セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

富山旅行1 ~越中八尾を歩く~

2014-06-07 16:52:23 | 旅行

猛暑に負けて初クーラー。

雨が降ったら涼しくなって。


梅雨がやってきましたね。



猫たちは、明らかにだるそう~~~な感じ。


お外のひろみちゃんも、ねむねむ~~~。


季節のめぐりがはっきりとしている日本っていいなぁと、しっとりした空気を楽しんでいます。





さて、涼しくなったところで、昨年秋に行った富山旅行のことを書こうと思います。


これから夏!って時に紅葉とか……。

季節感がなくってすみません。。。








昨年の11月中頃。


たまたま旦那の休みがあって、紅葉を見に行こうということになり。


しかしこの時期というのは、山の紅葉は終わっていて、平地の紅葉はまだまだ。


近場で探すのは難しかったんです。



ネットをポチポチ、どっかないかなぁ~と探すと、出てきたのは富山の『黒部峡谷』!!!


これだぁ!って大興奮しました。



富山だぁ~日本海だぁ~押し寿司だ~ルーツだぁ~~!!

富山県で見てみたい場所を、なるべくたくさんまわる旅となりました。



ルーツというのは、実は母方が富山出身でして。

一度ちゃんと見てみたいなぁって思っていたんです。



わくわくした気分のままサンダーバードに乗り、一路北陸へ!!!


もちろん駅弁に舌鼓を打ちながら~~~





この回の予定表は次の通りです。





例によって、2泊2日、前日泊からの旅です。



初日の夜は、富山駅から電車で越中八尾へ向かい、有名な諏訪町から少し行ったところの『八尾ゆめの森 ゆうゆう館』にて宿泊。


一般の人もたくさん来る、ぶくぶく泡の大浴場と露天風呂を堪能し。

ぐっすりと眠りにつきました。



やっぱり宿は大浴場があるところに限ります~~~










朝6時。起床。

低血圧なもので、6時に目覚ましを合わせても起きるのは15分後くらい。



ちょうど日の出でした。






こんな色の空は、宇宙まで繋がってるんだなぁってわかる透明さで、吸い込まれそうです。








出発準備までほぼ済ませて、あとは歯磨きだけにして朝食へ。


団体旅行らしいたくさんのおじさんに混じって、おいしい朝食。


東向きの窓からは、まぶしい朝の光。




ちょうど美しく紅葉した木々が輝いています。








スタートが早いのでバスがまだなく、タクシーで諏訪町へ向かいます。





着きました~~~!!!





朝の光が入ってくる前の、静かな朝の『諏訪町通り』です。




『日本の道100選』に選ばれたのもうなずける、素敵な道でした。


石畳の上を、遠くでにゃんこが右へ左へと横切るのを追いかけます。




9月初めに毎年開催されている『おわら風の盆』で有名なこの町。

そのタイミングではいつも行けないので、ずっと憧れのまま心に残っていた場所でした。


賑やかな夜の祭りは見られないけれど、しっとりした朝の景色もとても素敵で。

古い建物が残る町並みを堪能させていただきました。












郵便局の裏側も町並みに合わせて。





ふと横を見ると、苔むした階段と木々が素晴らしいしっとり感~~。





ささやかに、おわらの気配。








おわら風の盆の踊りは、幽玄な雰囲気で、音も歌も泣いているかのよう。

顔を隠した女性の笠が、神秘的なイメージを与えます。


私は個人的に、おわら風の盆の踊りは、昔々、古代日本の踊りに近いのではないかと思います。

年に一度集まり、故人の霊を呼び寄せて魂を入れ替える儀式をしていたともいわれる古代の人々。

ストーンサークルが残る東北には、縄文時代のそのような名残があるのだとか。




顔が見えない女性の、その柔らかく呼び寄せるような動きとだれか分からないという少しの怖さ。

お盆という日本独特の文化と盆踊りの原型を見るような、アニミズム的なイメージを感じました。






YouTubeで素晴らしい編集の映像がありましたので、アドレスを入れておきます。

おわら風の盆をご存じない方は、一度見てみてくださいね。


おわら風の盆 動画










さて、町歩きに戻りましょう。



おっとこらし~~いのれんを発見!!




シブいなぁ……



味のある階段を下りてみると、民家の玄関先に、美しいお花。






すっごい大きさの脳みそ……、いやいや。

私の頭もこのくらい詰まってたらなぁ……。





通りや階段ひとつひとつに丁寧に名前がつけられていて、案内板を読むのも楽しい。



あ、景色が開けてきました!




この辺りから、丸い石のすごい石垣が姿を表します。







きた~~~!!!!





これが見たかったんです!!


