こんにちは!
あたたかな小春日和になって、エアコンなしでいられるのが嬉しいセツです。
しかし!!
旦那が風邪をもらってきまして、目の前でげっほげっほ。
直撃をくらって私もげっほげっほ。
さらに、景色が白くかすんでしまうほどのPM2.5の襲撃もあり、鼻炎の劇症……。
ただいま前線にて激戦中でありますっ vs
皆さま、マスクで防ぎつつ、頑張って乗り切りましょうね
それでは、前回につづき、天川・下市ドライブを書いていきましょう。
今日は、天川村洞川温泉(どろがわおんせん)にある、『龍泉寺(りゅうせんじ)』を少し、ご紹介します。
龍泉寺はその名前の通り、龍の泉のお寺、なんです。
以前何度かご紹介した吉野山、あそこからここ天川村は真南に当たるのですが、その間にまたがる大峰山脈を修験道として切り開いたとされるのが『役小角(えんのおずの)』です。
『大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)』と呼ばれるこの修験道は、上のほうは未だに女人禁制で。
崖に突き出した大岩の上で逆さに吊るされて修行する山伏、そんな映像をテレビでご覧になったことはないでしょうか。
まさにそれがここで行われている、とっても厳しい修験道なのだそうです。
その修験道の玄関口にあたるのがこの洞川地区で。
全国からやってくる修験者たちを、昔から洞川温泉で温かく迎えておられたそうです。
役小角があるとき、清浄な水がこんこんと湧き出る泉を発見します。
それに龍の口(たつのくち)と名付け、ここに八大龍王尊をお祠りして、水行をしたそうです。
それがこのお寺のある場所です。
ね?龍の泉のお寺でしょう~。
現在でも、修験者たちはこの泉で水行をし、身を清めてから修験道へと入っていくそうです。
ちなみに、前回に書いた天河大弁財天社も、役小角がここの地主神・弁財天女を祀ったもので。
修験者たちはここでも、参籠修行をされていたそうです。
それでは、写真を見ていただきましょう~
龍の字が龍でできています。すごい!!
境内はすっぽりと雪で覆われていました。
立派な龍の彫り物。見とれます。
そして、とっても広い泉。
境内の広い範囲が泉になっています。
透明な水の傍にいると、身を清めてもらっているかのようにすうっとします。
それでは、その美しい水をいただきに行きましょう~。
こんな像がありました。
頭に龍が乗っていますね。
そして足元には。
亀!!
しかしよく見てみると、鹿のような大きな耳が付いているんです。
調べてみるとこれは亀ではなく、『贔屓(ひいき)』という中国の架空の動物なのだそうで。
耳・目・口が大きく、耳で世間の噂をしっかり把握し、目でしっかり世間を見、口で支えている人に助言するそうです。
『贔屓されている』とよく言いますが、つまりはこの動物に助けてもらっている、ということなんでしょう。
世間の話をよく聞いて、見て、話す……、これは、人として社会人として大切なことのようにも思いますし、まるで諜報活動を得意とする忍者みたいだなぁとも思うのですよ(笑)。
こんな看板が立ててありました。
これを読んでびっくりしたことが。
このお話、昔話の『龍の子太郎』の最初のシーンにそっくり!!!
龍(蛇?)であると知られた母親が、我が子に目玉を与えて去る。
子供はその目玉をなめて育ち、目玉がなくなると、母はもう1つの目玉をさらに子に与えます。
盲目になってしまった母は、朝に夕に子供の無事を鐘を鳴らして教えて下さいと言ってまた去って行きます。
龍の子太郎のお話は、主に信州と秋田の昔話をベースに作られたそうです。
けれど、ここ奈良県や、滋賀の三井寺にもその前半部分がずっと伝えられている。
昔はメジャーなお話だったのか、その一族が転々と移動して行ったからか。
不思議だなぁと思うのです。
ただ、作家の高田崇史さんの本を読んでいると、1つ目や1本足という表現は、製鉄をする山の民のことで、火を見続けたりふいごを踏み続けたりすることで痛めてしまうからそうなってしまうのだと書かれています。
つまり、この物語の母親は、山の民であったのかもしれません。
いろいろネットで読んでいると、父親については諸説あるようです。
父親は山に住む龍であるという説や、寺に残って母親のために朝な夕な鐘をつき続けたというものも。
母子の愛、夫婦の愛が、古来よりずっと、昔話として伝えられてきているのです。
きっとどの時代の人々も、このお話に胸を打たれたのでしょうね。
龍の子太郎、ご存知ない方は、ぜひ一度読んでみて下さいね。
信州では、このお話の前半と後半が、それぞれ別の地域で語り伝えられているそうですよ。
とてもドラマティックで、私にとって忘れられないお話です。
龍の子太郎、ネットや本によって少しずつ内容が違ったりするのですが。
最後には、母親は人に戻り、太郎と暮らす……、そんなエンディングが私は一番好きです。
母親が現れたという、水が湧き出る場所、龍の口。
この大岩の下から、透き通った水が流れてきていました。
この柄杓を使います。
卵を水の底で見つけました。
蛇への捧げものですね。
桜井市の大神神社でも、同じように卵を供える習慣があります。
清い水が流れるさまを見ながら、いただきます。
しゃがんでいたすぐ右横に、すごい木を発見!!
