遠藤雷太のうろうろブログ

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アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場2.0』(観フェス2018)

2018-03-16 01:59:50 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場2.0』

2018/3/14

本番間近、ほとんど脚本ができず、追い詰められた脚本家や役者たちが、床をバミると2週間後の自分と入れ替わる魔法のビニテを見つける話。

演劇関係者の「そんなこと考え出したらいよいよ終わり」というダメな妄想の具現化。

演劇関係者かつ筆の遅い自分にとっては直視するのがただただつらい。客観的に見ることができない。

登場人物のほうの脚本家の服装や猫背がそれっぽい。というか自分っぽい。

脚本の冨坂友さんはつらくなかったんだろうか。逆に早いタイプなのか。

作中、出演者の中でも、劇団員と客演のちょっとした立場の違いが描かれているのが良かった。

外からでは気付きにくい細かい部分も拾っている。

稽古場でよくある身のない世間話がものすごいテンポで決まっている。集団としての錬度が高い。

もともと出演者が13人と多い上に、今の自分と二週間後の自分+αで膨大な数の登場人物が出てくる。

それを捌き切る交通整理力は恐るべしとしか言いようがない。

※「感動賞」に投票しました。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:アガリスクエンターテイメント
公演時期 2017/03/06
上演時間 02:07:05
地域:関東

出演者:
淺越岳人/鹿島ゆきこ/熊谷有芳/甲田守/塩原俊之/沈ゆうこ/津和野諒/前田友里子/矢吹ジャンプ(ファルスシアター]/斉藤コータ(コメディユニット磯川家)/ハマカワフミエ/さいとう篤史(ジョナサンズ・東京公演のみ)/古屋敷悠(ECHOES・京都公演のみ)

スタッフ :
脚本・演出:冨坂友/文芸助手:淺越岳人/演出助手:倉垣まどか/音楽:三濱徹也/舞台監督:大地洋一/舞台美術:袴田長武/照明:山内祐太(東京)/音響:安藤達朗(東京)/下田要・石田泰司(京都)/劇中映像:ピエール/舞台写真:石澤知絵子/宣伝美術:蒔田桃菜/制作:佐伯凛果/制作助手:樫村健人/制作協力:杉山純じ(東京)/小林大陸(京都)/撮影・編集:細居大輔(シガラキ)/主催:アガリスクエンターテイメント/共催:NPO法人フリンジシアタープロジェクト

あらすじ
超遅筆な脚本家率いる若手劇団「第六十三小隊」は、勝負をかけた公演を二週間後に控えながら、台本が1ページも無いという危機に瀕していた。
ある日、稽古場にて偶然タイムマシンを発見した劇団員達は起死回生の策を思いつく。
それは「稽古最終日まで行って、完成したあとの台本を取ってくる」というものだった…!

 

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