《長谷寺縁起絵巻》14世紀、鎌倉~南北朝時代、徳川美術館、愛知/パブリックドメイン)
南北朝時代(紀元420-589年)は、戦乱に満ちた時代でした。中国は分裂し、様々な将軍がそれぞれの国を数十年ほど支配しましたが、後継者に権力を譲ることができず、長期にわたる王朝を確立して、中国を統一することができませんでした。同時に、仏教や仏教芸術が中国に活発に広がった時代でもあります。
三国時代を経て、紀元265年頃、司馬炎が西晋を建立しました。朝廷の内乱のため、西晋は北部の匈奴の侵略を招いてしまいました。このため、西晋は滅亡し、王族の一部が長江以北の南京に遷都し、東晋を建国しました。420年、軍閥の劉裕が帝王を廃位させ、南朝の最初の政権を打ち立てました。以降150年にわたって、中国南部の支配権は、三つの氏族間で点々とすることになりました。
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