観劇三昧:うさぎストライプ『空想科学』
2018/3/19
カフカの『変身』がモチーフとのことだけど、どちらかというと、「朝起きると死んでいた男」と交際する女の一生を描いた話。
あくまで女性側の目線。
頭に斧が刺さっている姿は、お笑いのコントでしか見たことないけど、お話自体はきちんと組み立てられた不条理劇。
謎の提示の仕方が投げっぱなしになっていない。時間と空間のズレがきちんとコントロールされている感じ。
ハードコアな不条理は苦手なので、こういうのはありがたい。
あんなにミラーボール吊ってる舞台を初めて見た。脚本だけでも相当強いと思うけど、演出の主張も結構強い。
ポップな見せ方は個人的に好み。セックスシーンがなんかかわいい。
無愛想な男がゆっくり打ち解けていく感じ。
「俺、ちゃんといたかな」という台詞。
毛根への負担が大きそうなのがちょっと心配。
※「芸術賞」に投票しました。
■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:うさぎストライプ
公演時期 2014/12/21
上演時間 00:59:01
地域:関東
出演者:
斉藤マッチュ/川田智美/亀山浩史(うさぎストライプ)/森岡望(青年団)/すがやかずみ(野鳩)
スタッフ :
作・演出:大池容子(うさぎストライプ・青年団演出部)
照明:黒太剛亮(黒猿)/照明操作:赤間和夏/音響:角田里枝/当日制作:石川景子(青年団)/制作・ドラマターグ:金澤昭(うさぎストライプ・青年団)/宣伝美術・ブランディング:西泰宏(うさぎストライプ)/映像制作:白浜哲/総合プロデューサー:平田オリザ/技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)/制作協力:木元太郎(アゴラ企画)/企画制作:うさぎストライプ/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/協力:黒猿/青年団/(有)レトル
あらすじ
男の頭には、斧が刺さっていた。カフカの『変身』をモチーフに「朝、目覚めると、死んでいた男」が主人公の、うさぎストライプの不条理劇。vol.0『おやすみなさい』から描き続けてきた「夢」が軸となり、繋がるはずのない過去と現在が繋がってしまう、“ちょっと不思議なSFうさぎ”。虚構と現実、生と死がごちゃ混ぜになっていく、うさぎストライプの新たな展開の幕開けとなった作品です。
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