城壁のような石垣。

黒々として美しい……、外国のようです。





その昔、左側の眼下にとうとうと流れる井田川が大洪水を起こしたことがあるそうで、住民はこの丘の上で暮らすことにしました。

川の浸食を防ぎ、丘が崩れないようにと積み上げられた丸石たち……。


積み上げるのにどれだけの時間と労力を要したのでしょう……。

きっちりと精密に組まれた石たちがとにかく美しいです。


また、朝日が当たる前だったのも、石が黒々としていて趣がありました。


やっぱり来てよかったなぁ……。


日程が短いので、来るかどうかかなり悩んだ越中八尾。

来てみて正解でした。


朝にこの時間をとるために、前日の宿をゆうゆう館にしたのでした。




こけこけむしむし~~~。




石に沿って、まあるい形が可愛いです~~~。




やっと町の中にも朝日が差し込んで来ました。




金色の光を浴びた、古い鉄の扉がかっこよかったです。



小さな町なので、小一時間のんびりと歩いたらある程度まわることができました。


静かで古き良き建築などをみせてもらえるところだったなぁ……と余韻を楽しみつつバスを待ちます。


旦那はバスが来るまで、まだパシャパシャとあちこち撮影していました。

気に入ってくれて良かった。






バスを待っていると、私たちが向かう予定の越中八尾駅行きではなく、富山駅行きがやってきました。

最終的には富山駅へ行くので、乗ってしまおうかなぁ~とも思ったのですが。

万が一遅れたら後の計画がおじゃんになると気づき、乗りませんでした。


分刻みのギリギリ旅なのもので



後から来たバスで越中八尾駅へ。


駅舎もなかなか趣があったのですが、私はその前の建物がいい感じだなぁって思いました。




どこがどうとは言えないんですが、なんとなく。

旅をしてるなぁって感じる景色なのでした。






今回はここまで。


次回は、富山市内から旅を進めようと思います。





        







この間、9回目の結婚記念日でした。


いつも午前様な旦那も、この日ばかりは早めに帰ってきます。


百貨店に寄って、美味しい海の幸を半額でゲットしてきてくれました




かにづくしと、これでもかってくらいネギトロがのせられたお寿司。

そして、向こうの方に見えているのは阪神百貨店のイカ焼きです。


あと、私の好きなビーフジャーキーとナッツも買ってきてくれましたよ。

へたなプレゼントよりも、このほうが嬉しかったりして(笑)。



いい記念日となったのですが、2人ともスパークリングワインを飲んでふわふわとうたた寝してしまい……。

お風呂のお湯を止め忘れるという大失態を……!!!



……、睡眠不足の時にお酒を飲むもんじゃないな……。

猛省したのでした。。。






旦那におなかをごしごししてもらい、珍しく大股開きでうっとりなイブちょ。




旦那の手の跡がついてる……。



よくネットなどで見る家猫が、おなかを上に向けて眠っている姿を見るのですが。

うちの子たちはあまりそれをしません。


イブちょもしろちゅもお外で生まれてある程度まで育ったので、警戒心が強いのかもしれませんね。

もっとこんな無防備な姿を見たいんですが……。





梅雨に入って、しろちゅさんもちょっとぐったり。

イブちょになめなめしてもらって、うっとり……。





しばらくそのまま放心状態でした。





隣の部屋からそおっと撮影しました。




しろちゅのふわっふわのおなかです~~~!!


ぜひ一緒に、妄想の中でもふもふしちゃいましょう~~~!!


ほっぺを埋めちゃいますよ~~~。


きっと毛を感じないくらい柔らかくてあったかいんだろうなぁ……。


おなかも背中もいっぱいわしゃわしゃしていいですよ~~~。



ラッキーショットが続いて、嬉しかったです





それでは、また次回です~~~


私の旅の作り方

2014-04-03 02:29:02 | 旅行


今回はちょっと趣向を変えまして。

いつも私がどんなふうに旅を計画しているかを、失敗談も交えつつ書いていこうと思います。


複数の方から、どうやって作るのかを書くべきだ、とか、失敗をいかに克服したかをまとめてほしい、とか、言われていたので。

ここでまとめてみることにしました。



見る方によっては「そんなん当たり前やん!」とツッコまれそうなこともあると思いますが、どんくさい人間はまずここでコケるのかと笑っていただければ幸いです(笑)。

文章が多くなりますので、お疲れになったら無理なさらないで下さい~~~


それでは旅の計画を始めましょう~!



四国カルスト 天狗高原






まず初めに。

どこに行くかを決めて、ガイドブックを購入します。

ネットでもいろいろ情報を集めつつ、行きたいところをピックアップ(この辺りは皆さんと同じ)。


猫たちに留守番させて行くので、2泊2日が限度。

けれどせっかく遠いところまで行くのだから、見ておきたいところはたくさんあります。

その全てをいかにうまく回りきるか。

地図を見ながら順番を考えます。







とここで、おもむろに取り出すのは真っ白な紙とシャープペンシルだっ!


紙に3日分記入できるよう3等分に線を引き、日付などを書きます。





ここに大まかな流れを書き込んで行きます……。

交通機関を調べ、時間を記入していくと、これでは1日で回れないということが分かったりします。


そして気をつけたいのは、訪れる施設や食事処の定休日です。

臨時の休みなどもないか、ホームページでチェック!!

それによって、日程や回る順番を変えなければなりません。


一度、淡路島まで行って、見たかった美術館がお休み、ということがありました。

残念過ぎました(泣)。



うまくできなければ、また新しい紙を出して、線を引いて。

場所の順番を変えたり、逆からのルートも試してみたりします。


なるべくタクシーを使わずにうまく行けないか、徹底的に公共機関を調べます。

分からない時は電話して聞くこともよくあります。


宿からの送迎があるかどうかもチェックです!



何度も書き直して、まずは手書きの日程表が完成です!!





この日程は、実は昨年秋に富山へ行った時のものです。

え、聞いてないよ!って? 

