるなよとという見方もできる。
考え出すと止まらないタイプの良い作品だった。
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