夜桜が綺麗!!
7割くらい中学受験する公立小で子どもを育ててきましたが、うちは皆な公立中に通いました。よく公立中の不安を耳にしますが、特に問題を感じず子育てができたのは、たんに運が良かっただけなのでしょうか。この記事には「一般的に公立進学者と国私立・一貫校進学者の間に思われているほど大きな影響の違いはないのではないか、というのが現在の著者の見立てである」とあります。学級崩壊やいじめの問題がクローズアップされやすい公立校ですが、「思われているほど大きな影響の違いはないのでは」との筆者の意見に、大いに同意する自分がいます。
何処の家もそうだと思いますが、うちの子もご多分に漏れず兄弟の個性は全く違います。勉強が得意な子もいれば、コミュニケーション能力が高い子もいます。そこにいるだけで笑いの絶えない雰囲気にしてしまう子もいれば、誰をも安心させてしまう子もいます。確かに公立校は家庭環境やその能力等、ほんとうにいろんな子がやってきます。その刺激が毒になる事を心配する親の気持ちも分かりますが、薬になることもあると思うのです。うちにはハードな公務員をしている子もいますが、逞しく働けているのは、中学までに色々なバックグラウンドを持つ子と関わってきたことがあるとも思っています。もちろん私立が悪いというわけではありません。公立を避けようとする嫌いが首都圏にはあり過ぎるように思うだけなのです。私から見て私立自体、実はそれほど個性が無いように思います。当たり前ですよね、同じような子が集まるのですから。まあ多分に偏見がありますが、そのように思っているので、周りに受験熱が高まろうが、私立はぁ?って思いつつ中学受験を眺めてきました。
本来ならば、良いも悪いも与えられた環境でどう生き抜くかが大切です。せめて中学までは親の目の届く範囲で過ごすのも悪くはありません。それに私立でいじめに遭わないとも限らないですし、公立校でその子の一生に関わる大切な出会いに遭遇するかもしれません。要はその縁をその子がどう掴み取るかだけなので、どこで生きようが、その経験を自らのものにする手助けを親はただただするだけだと思っています。
もちろん私立校でのびのび楽しくやっている子もたくさん知っています。ですが親の思いに応じたいだけのために受験を頑張ったという子も中にはいます。そういう子は進学先でなかなかうまくいかないので、本人の気持ちをどのように尊重するか、子どもの観察がとても大切になるように思うのです。もちろん家の事情に口出しする気はさらさらありませんが、見る限りにおいて、周りに流されている親はとても多かったですし、公立校への偏見がひどい地域に住んでいるのでこのようなことを書いてみました。
その子の適性は親ならわかりますよね。それを踏まえて、近所の子といる方がいいのか、はたまた新しい場所がこの子にとっていいのか、子どもを誘導せず、学校に偏見を持たず、その子の生きやすい場所を一緒に見つけてもらいたいと願っています。ちなみにうちのことで恐縮ですが、高卒ですぐに社会人になった子どももいますが、本当に尊敬するほどたくましく仕事をしています。長男は高卒で自衛官候補生となりましたが、幹部候補生学校に行くほどにまで、人としても成長しました。
そういえば、先日患者さんである高校の教頭先生をしている患者さんが、工業高校の就職先がとても良いと言っていました。なんなら大卒よりも収入は良いかもしれない、そんな時代に来ているとのことです。もちろん大学にもよると思いますが、定員割れを起こしているような大学に、奨学金なるサラ金を借りてまで行く必要があるのかと、このような話を聞く度に考えてしまいます。それなりに知られている大学を出ても「就職えっ?そこ?」と思うことが多々ある時代です。周りの高卒就職組を見ても、特に問題なく社会でたくましく生きているどころか、早くに結婚し、しっかりと家族を守る若者も多いので、大学で遊びに夢中でその雰囲気のまま就職して苦しむ若者とは正反対、高卒総大学進学のこの時代に、高卒メリットこそ、大いに叫ばれて良いのではないかと思っています。
最後にこの記事にある「公立中が家庭とより丁寧にかかわり、学校外の地域コミュニティや産業界にも開かれた活動を図っているという点では、実は日本では私立よりも公立に軍配が上がると言えるかもしれない」というのは確かにあると思います。うちはどの子の代も公立校はそれほど荒れていなかったし、ちょくちょく学校に足を踏み入れていたので、子どもたちの様子が分かっていたのも良かったかと思うのです。それができるのも近所の学校ならではのことだと思います。とにかく色々なバックグラウンドの生徒が混在するのを是とみるか非とみるかはそのご家庭の価値観に委ねるとして、その辺へのこだわりがなければ公立中高も大いにあり、なような気はします。
【2023年2月に書いたものです】
評判の良い学区なのに入学当初からガラの悪い学区の特徴をつらつら書き連ねるあたり、どんなに素晴らしい学区でも私立に行くしか無いと言わんばかりの書き方もどうなのだろうと思った。
【2024年1月のブログから】
あの多感な年頃の、興味だけに邁進させたい10歳前後に、勉強という特殊な脳の使い方だけをさせるのは本当に考えてもらいたい。もちろんそれができる子は受験をさせればいい。実際一度本を眺めただけで覚えてしまう子とか、2歳や3歳で足し算ができる子なんてザラにいますから。
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