すみません、実はその頃、猫旅編がずっと続いていて、完全にタイミングを逸しちゃいました。。。

ほんとうはもっとぐちゃぐちゃ隙間に書き込んでいます。

とてもお見せできないので、改めて清書しました





ここからは大切なチェックをしていきます。


 チケットを取ったり予約をするものを右に見やすく書き出す。

 周遊切符など、お得なものがないか調べる。

   チケットを購入する際は、旅行会社の人からいい情報が得られることも!

   途中下車でうまく回れたりとか。

   旅好きのおじさんに当たると、すごくいろいろ考えてくれますよ!

   ちなみに、新幹線は次も新幹線に乗り継ぐと割引になったりします。(近い距離ならダメかも)


 乗り継ぎに余裕があるか。

   次の乗り場が分からなかったり、遠いこともあるし、トイレ休憩も考慮。

   大きな駅ほど乗り継ぎが難しいので、駅構内図や周辺地図をネットで見ておく。

   コインロッカーに荷物を預ける場合、その時間も余裕を持って設定。


 観光中は極力大荷物は持ちたくない。

   預けてから動けて、また取りにこられるようにうまくルートを組む。


 朝、昼、晩、ご飯が抜けていないか。

   ご当地の名物が食べられるようにしてほしいと旦那から注文されている……。

   美味しいお店探し、場所の確認。


 無理し過ぎな行程になっていないか。

   これはほんとうに要注意!私より先に旦那がバテる。

   一人旅をしていたころ、食と宿はほんとうに適当だった。

   しかし今は仕事でお疲れの旦那を連れて行くので、宿でちゃんと朝ごはん、夕方は早いめに宿へ。


 一泊は素敵なお宿に泊まりたいので、じゃらんの評価や予算を参考にしながら一番の宿に。

   なるべく大浴場がある宿にしたい。大きいお風呂というだけで疲れの取れ方も違うように思う。


 バスなど電車以外の乗り物の時刻表や連絡先をプリントアウト(もしくはスマホに保存)。

   もしも間に合わなかったとき、さっと見て行程を調整できるように。

   昔はごっつい時刻表で電車もバスも調べてたけれど。

   今は電車はネットで乗り継ぎ検索が簡単にできるし、バスもホームページに時刻表が出ている。


 最初から通して、実際に想像してシュミレーションしてみる。


  
ここまで完成させると、旅の計画はほぼ完成です。



ちょっと休憩。

鳥取砂丘で見た日の出







次はExcelで作ってある日程表に正式版を入力して行きます。


愛用している表です。





これを作る理由としては、紙にごちゃごちゃ書いていると、調べ忘れていることが分かりにくいから。

そしてこれを持ってずっと旅をするので、読みやすいようにと。


時刻を全て入れていくことで、逆算して起床、朝食時間を算出し、乗り継ぎ時間の確認も改めてできます。



電車なら何線のどこどこ行き、までしっかりと書いておきます。

乗り換えのとき、これが意外と役に立つんです。

ほら、駅の表示で、何番線がどこどこ行きって、よく書いていますよね。

どこからどこに行くのかは分かっていても、どこ行きに乗ればいいのか分からなくて困ったことがあったので。

まあ駅員さんに聞けば教えてくれますが、どっちにしろ今はネットで乗り換え検索したときに全部表示されているから、その時書くと無駄がないです。

乗り換えの前の車内放送でも、どこ行きかが分かっているとすぐに次のホームが分かりますしね



金額はいつも2人分を入れます。表の上に総合計金額が自動で出てくるようにしてあります。



備考欄には重要な情報を。宿やタクシーの電話番号などを入れておきます。


最後にもう一度、二度、三度?

表を見直しながら、実際に行っている気持ちでシュミレーションを重ねます。


まったく何も知らない、まさに右も左も分からないところへ、人を連れて行かなければなりません。

失敗のないよう、かなり緊張してチェックします。

もしミスがあればうまく回ることができなくなりますし、一番困るのは私自身なので。


完成した表は、2枚プリントアウトして、さらに写真データにしてスマホで見られるようにしておきます。

しょっちゅう見るので、近頃は必要な部分を拡大してロック画面の壁紙にしちゃいます

プリントアウトした分は、万が一スマホが壊れたとき、動けなくなるのが怖いので予備に。

雨でにじんでしまったとき用にもう一枚。

縮小してポケットに入るサイズのカードフォルダに入れて持って行ったりもしていましたね。



これで、旅の計画はおしまいです。


ここまで作れば、いっそ学生時代に遠足でもらった『旅のしおり』を作っちおうかとも思うのですが。

いつも時間切れで作れません。

お時間のある方は、作るのも見るのも楽しそうなのでトライしてみては?




ちなみに、行くまでに完全に決めきれず、現地で予定を変更することもあります。

その日の天候や宿での情報を元に、一番いい旅になるように考えます。




あとすることと言えば、ガイドブックの情報もとても貴重なので、必要な部分だけコピーして持って行ってますね~。

昔は地図を全部コピーして持って行きましたが、今はスマホのマップアプリがありますものね~。

ほんと便利な時代になりましたね。


あ、地図アプリですが、現地で動く時はgoogle mapなど現在地が表示されるものが迷わずに済むのでいいですね。

でも、たとえばここからここまで歩ける距離かな、とか、距離がよく分からない場合は、私はYahoo地図を使っています。

こちらは、下に必ず縮尺が出るんです。

旅の計画をする際に、とても役に立ってくれています。



またちょっと休憩。


佐渡島 大野亀






ここでご意見があるとすれば、「ここまでする必要があるのか」ではないかと思います。

確かにそうです。

厳密に作って疲れ、旅先ではスケジュール通りに進めなければといつも時計と表をにらめっこして疲れ……。

帰ってくる頃には(次こそは全ておまかせのツアーにする、ぜったいする!!)と固く心に決めるんです……。

でも3~4ヶ月すると、またなにか計画したくてウズウズしてくる……。


毎回そんな繰り返しなんですよ



こんなことしなくても、なんとな~く行ってプラプラ~と観光し、そろそろ帰るかってテキトーに帰ってくればいいんですよ、旅なんて。

しかしそれは時間があってしっかりしている人間がすることで。

私のようなほんとうにヌケている人間が旅をする場合、やっぱりここまでしないと危険なんですよね……。



こうなるに至った経緯というか、失敗談をここから書いていきたいと思います。

全て独身時代の一人旅での出来事です。


お疲れでなければ、読み進めて下さいね。

写真だけトゥル~ンと見ていただいてもオッケーです!




独身時代の旅の相棒、折り畳み自転車のブロンプトン君。






ここまで綿密に調べられるようになるまで、それはもう失敗の連続でした。

旅先でいろんな壁にぶち当たりました……。


私、すごく方向音痴なんですよね……、もうそこから、適性がない感じ……。

最初の頃は、(ここ見に行きたい!)って思ったら勢いだけで飛び出して行ってました。



 失敗その1

新潟にある上杉謙信のお城、春日山城址からの移動中、現地でいただいた手書きの地図を見ながらバス停に向かっていた。

時間と太陽の位置で方角を確認するということを何かの旅本で勉強して、よし!って思って進んでいたら、だいぶ歩いてからその地図の上が北ではないということにやっと気づき、慌てて方向転換するはめに……、ダッシュ!!

しかしバスは行ってしまって……。長い距離をダッシュした疲れだけが残りました……。


春日山城址本丸跡より



景虎様の三の丸跡



春日山城址のまわりは黄金の穀倉地帯





 失敗その2


同じく新潟にて、佐渡より始発の船で直江津まで戻ってきた私は、さあこれから弥彦神社まで行くぞ!っと、電車の切符を買おうとしました。

すると駅員さんが「そこまでは今日中に行って帰ってはこられませんよ」って……!!

その日の予定がグダグダに……。仕方なく直江津駅からトボトボ……。

親鸞聖人が上陸したという居多ヶ浜(こたがはま)をひたすら歩くことに……



丸くて綺麗な石がたくさん落ちている居多ヶ浜





 失敗その3


隠岐西ノ島にて、ガイドブックで一目惚れした『摩天崖』の素晴らしい景観を見るため、折り畳み自転車でそこまで行こうとしたら、完全に山登りだった……。

下りは一気に自転車で下りて気持ちよかったけど。


摩天崖





 失敗その4


出雲にて、またまたそこでもらった手書きの地図を見ていたら、少し行くと日御碕(ひのみさき)というところに灯台があると書いてあったので、折り畳み自転車で行ってみよ~って思ったら、絵ではすごく短い線がまさか急なアップダウンが延々10キロもある道だったとは!!!

押して上がってはシューと自転車で下り、また押して上がって……。

辛かった……。長かった……。

帰りはもう、自転車を折り畳んでバスで帰りましたよ……(これができるのが折りたたみのいいところ笑)。



日御碕の景色




手書きの地図はローカル情報と愛に満ちた素敵な地図だけど、全てを鵜呑みにせず事前に調べなければならないと、そのとき学んだ私でした。





 失敗その5



出張先の山口からそのまま愛媛に渡り、四国カルストへ行こうとしていました。

途中まではバスがあったのですが、その先のカルストまでが分かりません。

事前にタクシー会社を調べて電話したのですが、タクシー会社は夕方5時までとのこと……。

遅くなりそうだったのでなんとか行く方法はないか聞くと、「まあ行ってみたら分かりますわ」とそっけなく言われた。

不安に思いながらも、分かるって言うんだから何か案内があるのだろうと行ってみると…、…山の中でぽっつーーーん。

ここからはまったく交通手段がない!!

これからいったいどうしたら……と、目の前真っ暗。

私の旅歴の中で一番の危機を迎えました



どうしよう…と、頭真っ白のままゴロゴロ荷物を引っぱって歩き出すと、たまたまそこにある女性が通りかかります。

母と同じくらいの年齢に見えるその方は喫茶店のママさんだそうで、まあこちらに来なさいなとお店に入れて下さり、なんとサイフォンで入れる本格的なコーヒーをごちそうして下さったのです!!

どんなにありがたかったか……!!

