清代の姚文瀚による《摹宋人文会図巻》部分(パブリックドメイン)
紀昀(きいん)の著作『閱微草堂筆記』より「幽霊が自身の冤罪を訴える話」を2つ、ご紹介します。1つは、本当の幽霊による真実の証言。もう1つは、ニセの幽霊による偽証言です。
- 幽霊がとり憑き、真実を語る
清の乾隆15年(1750)に、政府の倉庫から玉器(工芸品)が盗まれる事件が発生しました。衙門(担当の役所)は、すぐに政府の園林ではたらく下僕を集めて、1人ひとり調査しました。調査官はその日のうちに、下僕たちの主人である常明にも尋問しています。
常明が、その問いに答えていると、突然子供の声に変わり、こう言ったのです。「この男(常明)は、玉器を盗んではいませんが、人を殺しました。この男が殺した相手は、私です」
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