私は現在2種類の仕事があるのだが
1つは子どもの美術講師、もう1つは漫画家。
会社員と違って、好きな事が仕事で良いね、などと
言われることもあるのだが
(会社員だって、好きな仕事をしている人はいると思うけれど)
仕事である限り、全て楽しい仕事ではない。
ただ、勿論、楽しかったり、ある程度適性があるから
この仕事をしているのも事実。
今日は、講師仕事の作業をしたのだが、2番目に好きな仕事だった。
内容は、次回のプログラムに向けての下地作り。
自分が作った型を画用紙に写して、ひたすら切り分ける。
画用紙を切って印を付けて切る。
単純作業の繰り返しだ。
こういうの好きなのでライン仕事向いてると思うのだけれどなぁ・・・
漫画の場合、好きなのは1つだけ。
これは講師仕事にもいえるのだが所謂「アイディア出し」だ。
講師仕事の場合、園児だったり小学生だったりが
無理なく、ある程度納得できるクオリティで
時間内、予算内で出来るプログラムを考えないといけない。
勿論、課程や出来上がりも満足して貰えるのも忘れてはいけない。
と、まぁ、結構制約があるのだが、それを思いついて
頭で形を考え、試作して、自分の中で「これだ」と思えた時。
アイディアを思いついて形にしていく時の楽しさは
何物にも代えがたい。
漫画も、ストーリーを思いつき、色々なエピソードがモヤモヤとした雲になり
頭に集まってきて、プロットとして骨組みが吐き出され、
ネームとして完全に話として成立する時。
講師仕事の場合、内容的に単純な物が多いので
作る過程もそう大変では無いのだが
漫画の場合、後の作業は、ひたすら苦行である。
原作者になって作画者を募って描いて貰いたいくらいだが
現状無理なので、自分で描くしかない。
描く作業も、瞬間的に楽しいと思える時もあるのだが
とにかく、私にとっては大変。
だからと言って、絵を無くして、小説にすれば良いかと言えば
文章で全てを表現できるスキルがない。
私の場合、そもそも漫画で表現するようにストーリーが浮かぶというのもある。
そのために、いつもアンテナを張っている(無意識に)
日常の些末なこと、社会情勢のような大きなこと、
様々なことで、自分の琴線に触れたり、ちょっとした引っかかりで
アイディアが膨らんだりする。
今日は、単純作業をしていたのだが、作業が終わって片付けをしている時
近くにあった綿棒が空になっていたので、新しいのを出した際、
空になったケースを捨てようとして、夏休み宿題講座のアイディアを思いついた。
そうなると、もう、夢中になって、展開を考えてしまう。
もう、夕方の家事を始めないといけないのに・・・
このアイディアの神様が降臨してくると
もう、僕の私は従うしかない。
この瞬間のために、この仕事しているんだよなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます