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【関西中国】「第17回町並みと民家を訪ねる会」

2013-10-27 | 関西中国地域ブロック
10月27日(日)に大阪府大阪市で行われた
「第17回町並みと民家を訪ねる会」の報告です。


12名の参加がありました。


関西中国地域ブロック事務局より


台風一過のよく晴れた一日、今回は摂津の東端、平野郷を訪れました。
ここは古くは聖徳太子、坂上田村麻呂などに縁のある町で、
中世以降は環濠集落に囲まれた、自治組織の町として栄え、
先の大戦による空襲被害も受けなった為、町割が当時のままに残っている、
大阪では数少ない古い町の風情が残っているところです。
 
最初に、国の重文である奥田邸から探訪を始めました。
江戸期の初期に始まったと思われる、茅葺の豪壮で風格を
漂わす美しい庄屋建築です。表門を入り、煙の漂う「かまど」の台所から、
主屋、乾蔵、旧綿蔵、納屋、米蔵など、丁寧なお話を聞きながら堪能しました。
帰るとき母屋の左側にある樹齢四百年という銀木犀がいっぱいに
咲き誇っていました。
 
続いて、がんこ平野郷屋敷(江戸期の屋敷)で昼食をいただき、
平野川に沿って北上、平野郷の環濠のあったところまで歩きました。
この環濠集落は河川を活用した流通の要衝として、賑った町で、
現在平野公園と杭全神社の一角にその名残が残っています。

ここの、赤留比売命神社から西に向かって路地がのびていますが、
その一角が平野の古い建屋が残っています。大方の町家が新しい家に変り、
路地は残っていますが、当時の風情が失われつつあるようです。
 
そんな町を何とかしようと、有志が集って町おこしの一環として、
町の伝統文化を守ろうと、町ぐるみ博物館を作って頑張っておられます。
全興寺の境内はそのよい事例ですが、その一角に平野郷のまちなみ模型が
作ってあり、往時の町のありようが、よくわかります。博物館といっても
小さなかわいらしいものですが十四箇所があるそうです。その一つである
映像資料館(染物屋さん)でお話を聞きました。この町の四季を通じた、
伝統祭事やイベントの映像を見せていただき、その熱意がよく伝わりました。

平野はお寺が大変に多いところですが、その中でも大念仏寺は大阪で一番
大きな木造建造物だそうで、ここで北山さんから融通念仏宗及び
他の浄土系各宗派の教義の違いについて解説を頂きました。

最後に杭全神社におまいりし本日の行程を終わりにしました。それにつけても
平野郷を守ろうと町おこしに頑張る皆さんの心意気を感じ、手作りの町だなあと、
思いました。




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