パッカリと裂けて真ん中が空っぽになっています。
カミナリでやられちゃったのかなぁ……と思いながら見上げると。
なんと、薄っぺらいまま高い高いところまで伸びている!!
ちゃんと木として葉っぱも繁らせているのです。
なんて生命力なんでしょう……。
このあたりの豊かな水が、木々を丈夫に育てたのかもしれませんね。
前を見ると、先ほどの像のシルエットがかっこいい。
さて、他の場所を見に行きましょう。
階段を見つけたので上って行ってみます。
滑らないように、慎重に(笑)。
滝を発見しました。
大きなものではありませんが、滝行をここでするようです。
見事に凍っていました。
氷の粒が集まって、まるで龍のうろこのように見えました。
実はここで一度つるりとすっ転びまして。。。
こっ、怖かった……
その他、広い境内には、たくさんのお地蔵さんや。
おなかぽてぽてのタヌキさんもいて。
境内には法螺貝の音が鳴り響き、とても見応えのある趣深いお寺でした。
だいたい見終わったので、引き返しましょう。
雪が強くなってきて、辺りが薄暗いです。
山に低い雪雲がかかってきていました。
早く帰らないと、雪がまた凍っちゃうよ~~~。
車に乗り込み、ドキドキしながらゆっくりと雪道を下って行きました。
途中、洞川温泉の温泉街に入って行ける橋があったのですが、すごく見たかったけれど私が見たいのは夜の明かりがついた温泉街なので。
次回に持ち越すことにしました。
このあたりは、豊かな自然を見ながら歩ける散策路がいくつもありますので、温かい季節に今度こそ、歴史のある素敵な温泉宿に泊まりで来ようと思います。
そのときまで、さようなら。
ハンドルを取られまいと奮闘する旦那の横で、私はそんな旅情にひたっておりました(笑)。
しっかし、近頃の私ときたら、行くのは神社や寺ばっかり!!
私ってそんな子やったっけ……。
改めて考えるとどうにも変な感じです。
奈良県でちょっと行ってこようと場所を探すと、ものすごく古い寺や神社があちこちにあって。
これは見ておかないと!って、ついつい行ってしまいます。
歴史のロマンを求めて訪ねると、信仰の不思議な空気にたくさん触れられて。
謎に思ったことを、家に帰ってからいろいろ調べると、ものすごく勉強になりますし。
いい体験をたくさんさせてもらって、ありがたいことだと思います。
それでは次回は、山を下りて下市町へ向かいます。
次回に続く……
さて、猫たちですね。
ポンちゃんの怪我、ずいぶんと良くなりましたよ!
もう怪我していたのが分からないくらい、普通に歩いています。
大人しくにゃ~とやってくるので、イブちょと一緒に縁側でまったりしています。
一度黒いオス猫が庭にやってきたのですが、ポンちゃんが唸り声で撃退しちゃいました。
ここは僕の庭だ!!
しっかり主張していましたよ。
私 「すごいねぇ、ここはもうポンちゃんの縄張りやねぇ」
旦那「イブちょとポンちゃんの庭やな」
私 「あれ……、もしかして、もうイブちょの陣地ですらないんちゃう……?」
旦那「(爆笑)、そうかも~~~!!」
ポンちゃんがいない隙をねらって、お散歩に行っているイブちょ。
さっと行って、さっと連れ帰ります。
イブちょに堂々といさせてやりたいけれど、ポンちゃん見つけるときっとダッシュで追いかけて、脱走……。
そうなるのが目に見えているので。
う~ん、我慢だ、イブちょ。
しろちゅはだいぶお外の猫を警戒していて、ポンちゃんが縁側に上がっていないときだけ、こうして覗き込んだりしています。
これからどうなることやら……。
また我が家のお庭の様子、レポートしますね。
それでは、また次回です~~~
あたたかな小春日和になって、エアコンなしでいられるのが嬉しいセツです。
しかし!!