まさに『捨てる神あれば拾う神あり』、ですね。




旅先ではどんなに準備したって現地の方々に助けていただくことになります。

ほんとうにありがたく、私もそうあらねばと思うのです。


ママさんはお友達の個人タクシーの運転手さんに電話して下さり、その方にカルストの宿まで送っていただきました。

カルストまではは細い山道をずっと上がっていきます。

夜は危ないから普段は行かないんだよ、と運転手さんはおっしゃっていて、すごく申し訳なかったです。



途中、月が照らす深い谷があんまり美しくて、車を停めてもらいました。

暗過ぎて写真は撮れなかったので、後日絵を。。。


小学生以下の画力で申し訳ないです。。。






宿の方も到着が遅れたのをすごく心配しておられて、もう、皆さんに迷惑かけまくりでした。


皆さんのおかげで、四国カルストの見事な景色を日の出から日没まで堪能させてもらいました。



四国カルストの景色



美しすぎる山並み



ご来光



四国カルストで私が泊まった国民宿舎天狗荘はまだあるのかな……。

綺麗なお宿で、玄関を出たら目の前でご来光を見ることができる素晴らしい立地でした。



このように、私が行き当たりばったりで旅をするとたくさんの方々に多大な迷惑をかけてしまうということが分かっていただけたと思います。。。

また、私が行きたいところってだいたい僻地ばかりですしね……、不便なところばかり。。。





結婚後も小さなミスはしょっちゅうです。


結婚指輪を落としてしまい、探している間に電車が行ってしまう……。


トイレに行っている間に電車が行ってしまう……。(←これは最近!!)


ああ、夜行バスで鳥取に行ったら、近過ぎて夜中の1時に着いてしまい、しかたなく白木屋で時間をつぶしたこともあったなぁ……(これは独身時代!)。


いろんな失敗があり、今があります。


結論。

失敗したり後悔しない旅にするためには、しっかり書き出してとにかく事前に調べられるだけ調べる。

そしてシュミレーションする。

これが私の旅の失敗の克服法だったのですね。




まだまだ私の知らない旅の極意はたくさんあると思いますが。

とりあえず、今の私の。


旅の作り方、でした。



佐渡島 岩谷口の海




おしまい。

長い文章を読んでいただき、感謝です。

お疲れさまでした





それでは猫の写真を少し。


ある日窓辺で、イブちょが何かを捕まえました。

ぱし。




私には見えないなにか。

猫にはきっと見えてるのね。



ほら、明らかになにか抱えてる。




手が浮いてるもん。


おいしいものだったの?





ちなみに外に座っているのは私の母です。

イブちょが唯一怖がらない外の人間。

しょっちゅう会うからだね~~





それでは、また次回です~~~~


葛城山はツツジの季節

2013-05-25 00:43:31 | 旅行
奈良県と大阪符の県境に横たわる山のひとつ、葛城山(かつらぎさん)。

二上山と金剛山に挟まれていて、奈良県側の山麓には以前ご紹介した葛城古道が南北に走っています。

近くを通るたび、看板を見ては来年こそは、と思っていた場所。

葛城山のツツジをやっと見に行くことができました。



葛城山を訪れるのはこれで3度目。

一度目は小学校の遠足で。

二度目は大きくなってから親類と。

そのどちらも、麓からちゃんと歩いて上がりました。


しかし、今回は。


急に暑くなってきたせいで体調悪いし~~~と自分に言い訳して。

これです。





楽~に上がっちゃいます。


ツツジが満開のシーズン。

観光客がとても多く、少し行列に並びました。


ぎゅうぎゅう詰めでしたが、それでも車窓から新緑の景色を満喫することができました。




ぐ~~~ん。

約6分間の空中散歩。

あっという間に到着です。

ドアが開いてすぐ、とても風が冷たいことに気がつきました。

「涼しい~」「いや~、涼しいねぇ」

降りる人々は、皆口々にそうつぶやいていて。

下界の蒸し暑さから解放されて、皆自然と笑顔になっていました。

さあ、山の上はどんな景色かな?




平日ですが、ひと目素晴らしいツツジを見ようとたくさんの人たちが訪れていました。




辺りはミズナラなどの大木が、美しい新緑の光を見せてくれていました。

ホトトギスやウグイスなど、鳥さんの鳴き声が耳に響いて心地いい道を、てくてくと歩いて行きます。

さすがに観光地、山の上といっても道はきれいに整備されていました。

ゆるやかな登りが15分ぐらい続きます。


途中、森が開けて、眼下の町を見下ろせるポイントがありました。




前日より雲が出ていたのですが、かえっていい空のアクセントになってくれました。

下に見えている町は、御所(ごせ)の歴史ある町並みです。

御所は、修験道の開祖と言われている役小角(えんのおづの、役行者)が生まれたところで、この葛城山や隣の金剛山などで修行を積んだそうです。

文字通り、この山の中を飛び回っていたんだろうなぁ……と、ちょっと昔の姿を想像してみたり。



あっという間に山頂近くまで来ました。


杉並木の向こうに、何か見えています。




見た瞬間、小学校の遠足でのことをぶわっと思い出しました。

ここや!ここからダッシュで駆け上がった……!


杉の木の下を急いで通り抜けます。

ドキドキ、ドキドキ…!





わーっ、やっぱりここや~!

懐かしいなぁ……。

忘れられない記憶。

この草原を駆け上がると葛城山のてっぺんに上がることができるのです。

子供だったあの頃、この眺めを見た途端ここまで登ってきた疲れは消え失せ、ただ空に向かって弾丸のように登りきることしか考えられなかった。

横を走るクラスメイトたちに負けないよう、全力で走ってた。

初めて見る山の上は、綺麗で、嬉しくて、ドキドキして。

あの時の感動を、まだしっかりと覚えていました。



そんな、葛城山山頂。

今、登るか?

