セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

宇陀松山 その3(最終)

2013-06-12 10:01:14 | 宇陀
今日もいいお天気です。

昨日パラついた雨もすぐにやんでしまって。

台風にちょっと期待していたのにそれちゃうし。


田畑のためにも、そろそろまとまった雨が欲しいところです。



さて、宇陀松山編、最後の回になります。


趣ある灯籠が並ぶ参道を見つけて上がっていくと、春日神社がありました。






階段にはいろんな文字が彫ってありました。





やがて朱塗りの立派な社殿が見えてきます。









マンガのような狛犬の顔。




思わず吹き出してしまいます。

えっへ~~~~と、にっか~~~~と笑っていますね。


横から見ると、やっと狛犬っぽく見えました。





首になにか装飾が彫られていて、前足にもシマシマの横線が彫られているし、頭には縄を巻いているのかな?

まるで人間のようで、なんとも豪華な狛犬さんです。


美しく塗られている朱色が眩しいほどでした。





広い境内は綺麗に整えられています。





お参りをして、神社を後にしました。



鳥居を出てすぐの横道から山城へと通じる道がありました。





日が傾いてきているし、行くかどうか悩んだのですが、旦那が行こうというので、頑張って登ってみることに。


結構急な階段が続きます。




真っすぐに伸びる杉の木を見上げていたいのですが、登らなければ。


登りはじめて5分で、「しんどいよ?」「めっちゃしんどいな」と、二人とも息が上がりまくり。


後悔したところでここまで登ればもうあとは行くしかない。


頑張りました。



あっ! ぽっかりと空がひらけています。




もしかして!!








着いた~~~~!!!

の、登りきった。。。ぜいぜい。



何て素晴らしい見晴らしでしょう……。


さすが山城、ぐるりと360度、周りの山並みを見下ろせるところにあるのですね。









疲れが吹き飛ぶ眺めです。


こんもりした頂上まで上がってみます。






おや、小さくへとへとな人が写っていますね(笑)。


何百年も見守ってきたような大きな木々と、草に埋もれた石の階段。




時の流れを感じます。



頂上には、石碑が建っていました。





この山城は、宇陀松山城と呼ばれています。

秋山城と呼ばれていた時期もあったようです。

古くからあったお城でしたが、大坂夏の陣のころに廃城となりました。

風で揺れる枝同士がぶつかり合って、ぎ~、ぎ~と音を立てていて、なんとも侘しいような感じがしました。


『国破れて山河在り 城春にして草木深し……』(杜甫 春望より抜粋)

『夏草や 強者どもが 夢のあと』 (松尾芭蕉)


まさにそんな、風景でした。



素晴らしい山々の眺めをいつまでも見ていたいのですが、日が沈む前に山を下りなければなりません。


最後の西日、魔法の光に輝いている草の上を、さく、さくと、金色に透ける木々を目に焼き付けながら歩いて行きました。





森の中に戻ると一気に日の光が届かない薄暗い道になりました。


……山の夜は闇の者たちの時間。


そんな怖い想像が、私を焦らせて駆け足にさせます。


飛ぶように走って、あっという間に山を下りてきました。


一番下まで降りると、外の明るさにとてもほっとして、そこから春日神社まではゆっくりと歩いて戻りました。


戻ってきたぁ~~。

ん?あれ??


さっきも見た分岐点の石碑の横に、なんと。

杖があったではありませんか!!!




これを先に見ていたら、階段のきつさを予測して登るのをもう少し考えたことでしょう。。。


石碑に隠れて見えてなかったなぁ……。

はぁあああ。

ぶらぶらと町歩きのはずが、なぜか大汗をかく登山になってしまいました。



まあ、頑張ったおかげで素晴らしい眺めを見ることができたので、結果オーライですね。



昼前から夕方まで、半日ほどの旅でしたが、ずいぶんとボリュームのあるものになりました。



道の駅で美味しそうな最中や素朴な味の飴玉などを買って、帰路につきました。


ちなみに帰りは、旦那が五條にあるおいしいマグロ丼のお店『浅野屋』に行きたいというので、宇陀から吉野を突っ切って、大淀を経て五條に、ロングドライブ。


新しい道を知ることができて、吉野川の眺めも見られて、いい道のりでした。


いつ食べてもおいしい、浅野屋のマグロ丼です。




私はいつも中トロ丼定食です。

マグロって、旨味があって美味しいですよね~。





ここのお店でその次に大好きな、マグロの唐揚げ。




さっくりして、中はホロリ。

最高です。

定食についてくるので、いつも楽しみなのです。


酸っぱい大根のサラダの上にもマグロ。





友達に教えてもらったこのお店。

国道24号線沿いにありますので、五條方面に行かれた際はオススメのお店ですよ!



それでは、今日のお見送りは……?



おなかに葉っぱをつけて、ご機嫌にごろりんダンス中のイブちょさんです。





ご~ろりん、ご~ろりん、ご~ろりん……、

ぱ!




ぴしっ!


