先日の衆議院選挙、なんだかんだと手伝ってた空本氏の事務所で吉報を聞くことができました(*^^*)
はみ出してしまえば元には戻れない。変化を試みたらつぶされる。そう思い込まざるを得ない場所に長く住み続ければ、変化しないのが当たり前の世界に住み続けていれば、上げる声があることすら忘れてしまう。
緩やかなる環境の劣化に気づかず、状況が深刻になるまで放置することを揶揄したあの茹でガエル理論。深刻なる大病にもかかわらずそれをかすり傷程度だと思い込めるだなんて、この広島の街のような拡張の余地のない閉鎖空間で生きることを強いられれば、そう考えるようになるのもわかる気がする。そして、その空間が適当に広く、変化を嫌う既存の者たちが変化させないようにあらゆる手を打ち続けることのできる環境だというのも質が悪い。東京という未だに拡がりを見せ続ける場所に長年住んだ者にとって、この閉鎖空間に生きることをよしとする人に馴染むことができるのか、心配は尽きない。
話は変わるが衆議院議員選出の選挙が先週終わった。特に広島4区、空本氏と寺田氏の戦いは壮絶を極め、国政選挙であるにもかかわらず、その得票数の差はわずか2,054票。お互い9万票を超えてのこの差だ、メディアが痺れた戦いだと言うのも当然だ。この現状維持を良しとする広島において、どれだけ腐っても自民は自民。裏金献金不祥事に寺田氏の政治資金収支報告偽造等、野党への追い風はあったものの、それでも与党信仰の根強い広島、そんな街で見事に勝ち抜いたのだ空本氏は。変化を極端に嫌う人々の集うこの街が守ってきた保守王国に切り込んだ空本氏を大いに称えたい。
だがしかし、広島の圧倒的閉塞感からくる新しい風を望まない景色はそれはもう見事というしかない。そんな場所で、次はあの巨大な新谷氏と戦うことになるわけだ。さてどう戦うのだろう、秘策はあるのだろうか。政治のドロドロは嫌いだが、その戦いだけは注視したいと思っている。
老若男女全てにおいて、進化変化を嫌うのが地方都市の現状だ。特に空間的拡がりがすでに皆無であるここ広島という閉鎖空間に住むのならば、現状維持への適応が否応のない課題となる。確かにこの街が突きつけてくる現状維持への脅迫はそれはもう見事なもので、与党をああだこうだと言いつつも、この街に住む人々であれば、これからも自民党に票を入れ続けるのだろう。
高校を卒業するまで特に不満無くこの街で育ったが、この街の閉塞感が醸し出す空気に馴染めず、帰ることはないと思って飛び出したこの私だが、他所で歳を重ねた分、この街の面白さにも気づき始めている。この閉塞感への反発が多くの芸能人を輩出することに繋がったのは確かだし、そのガス抜きのためのプロスポーツはこれからも熱狂を生み続けるだろう。そのガス抜きに甘んじて、変化を求めない人の群れはこれからもこの現状を喜んで引き受け続けると思うが、そのような人々をも味方に、興味あるものにチャレンジしていこうと思っている。
どこの誰とも分からない、自分の思う通りに機嫌を取ってくれるネット住民にどっぷりはまり、井の中の蛙はその居心地の良さに沈んでいく。結果、茹で蛙とばかりにそこに慣れ、ネット社会に内在する危険を察知することができず、いつの間にかそこから這い上がれなくなってしまう。
この規模の街となると、本来ならば大きなベッドタウンが必要なのでしょうが、そういう土地柄なので、人口を増やす余地がないのです。ある意味これ以上拡がる余地の無い完成された街とも言えるので、新陳代謝が生まれにくく、血気盛んな若い子は、その保守的閉塞感に外に出たがるのだと思います。
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