いやいや。

今日の目的はツツジ。

ここで時間となけなしの体力を使ってしまうわけにはいかない。


あとのお楽しみにして、また元の道に戻ることにしました。


この辺りに、眺めの良い食堂があったり名物料理をいただけるロッジがあったりするのですが、それはまた旦那ときた時に置いておいて。

ときおり赤いツツジやピンクのシャクナゲが咲いている森の中を、鳥の声を聞きながら歩いていきます。

近くで鳴いているように思っても、山の中で鳥さんを見つけるのは至難の業。

何度も立ち止まって探しましたが、無理でした。




さて、そろそろ到着かな~?

道が明るくなってきて突然視界が開けたと思ったら、人だかりが見えました。

着いた!うわ~、何これ、

広~い!!






すこいツツジの量。

色がまた真っ赤だから、なんだか心にグッとくる。

一面の、赤。






山の上というだけでもすごい眺めなのに、このツツジの量!




絶景かな、絶景かな。


真っ赤なツツジの底まで、降りていくことができるようです。




あそこまで下りてまた上がってくることを考えると、体調が悪い時に辛すぎるだろうと思い、引き返しました。

悪いといっても所詮は頑丈な人間の言い訳みたいなものですが。



眼下にははるか下の町も見えています。







斜面にせり出すように置かれた見晴らし台は、足をぶらぶらさせながら絶景をのんびり眺める人たちでいっぱいでした。





それを見ているだけでもとっても清々しい気持ち。


あっちから、こっちからとたくさん写真を撮って、名残惜しいけれどその場を後にしました。

今回、実はツツジの見頃はちょっと過ぎていて。

花が枯れてきているところも多かったんです。

それでもこれだけの、赤。

素晴らしいですね。

見頃はもっともっと、鮮やかな色なのでしょうね。



元の道に戻らなくても、このまま奥に進んでいけばっと。

やっぱり山頂が見えて来ました。




足が上がらなくなってきたので、キャラメルをひとつ口にポイッ。


ゆっくりと登っていくと、下の町が良く見渡せる場所に来ました。






少しモヤが出ていますが、とても良い眺めです。

こんなに高いところから大和平野を眺めることはそうそうないので。

おうちが見えないかなぁ~と首を伸ばしてみたり。

あの小さな丘は住所はどこになるんやろ、なんてiPhoneマップで調べてみたり。

あ、大和三山、あのへんの森は橿原神宮やな、なんて、ひとしきり眺めを楽しみました。


広い広い空も見られて。




お天気でほんと良かったなぁ。



山頂のモニュメントが見えてきました。





はぁ~~~、着いたなぁ。

このモニュメント、懐かしい。


こちらはさっきと反対側、つまり大阪なのですが。

モヤであんまり見えませんでした。




残念。

しかし、金剛山からずっと折り重なるように続く山並みが一望できて、とても満足でした。

山の上の気持ちいい空気をいっぱい吸い込んで、エネルギーをいっぱいもらって、帰途につくことにしました。



帰りは下りなので、足取りは軽く。

素晴らしかったいろんな景色を思い出しながら、ロープウェイ駅へ歩いて行きました。


思い切って来てみて良かったな~ってつくづく思いました。


葛城山のツツジ、いつか見てみたいと思って開花情報をチェックしたりはしていたんですが、何時の間にか忘れていたりして……。

ブログを通じてお友達になったsaiya24さんが、見事なツツジの庭園の写真をアップされてるのを見て、私も行こう!っていう気持ちがMAXに!!

saiya24さん、ありがとうございま~す!!



また行列にならんで、ロープウェイに乗るところ。




行列の中からしゅぱっと撮影。

隙間から見える大和平野は、やっぱりとても綺麗でした。


ばいばい、葛城山。

また来年、こんどは旦那と一緒に来るね。

見頃の時期を絶対に逃さずに!!




てな感じで、葛城山のツツジでした。

お山のお散歩、いかがでしたか?


今日のお見送りはしろちゅさ~ん!





おそとを見てのんびりとしているしろちゅです。


ついでにびっくりまなこのイブちょもおまけ!




それではまた、次回!!





鎌倉旅行 鎌倉 その2

2012-12-09 21:18:49 | 旅行
うー、冷えますね~~~。

吹きつける風で、一気に体が凍りそうになります。


昨夜は初雪になりました。

ほろり、ほろりと小さな雪が舞い降りて、手に載せようと必死になっているうちにすぐにやんでしまって。

ちょっと寂しいなぁと思っていたら、夜のうちに雨が雪に変わったようで。

北側の日陰に、少しだけ雪が残っていました。

奈良県中部から南は、朝からたくさん積もっているようです。



さて、鎌倉旅行の記事は、これが最終回です。


鶴岡八幡宮を参拝し、裏側から下りると、北鎌倉へ続く一本道に出ました。

少しきつい上り坂を、えっちらおっちら登っていきます。

……、北鎌倉から戻ってきたほうが、きっと楽に歩けますね。


次に向かうところは、建長寺(けんちょうじ)です。

ガイドブックで見た大きな門を見たくて。


見えてきた!




絵になりますね~~~!





木組みがかっこいい~~~!


金色の文字も、くっきりしていて素敵でした。


撮影禁止ではないようなので、少し古びていていいお顔の仏様をパシャリ。




できた当初は天井の絵もみんなカラフルだったのでしょうね。


お坊さんのお名前でしょうか。





ゆっくりと散策して、次の場所へ向かいましょう。


そろそろお昼ご飯の時間。

朝、ゆっくりたっぷり食べたのに、もうお腹が空いてきました。

いろんなお店がありますが、なかなかここ! と決まらず。

もうどこでもいいやん、と思った頃に、一軒のきれいなお店を見つけました。

備屋珈琲店。

シチュー物語、とあります。

メニューを見ると、ビーフシチューがずらり、ハンバーグもあります!

