観劇三昧: undercurrent『LOST + FOUND』
2021/1/16
抽象度の高いダンスなので、はっきりしたあらすじはなし。
始まりは森の中の映像。しっとりした音楽に、男女数名の優雅な踊りを合わせる。
体重を感じさせない人間らしくない動きから、森の妖精とか、言葉で解釈してみたそばから陳腐になっていくのでやめる。
循環が一つのテーマとのこと。
そう思ってみればそう見えるけど、この誘導のされ方で大丈夫なのか不安になる。
他のお客さんはみんなこういう作品を観ながら何を考えているんだろう。
視覚と聴覚の気持ちよさを味わうだけでいいんだろうか。音楽もとても大事。
ダンスの中ではベタな部類なんだろうけど、陽気な村踊り(勝手に名付けた)のシーンが好き。
背景の映像が身体に投影されている部分込みでかっこいい。
昔、役者は顔で踊るんだとアドバイスをもらったことを思い出す。
本作の演者さんたちは、体だけで表現できるので、表情には頼っていない。
それでも、ちゃんと表情のようなものは伝わってくる。
真似できたらさぞかし気持ちいいだろうと思う。
◼︎あらすじ
枝をはなれた葉は、
ひとときの自由を得る・・・
循環する物質の過程にすぎない我々の
存在する意味はどこにあるのか?
喪失の苦しみを越えることは、
虚しさを満たすことは可能なのか?
undercurrent5年ぶりの劇場公演では、
身体表現を通じて
他者と共有される『物語』のなかに
その答えを探る。
◼︎キャスト
岡崎愛
中村萌
天野光雄
いはらみく
氏野里香(リリーエアライン)
梅田由香理(Company Little Wisdom)
竹廣隼人(LEoN/Noir)
谷森雄次(CompanyLittleWisdom/LEoN/Noir)
◼︎スタッフ
演出:村田絵美
照明プラン:大塚雅史(DASH COMPANY)
音響:とんかつ(とんかつ音房)
舞台監督:佐野泰広(CQ)
制作:馬場恵(シバイシマイ)
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