太宗に問われて答える孔頴達(くようだつ)の言は、さらに続く。
「陛下。そもそも帝王たる人物は、内側に神明(しんめい)なる心を持ちますが、外に向けては奥ゆかしく、寡黙で、何も言わないのです。そのようにして奥深くて測ることができないように(人々に)思わせているのです」
「もしも最高の地位にある方が、ご自身の聡明さを輝かせ、その才能をもって人をしのぐほどになったら、どうなるでしょうか。きっとご自身の過ちを粉飾し、お諌めする臣下の口をふさいでしまうことになります」
「そうなると、上下の心が隔たって、君臣の間にあるべき道にそむくことになります。古(いにしえ)より、国が滅ぶ原因は、このこと以外にはないのでございます」
太宗は、孔頴達の言葉を最後まで静かに聞き、こう述べた。
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