夫は平熱が多くなり、風邪薬もストップ。
医師からは月曜から出社OKとの事で順調で何より。
さて、問題は息子である。
塾をサボり始めている。
その直近に、塾自体が2日休みがあり、
そういう事も影響しているのかもしれない。
息子は自閉症スペクトラムの診断も幼少期に下り
療育なども経て、私も自分ができる限りのことはしてきたつもりだが
思わぬ二次障碍が何度も色々な形で出たり
今では心療内科のお世話になっているので
調子がよく見えても、ちょっとした事で普通の生活が困難になる。
ただ、息子も高校三年生になり、
社会に出て自立する時間が迫ってきているので
それまでには、何とか、社会性を身につけさせたいと
最低限の事はしてきたと思う。
それでも、まぁ、難しいかな、と懸念材料はいくつかある。
とはいえ、今の状況(軽度)だと、手帳取得もできないだろうし
特別枠で働くような道もなさそうなので
何とか息子にあった、ストレスが少なめの道に行って欲しいと願っている。
本来ならば、塾に通わないと入れない大学なんて行かなくても良いのだが
(選ばなければ入れる大学はあるのだし)
当人が定めてしまった以上、それを止めるのが最大のストレスになるし、と
何が正解か分からないままここまで来た。
そもそも、勉強嫌い、集中力が持たない、我慢が出来ない、という
大学受験に最も向いていない性質のくせに
知的好奇心旺盛(好きな勉強は自主的に何でもやる)
高度な学術環境を求める、という
それはギフテッドだけに与えられた特権
(さして勉強しなくても入ってしまうくらいの能力)を
たかが、多少知能が高いだけの息子に与えられる訳はないので
やはり、継続的で質の高い勉強は不可欠。
流石に息子も自分の能力の限界を知り
ようやく高3から重い腰を上げて
親からしたら驚く程勉強しているのだが
(それでも塾で夏休み2時間寝ていた、というのは衝撃だった)
多分、普通の受験生(少なくても息子の目指す国立大学志望者)は
息子の2倍以上は勉強していると思われる。
(そもそもスタートも遅いし)
正直、今の成績では息子の第一志望校は難しいと思う。
目標が高いのは悪くないが、そこに至るまでの努力を
息子の性質で乗り切れるのかが心配だった。
この塾をサボり始めている現状に
あぁ、やっぱりね・・・と、どこかで思う自分がいる。
私としては、このまま塾に行かなくなるのが心配なのではなく
それによって引き起こされるかもしれない
二次障碍の方が余程心配なのである。
今も続くメンタルペインの悪化の他に行動制限がかかる可能性・・・
つまり社会生活が送れなくなる事だ。
息子が謎のメンタルペインになる度に
まずは専門医に受診させ、機能的な問題がなければ精神的だから、と
なだめすかしたり、医師に進言して貰ったり・・・
行動できなくなれば、それはそれで、押したり引いたり
毎回何の試練かと思うほど、親力を試されてきた。
忍耐・・・
今回もまた試されている。
「今日こそは行くよ」と息子。
「とりあえず、塾に顔だけ出して、勉強できなかったら
帰ってきていいから」と私。
せめて、その場にさえ行ければ、行き渋りのひとつになる
敷居が高くなるのを少しは防げるだろうからね。
(塾自体は映像授業で個々だから周りは気にしなくて良い)
今日は土曜日で学校は半ドン。
それでも学校は都内なので、地元塾に入るのは3時過ぎが多い。
弁当は遅くなるので、惣菜パンを持たせる。
3時、塾から入塾のメールなし、
4時、5時・・・塾からも息子からも連絡無し。
6時になり、夫に食事を作って隔離部屋に運び
大体7時頃、私もご飯を食べようとして
その前にスマホを確認したら
「登校しました」
塾からのメール。(タイムカード的な物を受講者は持っていて
入室退室の際にかざすと、自動的に親に連絡が入る)
学校を半ドンで終わってから今まで何をしていたかは謎だが
とりあえず、塾に顔出しだけはできたので良かった。
それまで、息子に何度連絡しようかと思ったか、
でも、それは追い詰めることになるので我慢していた。
すぐに帰ってくるかと思いきや
塾が終わる10時くらいまでしっかりいてから帰ってきた。
帰ってきた息子は、この数日にはない晴れ晴れとした笑顔で
「学校の後、学校の友達と7人でファミレスでご飯食べてた」
「塾でしっかり勉強できた」と嬉しそうに報告。
良かった
上手く気分転換できたのもそうだが
そのきっかけが友人同士との交流というのが嬉しい。
社会性(コミュニケーション)
これがずっと課題だった息子。
中学あたりから、段々良くなってきたのだが
こうして、メンタルを救うのに人との関わりで持ち直せると
この先明るい希望が見えてくる。
良い大学、それも勿論素晴らしい事だけれど
それよりも、社会性の動物として生き抜ける力の方が大切。
人は一人では生きられない。
それならば、人とどう自分が上手く付き合って、嫌な事は流したり、
そして、人と交流する事の喜び素晴らしさを享受できた方が
人生楽だし楽しいのである。
それが、簡単に手に入らない人もいるし
まさに息子はそのタイプなのだが、
その性質が分かった後に、試行錯誤しながら親として関わってきた事が
少しでも、息子の人生を照らしていたのだとしたら
それは親冥利に尽きる。
賽の河原
何度そう思った事だろうか。
でも、着実に、息子は成長している。
また、明日は心配で胸が潰れそうになるかもしれないが
今日はゆっくり眠れそうだ。