旦那が風邪をもらってきまして、目の前でげっほげっほ。
直撃をくらって私もげっほげっほ。
さらに、景色が白くかすんでしまうほどのPM2.5の襲撃もあり、鼻炎の劇症……。
ただいま前線にて激戦中でありますっ vs
皆さま、マスクで防ぎつつ、頑張って乗り切りましょうね
それでは、前回につづき、天川・下市ドライブを書いていきましょう。
今日は、天川村洞川温泉(どろがわおんせん)にある、『龍泉寺(りゅうせんじ)』を少し、ご紹介します。
龍泉寺はその名前の通り、龍の泉のお寺、なんです。
以前何度かご紹介した吉野山、あそこからここ天川村は真南に当たるのですが、その間にまたがる大峰山脈を修験道として切り開いたとされるのが『役小角(えんのおずの)』です。
『大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)』と呼ばれるこの修験道は、上のほうは未だに女人禁制で。
崖に突き出した大岩の上で逆さに吊るされて修行する山伏、そんな映像をテレビでご覧になったことはないでしょうか。
まさにそれがここで行われている、とっても厳しい修験道なのだそうです。
その修験道の玄関口にあたるのがこの洞川地区で。
全国からやってくる修験者たちを、昔から洞川温泉で温かく迎えておられたそうです。
役小角があるとき、清浄な水がこんこんと湧き出る泉を発見します。
それに龍の口(たつのくち)と名付け、ここに八大龍王尊をお祠りして、水行をしたそうです。
それがこのお寺のある場所です。
ね?龍の泉のお寺でしょう~。
現在でも、修験者たちはこの泉で水行をし、身を清めてから修験道へと入っていくそうです。
ちなみに、前回に書いた天河大弁財天社も、役小角がここの地主神・弁財天女を祀ったもので。
修験者たちはここでも、参籠修行をされていたそうです。
それでは、写真を見ていただきましょう~
龍の字が龍でできています。すごい!!
境内はすっぽりと雪で覆われていました。
立派な龍の彫り物。見とれます。
そして、とっても広い泉。
境内の広い範囲が泉になっています。
透明な水の傍にいると、身を清めてもらっているかのようにすうっとします。
それでは、その美しい水をいただきに行きましょう~。
こんな像がありました。
頭に龍が乗っていますね。
そして足元には。
亀!!
しかしよく見てみると、鹿のような大きな耳が付いているんです。
調べてみるとこれは亀ではなく、『贔屓(ひいき)』という中国の架空の動物なのだそうで。
耳・目・口が大きく、耳で世間の噂をしっかり把握し、目でしっかり世間を見、口で支えている人に助言するそうです。
『贔屓されている』とよく言いますが、つまりはこの動物に助けてもらっている、ということなんでしょう。
世間の話をよく聞いて、見て、話す……、これは、人として社会人として大切なことのようにも思いますし、まるで諜報活動を得意とする忍者みたいだなぁとも思うのですよ(笑)。
こんな看板が立ててありました。
これを読んでびっくりしたことが。
このお話、昔話の『龍の子太郎』の最初のシーンにそっくり!!!
龍(蛇?)であると知られた母親が、我が子に目玉を与えて去る。
子供はその目玉をなめて育ち、目玉がなくなると、母はもう1つの目玉をさらに子に与えます。
盲目になってしまった母は、朝に夕に子供の無事を鐘を鳴らして教えて下さいと言ってまた去って行きます。
龍の子太郎のお話は、主に信州と秋田の昔話をベースに作られたそうです。
けれど、ここ奈良県や、滋賀の三井寺にもその前半部分がずっと伝えられている。
昔はメジャーなお話だったのか、その一族が転々と移動して行ったからか。
不思議だなぁと思うのです。
ただ、作家の高田崇史さんの本を読んでいると、1つ目や1本足という表現は、製鉄をする山の民のことで、火を見続けたりふいごを踏み続けたりすることで痛めてしまうからそうなってしまうのだと書かれています。
つまり、この物語の母親は、山の民であったのかもしれません。
いろいろネットで読んでいると、父親については諸説あるようです。
父親は山に住む龍であるという説や、寺に残って母親のために朝な夕な鐘をつき続けたというものも。
母子の愛、夫婦の愛が、古来よりずっと、昔話として伝えられてきているのです。
きっとどの時代の人々も、このお話に胸を打たれたのでしょうね。
龍の子太郎、ご存知ない方は、ぜひ一度読んでみて下さいね。
信州では、このお話の前半と後半が、それぞれ別の地域で語り伝えられているそうですよ。
とてもドラマティックで、私にとって忘れられないお話です。
龍の子太郎、ネットや本によって少しずつ内容が違ったりするのですが。
最後には、母親は人に戻り、太郎と暮らす……、そんなエンディングが私は一番好きです。
母親が現れたという、水が湧き出る場所、龍の口。
この大岩の下から、透き通った水が流れてきていました。
この柄杓を使います。
卵を水の底で見つけました。
蛇への捧げものですね。
桜井市の大神神社でも、同じように卵を供える習慣があります。
清い水が流れるさまを見ながら、いただきます。
しゃがんでいたすぐ右横に、すごい木を発見!!
