「現代版の大躍進」と揶揄される「退林還耕」運動は依然として中国南部で続いている。2023年11月30日、雲南省の数百の村民が、連日のように当局の「耕地改造」政策に反抗する様子を捉えた動画がネットに流出した。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)
1950年代の終盤に、中国共産党の毛沢東が命じた「大躍進」運動は、中国全土に大飢饉をまねいて数千万の餓死者を出すという、惨憺たる結果となった。
それから60数年後の今、「現代版の大躍進」と揶揄される「退林還耕」運動は、依然として中国南部で続いている。
2023年3月の全人代(全国人民代表大会)において、中国共産党の首魁・習近平は中共政府に対して「食糧5千万トンを増産する計画」を指示した。
習近平が命じたその計画は、名目上は「農業強国」としての中国を世界に確立するために出された指示であった。
しかしその背景には、異常気象や洪水による広範囲な被害、蝗(いなご)やヨトウガなどの虫害、そして度重なる疫病によって農村人口が激減していることなど、中国国内における食糧生産の基盤が、すでに重大な危機に瀕していることがある。もちろん中共当局は、それらについて一切公表していない。
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