むふ~ん。





がじがじ。





ス~ヤス~ヤスヤ。





日差しのキツい日は、日陰でじーっとお外を満喫しています。

私は炎天下でひたすら見守ります。



私が我慢できる時間が、イブちょの散歩時間です(苦)。


それでは、また次回!!


宇陀松山 その2

2013-06-10 16:35:40 | 宇陀
日中は焼け付く真夏日、朝夕は半袖ではちょっと涼しい、そんな季節ですね。

ざあっとたくさん降る雨が待ち遠しい。

梅雨に入ったのになぁ。


……まあ、もうちょっとしたら嫌ってほど降ってくるかな。


宇陀松山地区の旅、今回は、『森野旧薬園』という薬草園で見たお花をアップしようと思います。


宇陀という土地は、飛鳥時代から『阿騎野(あきの)』と呼ばれる宮廷のお狩場だったそうです。

推古天皇の時代には、薬草狩りが行われていた記述もあるそうで、古来より薬の町としても有名だったそうです。

動植物がとても豊富な土地だったのでしょうね。


この森野旧薬園は、江戸時代に幕府から重用された薬草園だったそうで、建物などもとても歴史を感じます。





建物を抜けて中庭に出ると、豊か、としか表現できない様々な色の木々が生い茂った裏山が一望できます。




ここが、薬草園なのです。


わくわくしながら上がっていきます。




道ばたにシャガが咲いていました。




少し紫がかったシャガです。綺麗ですね~。


あちこちに薬草の表示板があるのですが、いろんな野草と混じって私にはどれがどれだか……。




咲く季節もまちまちですし、「ユリ、ユリならこの葉っぱなのかな……??」

そんな程度しか分かりませんでした。

とにかく言えることは、普段目にしたことがない草がたくさんたくさん生えているということだけ。

薬草に限らず野草もです。


薬草狩りをしにきていたというのはとても納得です。




薬草なのか野草なのか……。

面白い形のものがいっぱいで、きょろきょろするのが楽しい!


薬草は正直、見てもどれか正確にお伝えできそうにないので、野草などの可愛かった花をアップしようと思います。


まずは、ホウチャクソウ(宝鐸草)、ナルコユリに似ていますね。




カキオドシ。






縦に見ると、可愛い子供服がハンガーに吊るされているように見えませんか?



これは皆さんご存知、レンゲの花ですね。






大大大好き!!

小さい頃はこれの蜜を舐めたものでした。

いっぱいに咲き乱れるレンゲ畑は、毎年の大きな楽しみです。


またシャガがありました。こちらはほとんど白ですね。




新緑のころ吉野山に行くと、これの群落を見ることができます。

美しいですよ~~!!



小さな庵のような建物がいくつかあります。





その1つに入ってみると、またここでも、映画撮影ができそうな場所を発見。




廊下の向こうには、白い軍服を着た将校さんのすらりとした姿が似合いそうだなぁ……。

で、こちらの影からは、幼なじみの女性がじっと見つめている……。


はい、また妄想ですね。


雰囲気がありすぎて、なかなかこの影から立ち去ることができませんでした。



やっと外に出ると、枝の隙間からこぼれ落ちる光が眩しい!!




たぶん長い間自然に放っておかれている木々でしょう。

生命力に溢れ、荒々しくも美しい。



よく目についたお花、オドリコソウ(踊子草)。




踊り子というより、笠をかぶった男性が座っているように見えるのは私だけでしょうか。




薄いリンゴのような色で、可愛いです。


最後は、ウマノアシガタ(馬の足形)です。




葉っぱの形も、ちっとも馬の足形には見えない。




光沢があり、可愛らしいお花です。

こう見えて、素人が扱うのは難しい草なのだそうです。


この薬草園には、毒にも薬にもなる、そんな植物がいっぱいいっぱい植わっているのでしょうね。

西洋医学が本格的に入ってくるまでは、漢方薬としてここの薬草たちもたくさんの人たちを救ったんでしょうか。


今でもその優しい作用に助けられている人もいるのでしょうね。


先人たちの知恵、ずっと継承していってもらいたいです。

そして、安全な自然が守られますように。


そんなことを考えながら、薬草園を後にしました。





薬草の表示を見ても、「これかなぁ、いや、この草かなぁ?」と、ちっとも分からなかった私、薬草園の紹介がちゃんとできたとは言えませんが、雰囲気は伝わったでしょうかね……?


次回は城跡をご案内します。


それでは、今日のお見送りはしろちゅさんです。


しろちゅ~~~!


ちょっと肌寒い夜のしろちゅ。




毛布、あったかい?




イブちょのおなかが一番あったかいね。




ほんとうに最近は、一階でつくろぐことが増えました。




前とは違い、ごはんおねだりに2匹で来るようになったのです。

イブちょがおねだりをしだすと、しろちゅもとととと……と走ってきます。

あいかわらず1メートルの距離はありますが、無意味にうろうろと前を何度も横切ったり、頭をあちこちにこすりつけたり、ごろりんしてみせたり。

メーと鳴かれたらもう、メロメロです。


2匹で近寄ってごはん、ごはんと言う姿を見て、なんだかやっと、2匹飼ってるんだなぁという実感が持てた気がします。


今までは、「おかしいなぁ、うちには猫は2匹いるはずやのに」と、よくつぶやいていました。

ようやく、2階の下宿人から飼い猫へ、ステップアップしてきたのでしょう。

嬉しい限りです。


それなのに。

今日、おやつ代わりに違う種類のカリカリをあげようと、お皿をしろちゅの前にずいっと押したら、匂いを嗅ごうとしていたしろちゅのお鼻にヒット!!

