こんばんは。
今回は、仔猫たちが急に巣立つことになってしまった顛末を書こうと思います。
私のせいで、早く母子が別れてしまうことになりました。
すっとひろみママと仔猫たちを応援して下さったたくさんの方々に申し訳なく……。
今回の記事は、どちらかというと私の忘備録に近いものがありまして。
内容は暗いですし長くて私でも読み返すのに疲れちゃうほどなので。
もう可愛い仔猫たちの写真をする~んとみていただければ、それだけで充分です。
コメントも、なしで全然OKです。
最近重いお話が多くてすみません。。。
我が家の庭ですくすくと育っていた仔猫たち。
4月の始めに生まれたので、1ヶ月半が過ぎていました。
自分で小さなおうちから出られるようになった途端、てくてく、パタパタ、ぴゅ~~っ、どてっと、せわしなく動き回るようになり。
歯が生えてきていますね。
このまま生後2ヶ月を迎える頃までは、このままここで暮らしてもらおうと思っていました。
ひろみママと仔猫たちの動画です。
最後の方、ポンパパの声がして、ひろみちゃんはパパのところに行ってしまうのですが。
ひかりくんがそれを察して止めようとしています。
ママっ子くんらしい察しの良さだなぁと思いました。
ひろみママと仔猫たち
リンクは
こちらです。
ちなみにポンパパと仔猫たちは。
仔猫たちとポンパパ
リンクは
こちらです。
微妙な距離感でした。う~ん、パパ、残念。
そんなころ。
家の周辺でまとめて庭の殺虫剤撒きをすることになりました。
緑の多いこの地域では毎年行っていることでした。
細かなシャワー式で思い切り振りかけていくので、我が家がたとえしなくても、お隣との境目あたりにある仔猫たちのおうちにはたくさんかかってしまいます。
まだ小さい仔猫たちに万が一かかってしまったら大変なので、この日は一旦仔猫たちをカゴに避難させ、遠くへ離しておくことにしました。
ひろみちゃんが心配するだろうからと、もうひとつのカゴに入れて隣同士で置いておこうとしましたが、カゴにうまく捕まえることができず。
仕方なく、ここにいるからね、とカゴを見せながら、離していくことに。
遠くといっても、家から15メーターほど。
小一時間で終わるので、終わったらまたもとの場所に帰してあげようと思っていました。
おうちの場所には、2重3重のビニールとブルーシートでしっかりと覆いをかけておきました。
しかし。
ひろみママにそんな人間の事情なんて分かりません。
仔猫を取られてしまったと思ったひろみママは、離れたところからずっと鳴き続け、とっても怒っていました。
そして、散布が終わったので仔猫たちを元に戻すと。
あっと言う間に一匹くわえてお隣の庭へ走っていってしまいました!!
もうこんなお庭には、仔猫たちを置いておけない!!って思ったのでしょう……。
すっかり信用を失ってしまったのです。
もう里親さんが決まって、半月後には引き取ってもらうことになっていた仔猫たち。
ここで見失うわけにはいきません。
それに、連れて行った場所で可愛がってもらえるかどうかも分かりません。
慌てて追いかけて、仔猫たちをもう一度カゴに入れ直しました。
大変なことになってしまったと、血の気が引いていました。
もう怖くて、戻すことができません。
この時、私はすぐに父を病院へ連れて行く予定が入っており、その事情をご存知だったお隣の奥さんが、「まかしとき!」と仔猫たちを預かって下さいました。
ミルクを買って、飲ませておくとまで言って下さいました。
いろんな動物を飼った経験がある動物好きの奥さんの言葉に、助けられました。
何度も頭を下げて、カゴをお渡ししました。
父を無事病院まで送り届け、帰りに仔猫たちを家で預かるための道具をいろいろ揃えました。
くるねこ大和さんのブログで、仔猫たちはなかなか哺乳瓶の乳首を吸わないと知っていたので、スポイトも用意しました。
お隣の家へ引き取りに行くと、奥さんは必死にミルクを飲まそうとしてくださっていました。
やはり乳首は無理だったようで、2人で協力して口を開けては飲ませ、を繰り返しました。
なかなかうまくいきませんでしたが、仔猫たちがスヤスヤと眠りだしたので、我が家へと連れ帰りました。