お店を少し覗くと、内装もすごく綺麗。

ここにしようよ!!

なかば強引に、このお店に決めました。


旦那はハンバーグ定食、私は。

ほほ肉のビーフシチュー


ほほ肉とか、すっごく柔らかそう~~~!


お店は繁盛していてお客さんがいっぱい。

観光の残り時間を気にしながら、お料理が出てくるのを待ちます。


来た~~~~!!


まずはパン。

関西人好みの分厚いパンだ~~~。




ふーかふーか、美味しい。


サラダ。




赤いつぶつぶの風味が変わってる。

右横のピクルスは旦那のお皿からお引っ越し。

これがもう、びっくりするほど美味しかった。

ハンバーガーに付いてる薄っぺらいものしか知らなかったから、こんなに瑞々しくて絶妙な酸っぱさのピクルスがあるなんて知らなかった。

噛むとじゅわ~~~っと、旨味が口いっぱいに広がります。

古漬けなみに美味しかったです。


そして。ついに。

来ましたよ、シチュー!!!





どーーーん!!

もう、見た目からノックアウトされました。

ほほ肉は、想像してたより柔らかくて旨味がぎゅっと詰まってました。

今まで幾度かビーフシチューを食べたことがありましたが、これほど美味しいのは初めてでした。

旦那の口にも放り込んであげました。

ハンバーグももらいましたが、美味しかったですよ。


食べながらつくづく思ったこと。

今回の旅、まずいものに一度も当たっていない。

口に入れると、う~~~~! と味を噛み締めるものばかりと出会えたなぁ。

鎌倉というところは、ほんとうに、美味しいものであふれているんですね。


日頃適当なものばかり食べている口には、贅沢すぎるものばかりでした。

食事って、大事ですね。


じっくりとシチューを堪能して、さあ、また歩きはじめましょう。


それにしても。

鎌倉で観光しようと思うと。

神社、寺、寺、寺……。

そればっかじゃん!!

ってなってしまいます。

どこも同じ感じなんじゃないかと思ってしまって、これからあと3時間余り、そんなのばっか見て終わりなのかなぁって、ちょっと焦る気持ちがありました。

なにしろ、寺も神社も奈良にいっぱいありますからっ


でも、杞憂でした。

少し奥まったところにある明月院というところに行きました。

ここで、寺ばっかりと思った自分を恥じました。


入り口からなんだか趣があります。




入ると、小さな橋のたもとに可愛いコたちが。






何を見ているのかな……。

お月さまかしら。


可愛い像に心和み、その先にあったのはお花畑。






こんな綺麗な場所の向こうにお手洗いがあったのです。

なんて心づくしでしょう。


ここは、訪れた人たちの心を癒そうと、できるかぎりたくさんの植物でもてなしてくれているお寺でした。

なんていうのか、どこも柔らかく、優しく、包み込まれるような感覚になったのです。





梅雨時期には満開になるであろう、アジサイの並木。

冬でさえ、とても心が和みました。


一段一段、素敵な階段を上っていくと。

とてもさりげなく、枯山水の庭園が。




水紋の模様を見ていると、心が静まります。


そして、少し奥に上がっていくと、風流な建物が。




物語に出てきそうですねぇ。


下りてきて、さっき他のお客さんが腰掛けていた本堂の縁のところへ行くと。


そこには、凝縮された日本の美しさがありました。




これを見るために、今日という日があったんだなぁと、思いました。

丸窓を眺めながら、日が暮れていくのを、縁に座ってゆっくりと感じていました。



時計を見ると、もうすぐ4時。

閉門の時間が近づいていました。


素敵な景色をありがとうございました。

心の中で頭を下げて、明月院を後にしました。



ほんとうは、最後に円覚寺へ行く予定だったのですが、予想より閉門が早くて、外から紅葉を眺めるだけになりました。




中もぜひ、見たかったなぁ。


また次に来ることがあれば、今度はアジサイの時期に、ゆっくりと時間をとって来ようと思います。


新幹線の時間にはまだずいぶん早かったので、とりあえず北鎌倉駅から鎌倉に戻り、お土産の鳩サブレーを買って、新横浜へ。

駅弁の予定だった夜ご飯を天丼屋さんに変更。

熱々の天ぷらを食べて、これまた美味しくて、大満足で帰ってきました。



家へ帰ると。


ごはんニャー! ぬくぬくお水ニャー! 開けるニャー! と、ひとしきり要求されて。

やっぱりちょっと寂しかったのでしょう。

イブちょは傍から離れず。


その背をなでながら、帰ってきたなぁと実感したのでした。



鎌倉旅行。これにておしまいです。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


また、次回お会いしましょう

鎌倉旅行 鎌倉 その1

2012-12-08 21:00:00 | 旅行
2日目の朝。

この日の天気予報は、午前中は雨ということでした。


でも、夜が明けると。

もうすでに雨は上がっていました。

ラッキー!!


もう、雨じゃないだけで充分。

ありがとう、おてんとさま!