しろちゅ、ビクッ!として、後ずさり、後ずさり……。

「ごめんってしろちゅ~、ほら、食べ食べ」とさらに近づけようとしたら、ぴゅーっと2階へ走って行ってしまいました。あああ。


怖がりにも程があるって~~~しろちゅう~~~~(泣)。



彼女と私の関係、まだこんな感じなんですよ。


それでは、また次回です



宇陀松山 その1

2013-06-07 00:30:58 | 宇陀
奈良県宇陀市にある宇陀松山地区。

古い町並みが保存されていると聞き、行ってみました。


うちから車で……、一時間くらいかな。


そう遠くもないので、ゆっくりと昼前に出発。

道の駅『宇陀路大宇陀』で車を置き、まずは腹ごしらえ。


道の駅併設のレストラン、メニューが豊富で悩んだけれど、やっぱりこの土地のものが食べたいということで。







にゅうめんと柿の葉寿司のセットを注文しました。

にゅうめんおいすぃ~~~!!

甘く煮たしいたけが、さすが奈良の田舎、分厚くて美味しかった~~~~!!!


柿の葉寿司も安心の美味しさ。

甘い酢飯がたまりません~~~。



さて、おなかがいっぱいになったことだし、そろそろ町並みを見に行くことにしましょう。


この回では、宇陀松山の町並みを主にご紹介したいと思います。



まずは、千軒舎という、観光案内所のようなところに入ってみます。

元は薬局や歯医者さんのおうちだったそうです。


すると、奥も見させてもらえるとのことで。

土間をそのまま通り抜けました。





映画に出てきそうな縁側ですね~。


お女中さんがすすすす……とお茶を載せたお盆を持って廊下を進み、失礼致します、とふすまをあけると、

中に気難しそうな旦那様が……。


頭の中で妄想がふくらみます。





ピカピカにお女中さんが磨いた縁側にどっしりと座る旦那様。

奥様や友人達も、一緒にこの庭を眺めていたかもしれません。

妄想が尽きませんね(笑)。


すごくいい雰囲気の場所でした。


通りに出ると、味のある建物が並んでいます。







いいお天気です。





これは途中で入った薬草園から宇陀松山の町並みを見下ろしています。




江戸時代とかから、屋根の雰囲気変わっていないんじゃないかな……。


瓦屋根って、味がありますね。



神社を見つけました。




上がってみましょう。





神楽岡神社です。




後ろが山だからか、とても綺麗な空気だなぁって思いました。

木の鳥居、好きです。




鳥居越しに町を眺めます。




ここの空気が凄く気に入って、立ち去り難かったので、動画を撮りました。


神楽岡神社 宇陀松山




リンクはこちらです。

動画『神楽岡神社 宇陀松山』



ちょっとビニール袋の音が入っちゃってますね、すみません。

可愛く鳥さんがさえずってくれていました。



さて、名残惜しいですがまた通りに戻りましょう。


宇陀松山地区は、そんなに大きな町ではありません。

ゆっくり歩いても半日で散策できてしまうくらい。

けれど通りのそこここに、心を奪われる景色があります。




綺麗に保たれている古い建物や、




素敵な看板。




長い歴史がありそうな、漢方薬のお店。




趣深い犬矢来(いぬやらい)。




家の前の曲がった柵みたいなののことです。

どうしてかグッとくる、落ち着いた雰囲気の家々。




シンプルな街灯が景観にマッチしていますね。




楽しい時間はあっという間に過ぎ、日がだいぶ暮れてきました。


今回発見したのですが、私、こんな感じのガラスの建具?が好きみたいです。




震えるほど懐かしい。




どうしてかな。


遺伝子のどこかに、こんな家に住んでいた記憶が残っているのかな。


不思議な体験でした。


宇陀松山の町並み、いかがでしたか?


この町では、古民家を利用して若い人がいろんなお店をしていたりするので、今度行く時はそういうのも見たいなぁと思います。


それでは次回は、先ほど少し書いた薬草園のことを書こうと思います。



今日のお見送りは、お散歩中のイブちょです!


ごろりんしてるのをしゃがんで見ていたら、急におヒモに興奮しだしてケリケリ!!お爪ジャキーン!!




痛い痛いっ!

慌てて足からおヒモを離します。


ちょーだい、ちょーだい!




ボクから取りに行くにゃよ~~。




来た~~~!




パシッ!かぷかぷ…。




ほんとおヒモ大好きだね~。

しっかり腹筋使うんだよ~。

これ以上たるまないように(^_^;)



それではまた次回お会いしましょう~~~