一部屋を仔猫用の部屋として隔離して、段ボールで大きいおうちと小さい寝床、そしてトイレも作り。
仔猫たちを寝かせると、やっとほっと一息つきました。
お隣の奥さんに、ミルク代などを渡しに行きましたが、「自分もなにか手伝いたかったのだから、させてもらえてうれしかったの」とおっしゃって、受け取っていただけませんでした。
菓子折りだけ受け取っていただきました。
愛に溢れた方が隣にお住まいで、ほんとうに良かったです。
ひろみママは、家の前で鳴き続けていました。
うちにいることは分かっているので、ずっとぐるぐる家の周りを歩き回って鳴いていました。
前にTwitterで、仔猫を奪われた母猫がどんなに鳴き続けるか、というのを読んでいたので。
これが4、5日続くのだろうということは予想できました。
その声を聞くと何度もごめんね、と泣いておりました。
仔猫たちがとても元気で、すぐに新しい環境に慣れてくれたのが、せめてもの慰めでした。
私が部屋にやってくると、2匹のにゃ~!!の大合唱。
ミルクの時間だ~~!!って分かっていたのでしょうね。
逃げまくる仔猫にスポイトで飲ませるのはほんとうに難しく、くるさんの動画を何度も見て研究しながら、飲ませ続けました。
スポイトの先は固いので、乳首の先を切ったものをかぶせて使いました。
ネットでもいろいろ調べ続けるうち、歯が生えてきたら離乳の始まりと書いてあったので。
無理に乳首に慣らせるよりもお皿から飲んでくれれば……と思うようになり。
指にミルクをつけては舐めさせて、それを何度も繰り返し、それからそおっとお皿の前に立たせます。
すると。
こだまくん(ひろみジュニア)がペロリ、と舐め始めてくれました!!!
目が開くのも、おうちから出てくるのも早かったこだまくんは、ミルクに関してもさっと覚えてくれて。
それからはずっとお皿で飲んでくれるように!!
ひかりくん(ポンジュニア)は慎重派なので、次の日まではスポイトでした。
スポイトであげていた期間はほんとうに大変でした。
飲ませ終わって遊んで眠るのをずっと見届けているとあっという間に2時間以上……。
ぐったりとしながら着替え、仔猫部屋を出てきたらイブちょがでん!っと前を占拠していて。
なんとかして入ろうとするのを必死に防ぎ。
どおっと疲れて座っているとウトウト……。
またあっという間にミルクの時間が来て……。
子育ての苦労の一端を垣間見た気がしました。
まだ爪が引っ込められないひかりくんがもがくのをずっと押さえていたので、手は浅い爪あとだらけ。
しかしそんな痛がゆい傷も、2匹ともがお皿から飲めるようになる頃には愛おしく感じられるようになっていました。
しっぽの形がよく分かりますね。
ひかりくんは、ポンパパ譲りの綺麗なシマシマ。
こだまくんは、幸福をひっかけてくるカギしっぽ!
預かって2日目、
里親さんに事の次第をご連絡しました。
そして、引き取り時期を早めてもらえないか、ご相談。
というより、お願い。
とっても心優しい里親さんご夫婦は、早い引き取りを了承してくださいました。
ママからまだ少し早い段階で引き離してしまったことを何度も謝りました。
引き取っていただく日が決まると、私にできることは、しっかりミルクを飲ませることと。
仔猫たちの身体をきれいに保つこと。
ひろみママがしてくれていたみたいに、しっかりとスキンシップをとって安心させてあげること。
あとは排泄です。
仔猫が小さいあいだは、ママにおしりを舐めてもらって排泄をうながしてもらっているそうで。
私も、ネットでいろいろ調べながら、あたたかいお湯でしぼった綿100%のカットガーゼで優しくトントン。
ママとはやっぱり違うのか、そのときは出ませんでしたが、何度か繰り返すうちに、シートの上で小のほうをしていました。
自分で排泄ができるならと、段ボールで作ってあったトイレに何度も乗せてみます。
乗せてはおしりを刺激、を繰り返すうちに、ついにこだまくんがトイレ成功!!
猫の本能なのでしょうね、きちんと砂をざっこざっこして、トイレトレーニングも見事に乗り越えてくれました!!