パッカリと裂けて真ん中が空っぽになっています。
カミナリでやられちゃったのかなぁ……と思いながら見上げると。
なんと、薄っぺらいまま高い高いところまで伸びている!!
ちゃんと木として葉っぱも繁らせているのです。
なんて生命力なんでしょう……。
このあたりの豊かな水が、木々を丈夫に育てたのかもしれませんね。
前を見ると、先ほどの像のシルエットがかっこいい。
さて、他の場所を見に行きましょう。
階段を見つけたので上って行ってみます。
滑らないように、慎重に(笑)。
滝を発見しました。
大きなものではありませんが、滝行をここでするようです。
見事に凍っていました。
氷の粒が集まって、まるで龍のうろこのように見えました。
実はここで一度つるりとすっ転びまして。。。
こっ、怖かった……
その他、広い境内には、たくさんのお地蔵さんや。
おなかぽてぽてのタヌキさんもいて。
境内には法螺貝の音が鳴り響き、とても見応えのある趣深いお寺でした。
だいたい見終わったので、引き返しましょう。
雪が強くなってきて、辺りが薄暗いです。
山に低い雪雲がかかってきていました。
早く帰らないと、雪がまた凍っちゃうよ~~~。
車に乗り込み、ドキドキしながらゆっくりと雪道を下って行きました。
途中、洞川温泉の温泉街に入って行ける橋があったのですが、すごく見たかったけれど私が見たいのは夜の明かりがついた温泉街なので。
次回に持ち越すことにしました。
このあたりは、豊かな自然を見ながら歩ける散策路がいくつもありますので、温かい季節に今度こそ、歴史のある素敵な温泉宿に泊まりで来ようと思います。
そのときまで、さようなら。
ハンドルを取られまいと奮闘する旦那の横で、私はそんな旅情にひたっておりました(笑)。
しっかし、近頃の私ときたら、行くのは神社や寺ばっかり!!
私ってそんな子やったっけ……。
改めて考えるとどうにも変な感じです。
奈良県でちょっと行ってこようと場所を探すと、ものすごく古い寺や神社があちこちにあって。
これは見ておかないと!って、ついつい行ってしまいます。
歴史のロマンを求めて訪ねると、信仰の不思議な空気にたくさん触れられて。
謎に思ったことを、家に帰ってからいろいろ調べると、ものすごく勉強になりますし。
いい体験をたくさんさせてもらって、ありがたいことだと思います。
それでは次回は、山を下りて下市町へ向かいます。
次回に続く……
さて、猫たちですね。
ポンちゃんの怪我、ずいぶんと良くなりましたよ!
もう怪我していたのが分からないくらい、普通に歩いています。
大人しくにゃ~とやってくるので、イブちょと一緒に縁側でまったりしています。
一度黒いオス猫が庭にやってきたのですが、ポンちゃんが唸り声で撃退しちゃいました。
ここは僕の庭だ!!
しっかり主張していましたよ。
私 「すごいねぇ、ここはもうポンちゃんの縄張りやねぇ」
旦那「イブちょとポンちゃんの庭やな」
私 「あれ……、もしかして、もうイブちょの陣地ですらないんちゃう……?」
旦那「(爆笑)、そうかも~~~!!」
ポンちゃんがいない隙をねらって、お散歩に行っているイブちょ。
さっと行って、さっと連れ帰ります。
イブちょに堂々といさせてやりたいけれど、ポンちゃん見つけるときっとダッシュで追いかけて、脱走……。
そうなるのが目に見えているので。
う~ん、我慢だ、イブちょ。
しろちゅはだいぶお外の猫を警戒していて、ポンちゃんが縁側に上がっていないときだけ、こうして覗き込んだりしています。
これからどうなることやら……。
また我が家のお庭の様子、レポートしますね。
それでは、また次回です~~~