2021/12/5
・ロミオとジュリエットを上演するために集められた人たちが、目的地の星に向かう途中で宇宙船のトラブルに見舞われる話。配信。
・トラブルの結果、参加者のうち一人だけおよそ20年間のコールドスリープができないことが判明する。
・行定さんも指摘されていたけど、自分も人数ではなく時間で調整すればいいのではと思ったりはした。
・ただ、その説明をすれば作品の面白さが増すのかと言われるとそうでもない。
・説明の取捨選択は難しい。説明できなくはないことを、時間を割いて説明する意味はあんまりない。
・トロッコ問題のような、誰か一人を犠牲にしなきゃいけない状況下で見えてくる、各々の価値観の違いや人間関係(アンドロイド含む)の変化が大切なところ。
・あわせてコロナ禍との向き合い方、結局準備を続けるしかないという創作者の生きざまというか、業のようなものも重なって見えてくる。
・20年の孤独をわりとあっさり受け入れるのは芸事の困難さを心底理解しているからなのかも。
・自分だったら20年間何するんだろう。デジタル系のアーカイブが揃っているかどうかでだいぶん変わる。
・コロナ禍はいつか終わる(と信じたい)ので、例えば5年後、10年後に見ると全く印象が変わりそうな作品。
・上演時間の感覚がよくわからず、不意打ちのようなタイミングで終わった。たしかに10分後とは言っていたけど、結構、いろんなことが解決していない。
・質問にもあがっていたけど、結局何を上演したのか、彼女の本は完成したのか、キスはしたのかなど。
・立ち止まっていた人が、次の一歩を踏む出すまでの話ということでいいんだと思う。で、それからとんとん拍子でうまくいくということは、おそらくない。
・あれだけ色んな問題が起きているスケールの大きな話なのに、なんて繊細なところを主題にするんだろう。
・音響効果が強い。見た目はほぼ稽古場なのに、ちゃんと宇宙船の中のように感じる。
・井路端健一さん演じるウラヌスの人間らしさと人工物らしさの塩梅が絶妙だった。
・ティーチインの制度は面白いけど、自分の感想を書くときにとても影響を受けてしまうので、ちょっと困る。
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