観劇三昧:モンゴルズシアターカンパニー『遊んで、お父さんーヒトラーvsフロイトー』(観フェス2018)
2018/3/22
ユダヤ人医者ブロッホが、6歳のアドルフ・ヒトラーを治療するため、精神科医のフロイトを紹介する話。
実際にフロイトがヒトラーを診察した事実があるかどうかは、ちょっと検索しただけではよくわからず。
なにぶん6歳なのでヒトラー自身は舞台には登場せず、ブロッホ、フロイト、ヒトラーの両親の四人芝居。
ヒトラーのユダヤ人嫌悪は父親への嫌悪が原因という仮説。
ただ、家庭環境が異常すぎるので、そんなに単純ではないことも描かれている。
人種差別と反知性主義がとても近しいところにあるのが生々しい。
こういう話の通じない、手に負えない、口だけがひたすら達者な人、今でもよく見かける。
会場は、劇場ではなく、公民館みたいなところで、暗転でも光が漏れていたり、外の音が中に入ってきたりする環境。
こういうところでもこれだけ聞かせられる会話劇ができるというのが新鮮。
※「観劇ビギナー賞」に投票しました。
■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:モンゴルズシアターカンパニー
公演時期 2017/01/14
上演時間 01:00:51
地域:関西
出演者:
宮村信吾(劇団EN)/松原一純(A級MissingLink)/藤田和広/福良千尋
スタッフ :
作:くるみざわしん(光の領地)/演出:増田雄(モンゴルズシアターカンパニー)
あらすじ
1895年。クララ・ヒトラー(35)は毎晩悪夢にうなされている我が子アドルフ(6)が心配であった。ある日、自身の主治医であるエドゥアルド・ブロッホ(23)に相談すると、ある精神科医を紹介される。やってきた医師こそジグムント・フロイト(39)であった。フロイトはクララから子供の様態を聞きだし、やがて父親アロイスによる虐待が原因であることがわかってくる・・・。
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