ヤフーニュースで、未だに紅白歌合戦の記事が載るので
今更ながらだが、私も振り返ってみようと思う。
紅白は、自分がおせち料理を作るようになって
殆どまともに観たことがない。
たまに、正月旅行をまたいだりする時に
ある程度まとまって観られることもあるが
40年近く最初から最後まで何となくでも通しで観たことはないなぁ。
この間も、一応テレビは紅白がついていて
自分が好きな歌手の時だけ、手を止めて、台所から出て観に行った。
それも、段々、そこまでして観たい人も少なくなり・・・
たまたま、休憩の時とかに目に入った歌手がお気に入りなら観たり。
だから、私の中で、紅白の終わりは未だに「藤山一郎」なのである。
谷村新司になった時は違和感しかなかった。
勿論、素敵な歌手だと思うけれどね。
今は誰なのかしら?大トリはMISIAみたいだけれど。
男性陣の福山雅治は、もう少し相応しい人がいると思うのは私だけ?
そんな訳で、子どもの頃から基本的に時が止まっている。
私の紅白は、キャンディーズとピンクレディーを姉と共に歌い踊り、
フランク永井と菅原洋一のダンディーな声に痺れ、
サブちゃんをはじめとした演歌に聞き惚れ、
相良直美と水前寺清子の「ありがとう」コンビの歌を一緒に歌い、
市丸姉さんの三味線ブギウギを歌っては母に怒られ、
そして、藤山一郎の「丘を越えて」「青い山脈」「長崎の鐘」
今年はどれ?と思いながら、「長崎の鐘」だと涙を流し・・・
紅白がお祭りのような時代が私にもあった。
今は、色々な批判のある紅白だが、やはり、一応流している。
今年(去年だが)は、おせちを1日に跨がって作る事になったので
比較的気持ちに余裕があり、いくつかリアルタイムで全曲聴いたりした。
でも、やはり古めの曲を中心に聴いてしまうなぁ。
南こうせつ&イルカ、THE ALFEE、玉置浩二、B'z。
新しい人では、米津玄師、Creepy Nuts、こっちのけんと。
後は演歌では坂本冬美だけ聴く事ができた(後はタイミング合わず)
こっちのけんとさんは、明るい曲調なのに悲痛な叫びという
その対比が痛々しい。
息子も、玉置浩二やB'zは圧倒されたようだ。
この年は、能登の地震があったので、能登の歌を歌った石川さゆりや
坂本冬美をメインにしても良かったのに、と思った。
でも、総じて私は面白かったな。
今の私は、新しい歌をビジュアル付きで観る機会もないし。
(Spotifyで流す事があって、曲は知っている、というのは結構あった)
でも、書き出していて思ったが、市丸姉さんは、今だったら完全アウトだろうなぁ。
子どもだったので、何故母が嫌がるのか分からなかったが、
時代的に容認(寧ろ男性からしたら甲斐性?)されていた玄人さんといえど、
ああいう立場の人を許せない女性(特に既婚者)は当時もいたのだ。
スキャンダルを知っている母世代にとっては、やはり自分の立場としても
「敵」扱いだったのだろう。
ただ、社会はそうではなかった、という事だ。
今、某民放テレビを観ると、スポンサーが次々に降り
ACジャパンのCMばかり流れている。
まるで、震災後のようだ・・・
今は、女性絡みの問題は、当事者だけの問題ではなくなっている。
私は、丁度過渡期の世代なので、両方の声を聞くことが多いが
やはり、私自身は根底に嫌悪感があるのは否めない。
ただ、仕事となると・・・まぁ、人気商売は難しいだろうが
それ以外に能力がある人や企業の場合は、どこまでを責任とするのか。
少なくても、法の裁きを受ける事以外は、など、考え方は様々。
その内、「紅白」で男女を分けることも出来なくなるのかもね。