初めてのチッチ。
こういうものまで撮ってしまうのは、親(がわり)バカですよねぇ……。
お別れの日がやってきました。
預かったときは、どうしようという不安が勝って余裕がなかった私でしたが、ついにお別れと思うと急にさみしさがこみ上げてきて。
せめていっぱい写真も動画も撮っておこうと、せっせとカメラを向けました。
私にすっかり懐いてくれた2匹は、段ボールハウスに手を差し入れるとそでにぶら下がって、肩までよじのぼってくるようになっていました。
愛おしくて可愛くて……。
何時間も仔猫部屋にいました。
この時撮った動画をずらっとアップしておきます。
長いものが多いので、お時間があるときにでもゆっくりご覧下さいね。
仔猫たち ミルクが来た!
リンク
仔猫たち、ミルクタイム
リンク
仔猫たち、ほたえる。
リンク
仔猫たち かみかみ
リンク
仔猫たち 眠いけどまだ遊ぶの!
リンク
仔猫たち ねむねむたいむ
リンク
撮りながらぼおっと見ていたんですよね……。
そうしたらどれも長くなってしまって……。
申し訳ないです。。。
夕方。
里親さんのおうちへついに出発です。
慣れない車の振動に耐えてくれて、仔猫たちは無事、里親さんのおうちに到着しました。
まずは動物病院へ連れて行き、栄養状態にまったく問題無し!とのお墨付きをいただきました。
便秘を心配していたのですが、大丈夫でした。
ひろみママがしっかりと育ててくれたからだなぁと、母親って素晴らしいと思いました。
里親さんのおうちに戻ってくると。
家族みんなであたたかく迎えて下さいました。
急な事態になってしまったことを改めて謝り。
こころよく引き受けて下さったことに、何度感謝の言葉を言っても言い足りませんでした。
ご夫婦ともに猫を飼った経験があり、しかもパパさんは小さい仔猫をミルクから育てた経験までお持ちで!!
猫がすぐにメロメロになってしまう手を、持っておられました。
人見知りなひかりくんが、あっという間にウットリ……。
広いリビングを歩き回って疲れてきた仔猫たち、ちょっと眠くなってきました。
と、ひかりくんが、私の正座していた足の隙間に入り込んで、足の下で落ち着こうとするそぶりをしました。
まるでひろみママのおなかの下に隠れるかのように……。
短い間でも、ひかりくんは私をママ代わりって思ってくれていたんだなぁと、感激しました。
家で引き取った次の日くらいかな、私の顔をじぃ~~~っと見続けていたひかりくん。
ちゃんと私を覚えてくれていたのでした。
このできごとは、ほんとうに嬉しかったです。
そんなひかりくんとまたすぐに別れてしまうなんて、ほんとうに申し訳なく思いました。
しかし、これから彼は、もう別れることのないパパとママと一緒に暮らしていくことができるのです。
どうか過酷な処遇にも耐えてほしいと、心の中でお願いしました。
最後に、1匹ずつ抱きしめて、里親さん宅をあとにしました。
人生のなかでたった数日だけでしたが、ママの経験をさせてもらえました。
(人の赤ちゃんの)保育のお手伝いはしたことがありましたが、完全24時間責任を持ってお世話をするのは初めてで。
かつてないほど頭をフル回転させ。
ずっと気を張っていました。
その反動で、お預けした帰りの車ではぼーっとしてしまって道は間違えるし、ひかりくんがこれからまたしばらくは不安でさみしい思いをしばらくするだろうと思うと涙がポロポロ……。
帰ってから2日ダウンしました。。。
日頃ちっとも使わない頭を急に使ったせいでしょう(爆)。
知恵熱。。。
ママさんは、とっても丁寧にその後のことをメールして下さいました。
なんと可愛い写真付きで!!
許可をいただいて、送っていただいた写真を載せたいと思います。
優しく抱っこしてもらって、可愛い丸窓のおうちも新たに作っていただきました。
とってもとっても大事にしていただいているのが伝わりました。
ありがたかったです。
数日後にもう一度訪ねると、ひかりくんはママさんのお膝に駆け上がって遊んでいて。
最初はちょっとビクビクしていたけれど、ようやく慣れてくれたとママさんが言っておられました。
よかった……。
こだまくんはいつもの通り、マイペースで物怖じせずに近づいてきてくれて。
この子はきっと、お客さんが来ても『いらっしゃい』って出迎えられる子に育つだろうなぁと思いました。
対照的な性格の2匹と関われて、貴重な経験をさせてもらったなぁと思います。
そして、2匹ともすっかりトイレができるようになっていました。
新しいトイレを用意していただき、仔猫たちが上がれるように階段も設置してくださっています。
こだまくん、自分でトイレに行って、チッチ成功!!