宿泊した建物はガラス張りでゆったり曲がっていて、幾何学模様みたい。




お部屋のベランダからは、昨日一日楽しませてもらった江ノ島が見える。




バイキングの朝食で一番感動した、鎌倉ハム。




わさびで食べるなんて、かっこいいなぁ。

ハムの甘いお肉の味とわさびの風味が鼻にふわっと抜けて、おいしすぎる~~~!

こんな食べ方、センスあるなぁ……。さすが鎌倉。そしてプリンスホテル。

旦那と二人、おかわりしちゃいました。


素敵なホテル、ずっといたいけど出発しなくちゃ。


七里ヶ浜駅から鎌倉駅へ向かいます。




また江ノ電に乗れますよ~~~。

こんな柄のかわいい電車もありました。





まずは、長谷駅で降りて、鎌倉大仏を見に行きます。

『鎌倉と言えば、鎌倉大仏』と、旦那が言うもんで。

そうなの?


とにかく駅を降りて、駅の案内板で場所を確認、一本道だったので、てくてくと歩き出しました。

とにかく観光客が多いですね。

細い歩道からはみ出しながら、修学旅行生に混じってとろとろと歩いて行きます。

外国からの旅行者も多いですね。だいだいおんなじ年代の人たちだったから、こちらも学校単位での旅行だろう。

白人さんって、綺麗なお顔だなぁ……。

目の保養、目の保養。


途中、売り子のお兄さんに声をかけられた。

「おもしろいTシャツもありますよ~~~!……ちょっと、やんでます」

えっ! 病んでるって言いました、今!?


ぶくくくっ、笑いが止まらない。まいったな。

聞き間違いかなぁ……、ほんとだとしたらかなりイイです、お兄さん。


さて、大仏のある高徳院に着きました。

大仏~~~。じゃーーーん。




写真ではうまく撮れませんが、大仏さんは少しうつむき気味で、しっかりと衆生を見守ってくれているように感じます。

悲しげな表情に見えるのは、いろんな悲しい歴史があったからでしょうか。

慈哀、という言葉があれば、そんな感じがしました。


大仏の後ろには、古木が立ち並ぶしっとりとした場所が。




リスさんがいるという表示が! だいぶ探したけど見つけられなかった。

見たかったなぁ……。




それでは、次に、長谷寺に向かいます。

長谷寺といえば、奈良県にも長谷寺があります。

花や渡り廊下が美しいお寺ですが、暗い歴史もあるようで。

ここも同じなんだっけか。小説で読んだけど。


入ってすぐにお会いしたふれ愛観音様。




なでなでさせていただきました。

すっごく優しいお顔。

ふっくらとした感じが、祖母を思い出させてくれました。


階段の途中で見つけた小さなかわいいお地蔵様。




見る人みんなを笑顔にするものを作るって、なんて素晴らしいことなんだろうと思いました。



人がとにかく多いので、あまりいろいろな写真をアップできず残念ですが。

遠足の小学生たちに混じって参拝を済ませ、高台から見下ろす鎌倉の街を眺めていると。

お弁当を広げていた小学生たちの中からこんな声が。

「はぁ~~、苦労したあとの弁当はうまいっ!!」


なんの苦労したん~~~!?

てか、発言がおじさんだよ~~~。


親の口癖なんだろうな。



それでは、長谷を後にして、また江ノ電に乗り、鎌倉駅へ。


荷物をコインロッカーに入れて、さあ、鶴岡八幡宮へ向かいましょう。


私的には、『鎌倉といえば鶴岡八幡宮』だんたんだよね……。

行ったことなかったんだけどさ。


途中のお団子屋さんで、めずらしい味を見つけて食べてみました。




蜂蜜レモン。

想像していたよりずっと、美味しかったです~~~。

レモンも、蜂蜜づけにしてあるようで、甘酸っぱかったです。

うちの近所にもあればいいのに~~~。

他にもサクラ餡やゴマ餡など、いろんな種類がありました。



遠近法が用いられた段葛(だんかずら)。




道の先を細くしていくことで、とっても距離が長く見えるようになっているそうです。


まわりより一段高くなっているのは、このあたりは昔、ひどい泥湿地で非常に歩きにくかったためだって。

この道は、まっすぐ由比ケ浜まで続いている。


鶴岡八幡宮に着きました。

境内に、こんな美味しそうなものが!!




即買いでした。

味を選んで入れてもらうこともできます。

私はもとから全種類入っているものを選びました。


帰ってきてから食べましたが、上品な甘さでしかも色ごとに味が違っていて、ものすごく美味しかった~~~。

ちょっとずつ、毎日食べています。

口に含むと、胸がきゅーとなります。

噛まずにゆっくり舌の上で転がすと、ほどよい甘さが広がってう~~~~。

やたら長くなりそうなのでこの辺で切りましょう(笑)。


建物の装飾がとても美しい。




細やかな装飾ですね~~~。


階段を上がっていく前に、黄色く紅葉している一角を見つけ、ちょっと寄り道。




赤い橋と池と。そして紅葉した木々。

これぞ、日本! って感じですね。


やっぱり想像通り、センスいいですね~鎌倉。


さて、階段を上がっていきましょう。





狛犬さん、顔がかわいいよ。


八幡宮の八の字がハトさんになっている。




ハトは八幡様の使いで、鶴岡八幡宮は別名『鳩宮』と呼ばれているそうな。


確かにハトさん、いっぱいいた。

しっかり参拝を済ませて、八幡宮を後にしました。


次回最終回。北鎌倉までの景色をいくつかご紹介します。

それでは、また。