この子はほんとうに手のかからないいい子です……。
あとをついていったひかりくんも、大成功!
イエ~イ!とポーズをする後ろで、こだまくんがチェック中(笑)。
どうしてか、ひかりくんがトイレをするのを邪魔ばかりしていたこだまくん。
ネコパンチしたりずう~~んとのしかかったり。
ボクのトイレ、汚さないでよ!って感じなのかな?
壁とおもちゃの隙間に置かれた爪研ぎ。
この上で取っ組み合いをして遊んだら、そのままここでスヤスヤし始めました。
お庭にあったおうちと、ちょっと似た環境だなぁと思いました。
落ち着くのかもしれませんね。
仔猫たちの爪が尖っているのが取っ組み合いのときに心配で爪切りをお願いしたり。
便秘になっていないかを心配していただいたり。
私が心配なのでこうして下さいっていろいろお願いした事を、すべて丁寧にして下さり。
メールで全部教えて下さり。
ほんとうにありがたかったです。
無事離乳食に移行できたようで、ついにウンチも出ました!!
胃腸がちゃんと丈夫に育ってくれているか、とても心配だっので、ほんとにほんとに嬉しかったです。
仔猫たちは、新しいスタートをきることができました。
素晴らしいご家庭で暮らすことができて、仔猫たちはほんとうに幸せになれると思います。
里親さんとはもとは友達が縁を繋いでくれたのですが、友達にもほんとうに感謝です。
さて、残ったひろみちゃんのほうは。
仔猫たちと別れた日は、ほぼずっと鳴き続けていました。
ポンちゃんが慰めに来てくれたのですが、当たり散らしていました。。。
私にもシャー!!と威嚇していました。
次の日になると、ひろみちゃんは私にまたおなかを見せてくれたりして懐き始め、びっくりしました。
けれど、私に怒るというよりも、さみしい、会いたいといってずっと鳴いている感じでした。
3日、4日……。
鳴き続けました。
ポンちゃんなぐさめ隊がやってくると、しばらく鳴き止んで。
イブちょも、どうしたの、大丈夫?と、網戸越しに声をかけてくれていました。
私も何度もなでなで隊として出動していました。
ひろみちゃん:「にゃ~~~ん」
わたし:「ごめんなぁ」
「にゃ~~~ん」
「ほんまごめんな」
「にゃ~~~!」
「そうやなぁ、辛いなぁ」
「ぐるにゃ~~ん」
「うん……」
「く~~~ん」
「そうやなぁ、ごめんなぁ」
そうしてずっと、ひろみちゃんの気持ちを聞き続けました。
どちらにせよ、あと半月で別れはやってくるはずだったので、いずれはこうなっていたのですが。
もうすこし離乳が進んだ頃にしてあげたかったなぁと、パンパンに張ったお乳を撫でながら思いました。
お外から聞こえてくるひろみちゃんの声に、何度も涙が流れました。
こめんねぇ、ひろみちゃん。。。
猫がお外で生きていくのはほんとうに大変だから。
里親さん探しをしました。
飢えも寒さも知らずに、ずっと可愛がってもらえるようになるから。
正しい選択だったという思いは確かにあるのです。
けれど。
生物本来の生き方としてはやっぱりおかしくて。
母子は一緒に暮らして、自然と別れる時を待つべきで。
自分がしてしまったことを平然と受け止めることはできません。
もしこれが人の親子だったなら。
後ろから刺されても文句は言えないなぁと。
ひろみちゃんが甘えてくれる姿を見るたび、思っていました。
ひろみちゃんは今は落ち着いてきて、仔猫を思って鳴く回数も一日一回くらいになりました。
縁側の座布団の上にごろりと寝転んで、日向ぼっこでたっぷりお昼寝して。
ポンちゃんが来ればデートしに行ってくる、そんな生活に戻ってきています。
なでなでして?って言ってくればいっぱいゴシゴシ。
自分ができることは、していこうと思っています。
今回は、辛いことをたくさんすみませんでした。
最後まで読んでいただき、感謝です。
仔猫たちにいっぱいスキンシップをしていた反動は。
今はイブちょにぜんぶ還元されています。
仔猫の小さくて淡い毛並みのおなかを思い出しながら、イブちょのおおきなおなかをゴシゴシ、しています。
抱っこすると、お、重い!!
猫ってこんなに重かったっけ!?
それでは、また次回です~~~